女はたくましいと思った思い出
女はたくましい・・・
相変わらず、私の弟はマザコンだっ!(笑)って思うことがあり、ちょっと昔の思い出を書きたくなりました。
私の幼少期から小学校時代は、毎年、九州の大分にある父の実家に行くのが夏休み最大のイベントだった。
でも、弟は母と離れられなかったので、いつもお留守番。
父とふたりで大分に行くことがほとんど。
あるとき、弟と母も一緒に来ることになり、私は本当に嬉しかった。弟にたくさん面白いところを見せてあげようと思ったのだ。
裏山、サワガニ、父の実家のちょっと薄暗くて怖いところ、夜中になると出て来て徘徊しそうな恐ろしい絵の掛け軸・・・
そんなものたちを見せて回った。
そして夜になり、居間で食事をしていると、いつの間にか母と弟がいないのだ。
周りは親戚のおじさんやお兄ちゃんたちばかり。女の子は私だけだ。
あれれ???
家の中を探してみると、台所がやけに賑やか。
父の実家は恐ろしく古くて、江戸時代に建てられたものだ。だから、県に歴史的なんちゃらに指定されてしまっているので、改築やリフォームができない。だから、蔵も家も、未だにそのまま使っている。
で、台所は一段下がった土がむき出しになっているところにある。
大きな釜がふたつあって、大昔のままだ。
外履き用の下駄を履いて、台所仕事をするのだけど、そこに母も弟も、おばさんも親戚のお姉ちゃんたちもいた。
そして、おじさんたちが、「おい、これ持ってこい」「おい、あれが食べたい」だのと言ってくるので、忙しそうにお世話しているではないかっ。
そう言えば、一緒に座って食べてるの見たことなかったかも・・・と初めて気がついたのだ。
そうなの。あれだけずっとお泊まりしてきたのに、初めて気がついたのだ。
男と女の食事するところって違うの???って。
私がびっくり仰天していると、親戚のおばさんが、「あれ? やっと気がついた。いつ気づくのかなぁって思ってたんだよ」と。
みんなに大爆笑された。
「おいで、おいで。これでも食べてなさい。」
と言われて、作業台を見てみると、そこにはたくさんのお菓子とか果物が。
「これはね、美味しいやつなの。だから男たちには出さないんだよ。」と、またまたおばさんたちの大爆笑が沸き起こった。
一見、男尊女卑だけど、結構、女性陣たちもたくましい。
美味しいご褒美はしっかりと確保しつつ、甲斐甲斐しく男性陣のお世話もしてるってわけ。
その夏以来、私はおばさんとお姉ちゃんたちと、土間で食事をすることに決めたのだった。
だって、絶対そっちのほうが美味しい。
で、今でも思うのだけど、どんなに理不尽な目に合おうとも、自分にご褒美あげたらいいって思う。
上手に息抜きしたらいい。
同じ境遇の人たちで集まったらいいって思うよ、ほんとに。
適度に力抜いて、たくましく生きようではありませんかっ。
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