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日本人の知らない中国で活躍する日本人!SANTAとは?創造営2021

昨今、オーディション番組が流行しています。日本でもNiziUがデビューし人気を集めています。韓国の名プロデューサーの元で厳しいオーディションを勝ち抜いたメンバーで構成されており、そのオーディション風景も番組として放送されました。

デビューを勝ち取るために努力する姿や、時には助け合いながら切磋琢磨している姿を見ることで感情移入し、夢中になれます。結果、デビューしてからもコアなファンが定着するのです。中国でも、同様のオーディション番組が話題を読んでいます。

その名も「創造営2021」

男性アイドルグループとしてのデビューを目指すオーディション番組です。男性がターゲットで、2018年に放送開始して以来今年でシーズン4を迎えます。練習生として約90名が参加し、パフォーマンスを披露してファンを獲得し、最終的には投票によってデビューできるメンバーが決まります。

「創造営」という言葉は、何かを作り出す場所という意味合いがあります。CH Reportの中国在住メンバーは「スターが育つ揺り籠」のようなイメージであると訳してくれました。

今年は国際化をテーマとして、日本、ロシア、タイなどの外国から参加者を募っているのが特徴です。


配信しているのはテンセント

創造営2021はテンセントグループのテンセントビデオが配信しています。テンセントはインターネット関連の子会社を通じて、ゲームや動画配信サイトを運営している持株会社です。

日本企業への出資も行なっており、最近の話題だと、出資している楽天株式会社がテンセントの提携を強め、日本の製品やコンテンツをウィーチャットを通じて販売したい考えを表明しています。



日本人練習生は?

日本からも十数名が参加していますが、中でもSANTAさんという方は、俳優の小栗旬さんの親戚に当たる方で、ダンススキルも高く、中国でも話題になっているようです。

中国現地のCH Reportメンバーによると、当初は中国のオーディション番組に外国人練習生が参加することへの驚きの声などもあったようですが、その技術の高さでたくさんのファンを獲得していったようです。

日本でSANTAさんと同じグループWARPs UP(ワープスアップ)に所属している、RIKIMARUさんも、創造営2021に出演していて、お二人とも高い人気を集めています。

中国で利用されている検索エンジンbaidu(バイドゥー)と、日本でメジャーなGoogleの検索指数を調査してみました。調査したのは、「賛多(SANTA)」、「力丸(RIKIMARU)」に加え、「小栗旬」というキーワードがどのくらい検索されているかについてです。

はじめにGoogleの検索指数です。時期は2020年半ばから21年2月頃までの約2ヶ月半です。ほとんどの期間で目立った検索はありませんでしたが、12/17頃に黄色で記した「小栗旬」の検索数が伸びています。その理由は定かではありませんが、日本では圧倒的に知名度があるため話題になるような出来事があると検索数は伸びると予測できます。一方で、日本ではまだあまり知名度がないと思われるSANTAさんやRIKIMARUさんの検索数はほとんどありませんでした。

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次にbaiduの検索指数です。2021年元旦から3月中旬までの約3ヶ月半のデータです。2月17日の初回放送直後から、「SANTA」「RIKIMARU」の検索数が爆発的にあがっていることがわかります。その後も放送に合わせて山ができています。「小栗旬」も併せて上がっていますが、その後なだらかになっています。中国でSANTAさん、RIKIMARUさんが知名度を徐々に上げているのがわかります。

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まとめ

日本だけ、中国だけ、のグループではなく、国際的な垣根を超えたエンターテイメントが注目されているようです。国や文化によって好まれるエンタメ像も少しずつ異なると思いますが、それをオーディション番組にうまく落とし込むことで、話題性を保ちながら人気を集めていく過程に人々は熱狂するのかもしれません。




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