風速0.1メートルの差で変わる世界の話

世界ってのは複雑にできている。いま、私には風の音が聞こえる。風速は何メートルだろうか。風速が0.1メートル変わることによって、世界は変わる。
例えばホット・コーヒー。あと0.1メートル風速が弱かったら、ホット・コーヒーをあなたは買わなかった。
ホット・コーヒーを買うことによってあなたの身体は温まり、風邪をひかなかったかもしれない。
ホット・コーヒーを買うことにより、あなたの財布は軽くなり、欲しいものを買うのが1日遅くなったかもしれない。例えば車、あなたは車を買うのが1日遅くなり、1日分の可能性を無駄にしたかもしれない。
これはあなた自身の選択。

ホット・コーヒーを買う、これが意味することは、ホット・コーヒーを売る会社がもうかるということ。ホット・コーヒーを作る会社が10,000人の従業員が居たならば、あなたのホット・コーヒーは10,000人の生活に影響し、遠くは南米のコーヒーの豆の原産国も豊かにしているだろう。

世界は複雑だ。

例えば野球、風速が0.1メートル変わることにより、ピッチャーの投げたスロー・カーブは軌道を変えるだろう。その軌道はアオダモ製のバットの芯を少し外れるかもしれない、ちょうど真ん中に当たるかもしれない。ワールド・ベールボール・クラシック決勝、風速0.1メートルの差はアサヒスーパードライと、バドワイザーの売上を大きく左右するのだろう。

そんな複雑な世界に、私たちはどのように生きるのだろうか。

世界が良くなるように、生きればいいのだと、今は思っている。

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