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【システム化により高品質のマグロを提供する】~ビジネスモデル考察Vol.69~

■背景
インドネシアは以前から国として水産開発を推めていたが上手くいっていなかった
⇒日本の高い技術を提供すれば解決できるのではないか

■ターゲット
インドネシアの漁業従事者

■ビジネス詳細
・インドネシアの漁業従事者に「漁獲から出荷」までを一貫して技術指導することで、日本基準の高付加価値の生マグロを安価に製造できる体制を構築
・漁業指導、鮮度管理、加工指導、物流構築にITツールを導入
・「MAGURONESIA(マグロネシア)」のブランドとして、20を超える商社や卸売市場などに卸し、国内市場に展開
・漁獲されたマグロは現地で水揚げし、その後解体されて生のまま最短3日で提供可能

■ユーザーのメリデメ
▷メリット
・商品をブランド化する事ができる
⇒高く売る事ができる
▷デメリット
・既存の取引先との関係が悪化する

■事業者メリデメ
▷メリット
・インドネシアの国営水産企業とマグロ専売の独占契約を結んでいる
⇒他社にマネをされる心配がない
・安価な商品に高い付加価値をつける事ができ、高い粗利益率を実現している
▷デメリット
・高い水産技術が必要である
⇒過去に何十もの企業が当事業に挫折している
・不漁の際は取扱高が減ってしまう

■今後の展開・課題
・マグロの取扱量を増やしていく
・出荷先の国にを増やしていく
・マグロの「ブロック」や「サク」など、相手先のニーズに合わせて形状加工卸しをしていく
・不漁の際の対応を考えていく
⇒マグロの養殖業者と提携して不漁の確率を減らしていく

■考察
・既存の商品に価値を付与するサービスである
⇒商品の販売元も販売先もWINWINの関係を築けている
・仕入れから販売までに存在していた仲介業者をすべて取っ払っており、余計な手数料を減らす事ができている
・国内のマグロ漁獲高が年々減っており、当ビジネスの需要は拡大していくと考えられる
⇒海外展開も進めているため当面は安定して事業の拡大ができると考えられる
・当ビジネスはインドネシアの国からのバックアップを受けている事業であり、競合が発生しにくい
・自然現象の影響を受けるため、年によっては漁獲量が減って収益が上がらない事も想定される

■企業
FTI JAPAN株式会社

▽参照:FUNDINNO

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