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『わたしの美しい庭』読書感想文

カフェに行こうと思って外に出たけど、今日はとても風が強かった!
風が強いとこの曲を聴きたくなる。

さて本題。
レビューを見て読んでみたくなった一冊。
『わたしの美しい庭』

今日カフェで読んでいました。
生きづらさを感じている人には響くところが多そう。

・あらすじ
小学生の百音と統理はふたり暮らし。朝になると同じマンションに住む路有が遊びにきて、三人でご飯を食べる。 
百音と統理は血がつながっていない。その生活を“変わっている”という人もいるけれど、日々楽しく過ごしている。 
三人が住むマンションの屋上。そこには小さな神社があり、統理が管理をしている。 地元の人からは『屋上神社』とか『縁切りさん』と気安く呼ばれていて、断ち物の神さまが祀られている。 
悪癖、気鬱となる悪いご縁、すべてを断ち切ってくれるといい、“いろんなもの”が心に絡んでしまった人がやってくるが――

ネタバレにならない程度に。

別れた妻と再婚した人との間に生まれた子を訳あって引き取った人、性的マイノリティー、結婚適齢期を逃した独身女性、うつで仕事ができない人。
出てくる登場人物それぞれがいろいろな事情を抱えているけれど、読み終わるとほっとするような物語だった。
嫌な人は出て来ない。そこもいい。

――ぼくと百音の関係はぼくと百音が作り上げるものなんだから、他の人があれこれ言うことに意味はない。意味のないことを気にするのは時間の無駄遣いだ。

わたしの美しい庭 / 凪良ゆう 

どんな関係であれど、責任もなにもない外野にとやかく言われる筋合いもなければ気にすることもない。
とても共感。

幸せに決まった形なんてないんだから。

わたしの美しい庭 / 凪良ゆう

形がないって自由でいいねと言うと、形があっても自由にしていいんだよと返される。

わたしの美しい庭 / 凪良ゆう

自由にしていいんだ!
人は何かと形にはめがち。
誰のものかわからない常識をものさしにして、時には押し付けてくる。
多様性が認められてきた今の時代、自分だけの幸せの形を見つけて、時にはこねこねして形を変えたりしてもいいんだ!と思った。

『ぼくたちは違うけど認め合おう』
『それでも認められないときは黙って通り過ぎよう』
『無駄に殴り合って傷つけ合うよりは、他人同士でいたほうがまだ平和』

わたしの美しい庭 / 凪良ゆう

これ道徳の教科書に載せて欲しいくらい大事なことだと思う!

人生の本棚に入る作品になった。
あまり疲れず消耗せず読むことができたのも良かった。

「映画も小説も人も、出会うタイミングってもんがあるんだ」

わたしの美しい庭 / 凪良ゆう

私もきっと今が『わたしの美しい庭』に出会うタイミングだったんだね。

今までもいろんな人と関わってきたし、きっとこれからもたくさんの人と関わっていくだろう。
私たちはお互い違うけど認め合おう、合わなかったら関わらなかったらいい。

いい生き方をしていきたいね。


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