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洋服とは

 洋服とはなにか。
 人によって答えが違うだろう。
 ただの防寒具であったり、はたまた、ただただ警察に捕まらないで外出するためだけの隠すものであったり。

 人それぞれ考え方があるがここでは私の考え方を述べたいと思う。
 私にとって洋服は、単純な防寒着ではなく我が身の一部であり、また自分がどのような人物であるか示す役割の一つであると考えている。
 どういうことかと言うと、質の良い服は想像以上に身体とマッチする。コートは温かさも自分の体温の温かさで、蒸れないのである。
 ただこれは機能面に過ぎない話しである。

 自分がどのような人物であるか示す役割とは、相手に自分を知ってもらうには会話やコミュニケーションを経て知ってもらうわけであるが、言語を介さず見た瞬間から知ってもらった上で話を始める、または、話しかけられると如何に話がスムーズに行くことか。もう少し言い換えると見られた瞬間から相手から信用を取るとも言い換えられるだろう。

 あなたがものを買うときヨレヨレのやすそうなスーツを着たセールスマンから商品を買うだろうか?説明された性能や機能を信用できるだろうか?
 ピシッとしたスーツで、ボタンは立体的に凝った仕上げで、一枚襟でできたスーツを着ている方が良いでしょう。意識していないので気が付かないかもしれないが、無意識には気が付いていたりする。例えば20代と30代が並べばどちらが年上か分かるようにスーツも並べば一目瞭然である。
 しかし、例外もあり、いくら良いスーツを着ていたとしても、言うことがブレブレで自信がないとすればどうだろうか?
 服装と中身が伴っていないと真逆で悪印象を与える。服に着られているような状態でありチグハグで不信感を覚えるだろう。
 つまり、良い服を着るだけでは駄目で中身も伴わないといけないというわけだ。
 ここで、初めて「人は見た目によらない」という言葉が出てくるのである。
 良い服の真価は人間性と相まって初めて発揮されるのである。
 そのため、大は小を兼ねるかのように何でも高価なものを着れば良いというものではない。

 人間性とはなにか、それはここで説明できるような簡単な内容ではないが端的に行動の一部を述べるとすると、
 客観的に物事を見ることができて、
 察してもらうのではなく自分の感情の表現をして、
 相手にしてほしいことをちゃんと丁寧な言葉で伝えることができて、
 提案の利点やいいところの補強修正もできて、
 周りに気配りができて、
 自分に自信があって、交渉力もある。
 これらがあると、日本に限らず、たとえ世界に出てカタコトで良い服を着ていたとしても、チグハグだと悪印象を与えず好印象でより良く世界を渡っていけると筆者は確信している。また、同時に洋服にはそれほどの効果があり、十分に吟味する価値のあるものだと考える。


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