星新一 『ねらわれた星』を読み解く

星新一は、1000をも超える短編をつくり、どれも面白い。
それを分析すれば、面白い短編ってのをみんな書けるんじゃね?ということを発端に、星新一のショートショートを調べるnoteである。

以下ネタバレ!!!!!!!



『ねらわれた星』は単行本『ボッコちゃん』に17番目に収録されている。
文字数 約1000字
1番目に載っている『悪魔』が、1300字のため、比較すると文字数は少ない。


When … いつ(時間) 
現代
Where … どこで(場所) 
宇宙船と地球
Who … 誰が(主体) 
宇宙人が
What … 何を(物・行動)    
人間を殺そうとした。
Why … なぜ(理由) 
暇つぶしのために
How … どのように(手段)
人間の皮を溶かす薬剤を開発して

登場人物 約5名
金属質のウロコで全身をおおわれた生物 ×複数
金属質のウロコで全身をおおわれた生物(地球へ偵察)
金属質のウロコで全身をおおわれた生物(研究班)
しかつめらしい顔の研究者


宇宙人さんたちは星を見つけ次第、そこに住んでいる生物をやっつける(熱線で焼き払う、お互いに殺し合わせるなど)という遊びをしていた。


ある時、地球を見つけた宇宙人さんたちは、地球人たちをやっつけようと思い地球に偵察に行き、ひとり捕まえて皮を剥いだ。


宇宙人さんたちは剥いだ皮を溶かすビールス(薬剤?)をさっそく開発し、地球にばら撒いた。



皮膚を溶かされた(服を無くなった)地球人たちは死ぬどころかむしろ喜んでいるようで、宇宙人たちは気味の悪さに、地球を去っていった。

面白さのロジック
宇宙人の常識と地球人の常識。当たり前の違いで面白くする。
宇宙人⇆地球人という常識の違いから面白くする。
これは応用できるテクニックで、下記のようにできる。
日本人⇆外国人
現代人⇆江戸人、大正人、戦国人
関東人⇆関西人
埼玉県民⇆千葉県民
翔んで埼玉とかも、おおもとのロジックとしては宇宙人⇆地球人と近い。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?