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U35世代にいま、届けたいニュースや話題を集めました。広島や中国地方のリアルを発信できたらと。日々の暮らしに役立つ情報も盛り込みます。
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#中国新聞

「ガッツ」な女子アナ・RCC田村友里(26)【前編】休むより仕事してたい!そのわけは?

 「ガッツ」と呼ばれる中国放送(RCC、広島市中区)のアナウンサー、田村友里さん(26)。まだ入社4年目ですが、飾らないキャラクターが人気で、9月には初のエッセー本を出版しました。映し出されるのは「休むより仕事してたい」という、がむしゃらな姿。今の20代はプライベートを大切にする印象があるのに、いったいなぜ? 田村さんに聞きました。(文・栾暁雨、写真・山下悟史)  ダメな自分を出すことに抵抗はありません。担当している「イマナマ!」の企画「花よりガッツ」では、失敗もたくさんし

原爆で壊滅した広島で「声の新聞」を届けた新聞記者の実話をマンガに。作者の思いを聞きました

 被爆77年の夏、中国新聞社は漫画「声の新聞 力の限り」を制作しました。原爆が投下された直後、新聞を出せない代わりに、声で情報を伝えて回った中国新聞の元記者の物語です。描き手は20~40代の漫画家たち。原爆という重いテーマを描くのに不安もあったそうです。どう向き合ったのか、何を伝えようと思ったのか、聞きました。(奥田美奈子) ▼漫画「声の新聞 力の限り」は、中国新聞デジタルで公開中 https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/19423

映える!中国コスメ。広島でも心ときめく可愛さが人気です

 定番となった韓国コスメに続いて今熱いのが、中国コスメです。手頃な価格なのに凝ったパッケージのものが多く、若者たちが重視する「映え度」は抜群。発色が良く、マスク姿でポイントになる強めで華やかなアイメークに重宝するようです。(栾暁雨)  中国と台湾の計20ブランドをそろえるのは広島市中区の広島ロフト。中でも「パケ買い」続出なのが中国発のアイシャドーだ。  旅がテーマの「フーカルーア」は、世界の都市にちなんだ紙製のパッケージが斬新。15色入りで、東京は桜をイメージしたピンク系

記者が体験してみました!「ピクサーのひみつ展」で知るアニメ制作の舞台裏

 見上げるほど大きなバズ・ライトイヤーの模型。そう、「トイ・ストーリー」のバズです。これは撮らなきゃ!! 思わず、美術担当記者の私・福田(30)も、周囲の人たちと同じように私用のスマホのカメラを向けました。私が訪れたのは、東広島市立美術館で開催中の「PIXARのひみつ展    いのちを生みだすサイエンス」(中国新聞社など主催)。会場には、おなじみのキャラクターの映像を動かしたり、模型を組み立てたりする体験型の展示がずらり。童心に戻って、いろいろ挑戦してみました。(文・福田彩乃

「1票」への思いは? 求む!あなたのキャッチコピー~3月は広島市議・広島県議補選~

 あなたの1票への思いを「キャッチコピー」にしてみませんか。3月に広島市議と広島県議の補欠選挙があります。元国会議員の河井克行・案里夫妻による大規模な買収事件をきっかけに、それぞれ1人の議員が辞職したためです。有権者の政治家への信頼を揺るがした前代未聞の不祥事でした。この補欠選挙に、キャッチコピーを付けるとしたら―。皆さんの思いを自由に表現した提案をお待ちしています。  3月の補欠選挙は2つあります。広島市議選は安芸区選挙区(3月11日告示、20日投開票)、広島県議選は府中

広島の若者が感じる「性」のもやもや【前編】。パートナーへのリアルな思い聞きました

 パートナーとの性的な行為で互いの意思を確認する「性的同意」。性暴力やセクハラのニュースが後を絶たない中、尊重し合える関係を築くために必要なものとして注目されています。とはいえ、性のことはタブー視されがち。どうしてなのでしょう。ジェンダーに関心がある広島の学生4人に、若い世代のリアルな思いを座談会で語ってもらいました。(佐伯春花、栾暁雨) 【女子A】 結構あります。一番覚えているのは、元彼に1回だけ「避妊具を付けずにしたい」って迫られたこと。結構強引に。嫌って言っても聞いて

広島の若者が感じる「性」のもやもや【後編】。性教育の不足も背景

 性のことは大切なのになぜかタブー視されがち。パートナーと互いを尊重し、信頼関係を築くためにはどうしたらいいのでしょうか。広島県内の学生4人に、座談会で引き続き語ってもらいました。(佐伯春花、栾暁雨) 【男子C】 僕は彼女に毎回「性的同意」は取るんだけど、こういう考え方になったのは「性的同意」という概念を知ってから。だからこそ相手と対等になろうとする気持ちがある。この概念を知っていること自体が重要だと思います。 【女子A】 確かに。知っていると、嫌なときは嫌って断っていい

コロナ後も「マスクを外したくない」という若者が増えています。素顔を見られたくない理由は?

「ノーマスクが怖い」「一生外せない」―。マスク生活が長引き、素顔を見られることに抵抗を感じる若者が、広島でも増えています。民間の全国調査では7割の人が「コロナ後も着用を続けたい」と回答。顔を隠すことで対人不安が和らぐようです。一方で、コミュニケーションが阻害されているとの指摘もあり、「マスクの呪縛」はコロナ禍の負の側面ともいえそうです。(栾暁雨) 「マスク美人」と幻滅されるのが怖い 「マスク姿だと2割増しで美人に見えるから、外して幻滅されたくないんですよね。『残念な

大火に遭ったエキニシの再生へ 街を訪れる人たちからのエール

 大規模火災があったJR広島駅西側の飲食店街、通称「エキニシ」(広島市南区)で11月26日夜、市民がエリア再生への応援メッセージを伝える写真の撮影会がありました。タウン情報誌「TJ Hiroshima」編集部(中区)が企画。撮影に同行し、この地区への熱い思いをメッセージボードにつづった人たちに迫りました。 (文・石井雄一、江頭香暖、写真・山田太一) 「手助けできることなら何なりと」蒲池清士さん(52)  この日一番乗りで駆け付けたのは、東区の団体職員蒲池清士さんです。観光関

巨大なヘッドドレスは、「らしさ」「性別」から自分を解放する表現方法でした

 花や羽根がこれでもかとあしらわれた巨大なヘッドドレス、青いラメリップ…。奇抜な装いで、社会が押し付ける「性別」や「らしさ」を越えようとしてきた人がいます。男性ながら女性の装いをするドラァグクイーンのヴィヴィアン佐藤さん(年齢非公表、東京)。全国でヘッドドレスの作り方を紹介し、尾道観光大志(大使)も務めます。頭を飾ることの意味とは何なのでしょうか。(栾暁雨) 喜怒哀楽が浮かび上がるヘッドドレス11月中旬、広島市中区の広島三越であったワークショップを訪ねました。ヴィヴィアンさ

U35世代が足を運ぶバンクシー展。 その魅力について考えてみた。

 何という光景でしょう。広島市中区のひろしま美術館の前に行列ができています。最近はコロナ禍でひっそりしていたのに―。美術担当になって2年の私・福田(30)は感激ひとしおです。人気を集めているのは「バンクシー展 天才か反逆者か」。とりわけU35世代の姿が目立ちます。バンクシーの何が心に「刺さる」のでしょう。来場した若者を中心に聞きました。どうやらポイントは三つあるようです。(文・福田彩乃、写真・山田太一) 1.その自由さ 「なんか、自由っすね」。こんなふうに第一印象を語る人が

「育休取るだけ夫」にもやる 広島発、妻の嘆き

 子育てにやる気のある男性が増えています。育休を取るのもその一つ。ただ、一方で聞こえ始めているのが「育休中に家で戦力になっていない」という妻の嘆きです。広島県内の女性たちも「指示待ち」の夫にもどかしさを募らせているよう。2022年10月からは新たな「男性版産休」が取れるようになります。男性の産休や育休を生かすには、いったいどうしたらいいのでしょう。(栾暁雨、柳岡美緒) 文句ばかり 生活費も不足 「大きな子どもが1人増えただけでした」   夫は育休を「自分の休み」「長期の有

デビューした広島のボートレーサー20歳。「欠点」を「長所」にして描き直した夢とは

 「まるでジェットコースターのような爽快感がある」という。ボートレーサーとして11月16日にデビューした広島市安佐北区出身の20歳、津田陸翔(りくと)さん。身長170㌢で体重50㌔前後の「細身」を生かせるレースで高みを目指す。「かつて野球で突き付けられた限界を、水の上でなら感じないんです」とあっけらかんと話す。(八百村耕平) ひと目ぼれの出合い ボートレースとの出合いは、広島文化学園大1年の秋のこと。友人に見に行こうと誘われた。賭け事のイメージが強く縁遠いと思っていたのに、

はい、石下です。あの日の取材絵日記~怪獣レモンサイダー(尾道市向島町)の巻

 尾道市向島町のサイダーの工場をことし4月に取材した。90年近く続く工場を高齢夫婦から引き継いだのは、森本繁郎さん(44)。新商品の開発にも力を入れると言っていたが6月、さっそく連絡があった。「瀬戸田町産のレモン果汁10%入りのサイダーができました」  工場を訪ねると、薄い黄色みがかったサイダーが作られていた。王冠で栓をしたガラス瓶には「怪獣サイダー」の文字。作業をしているのは、森本さんと妹の藍さん(43)。そしてもう2人、瀬戸田町のレモン農家片岡孝之さん(41)と、山