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【DSInnovation株式会社】陳心愉(Chen Xinyu)インタビュー 〜日本と中国を繋げたい〜

みなさんこんにちは。いつも当noteを見ていただき、ありがとうございます。

先日、DSInnovation株式会社の代表である野尻梢へのインタビュー記事を掲載致しました。


今回は同シリーズとして、DSInnovation株式会社でCHReportを担当している陳心愉にもインタビューしてみたいと思います。

陳心愉は社内ではキタさん、キタちゃんと呼ばれていますので、今回のインタビューでもそう表記させていただきます。キタさんは日本に住んでいた時期もあり、日本語はもちろんのこと英語も話せるトリリンガルなんです!(今後はさらにドイツ語やフランス語も身につけたいとか・・・!)

キタさんは経歴や経験もユニークです。今回のインタビューでも様々なエピソードを聞くことができました。


陳心愉(Chen Xinyu)

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まずは自己紹介をお願いします。

陳心愉と言います。出身は中国の南京で、大学は南京郵電大学(Nanjing University of Posts and Telecommunication)を卒業しています。この大学は中国の大学なのですが、アメリカの大学とも連携していて、大学4年時にはその繋がりでアメリカで学生生活を送っていました。その後、日本の慶應義塾大学大学院メディアデザイン研究科に進学し、代表の野尻とはそこで出会いました。東京では5年ほど暮らしていました。その後、中国に戻ることになり、現在は南京にいながらDSInnovation株式会社の仕事をしています。

キタさんは日本語がとても上手ですが、どこかで習ったんでしょうか?

大学2年生の時に、日本語能力試験でN1の認定を取得しました。大学時代は自由に使える時間を活用して、勉強したいことや興味のあることに積極的にチャレンジしていました。日本語もその一つです。でも特にどこかで習ったというわけでなく、日本のドラマやアニメが好きなので見ながら独学で覚えていきました。笑 子どもの頃から日本の作品に触れていたので、日本といえばアニメの世界というイメージでしたね。

N1とは、日本語能力試験におけるレベルで最も難しいランクです。幅広い場面において日本語を理解することができると判断されると、N1の判定をもらうことができます。

きっかけはドラマやアニメだったんですね!ちなみにどんな作品が好きですか?

ジブリは全部大好きですね!特に紅の豚とかとなりの山田くんなどが好きです。あとは金田一少年の事件簿とか。アニメ以外だと情熱大陸などのドキュメンタリーも好きです!

ジブリ好きなんですね!ちなみに、学生生活を送っている時は日本語を使う機会はあったんですか?

大学4年生の頃、卒業までの1年ほど連携しているアメリカの大学に行っていました。その時にアメリカに仕事の転勤でやってきた日本人家族の奥さん方が中心となり、日本語を勉強する集まりを開催していること知り、参加して交流していました。みなさんとても親切にしてくれたのを覚えています。最初は日本語を使ってコミュニケーションを取れるチャンスだと思って参加していましたが、最後の方には日本語を教える側に回っていました。笑

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*日本語勉強会のメンバーと

教える側に回ったというのは納得です。笑 どのような大学生活を過ごしていたのでしょうか?

入学時はデジタルメディアの分野に興味がありました。中でも、映画監督や脚本家などのコンテンツ制作に携わることに関心を持っていたので、カメラの操作などメディアコンテンツに関わる勉強をしていました。大学に入って特に勉強したいことを探す時間が増えて、興味があることに打ち込む環境があったので楽しく自発的に勉強していましたね。

成績が学年1位だったんですよね!

そうです。さっき話した日本語もそうですが、興味のあることに思う存分取り組むことができて楽しい学生生活でした。

大学卒業後は慶應義塾大学大学院に進学されたということですが、どのような経緯で入学を決めたのでしょうか?

その前から日本で生活したり、文化に触れてみたいと思っていました。日本のメディア作品が好きだったのもありますね。メディアデザイン研究科は自分の専門とも合っているし、日本のメディア領域について勉強したいという思いもあり、進学を決めました。

メディアデザイン研究科ではどのようなことを専門に研究されていたのですか?

大学院ではデータ分析やサイバーセキュリティなどの技術面を中心に勉強していました。もちろんデジタルメディアの分野への興味もあったので、データ可視化などにも関心を持っていました。最終的には、人の動きをセンサーで検知して、その人の状態などを分析するというようなことを研究していました。

代表の野尻さんとは大学院で出会ったのですか?

同じメディアデザイン研究科に所属していましたが、はじめはそこまで面識がなかったんです。卒業間際、とある先生を通じて野尻さんがデータ分析や可視化をする人を探しているという話を聞きました。データを可視化して表現するのは私が関心を持っていた部分でもあったので、挑戦してみようとDSInnovation株式会社に入社することとなりました。データの可視化や分析を中心に取り組んでいき、CHReportにまつわる仕事も担当するようになったという感じですね。


日本での暮らし

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日本での生活はどうでしたか?

趣味が読書と旅行なので、色々なところに旅行に行くのも楽しかったですし、学校の友達と美味しいものを食べに行くのも好きでした。5年間で日本の文化にもたくさん触れ、面白かったです。

何か印象に残ったことや、日本で好きなものはありますか?

日本の製品は性能が良いので気に入って愛用しています。私の母は中国に住んでいるんですが、日本のウォシュレットトイレが気に入っていて、自宅に取り付けました。笑 日本の製品の中でも、こういった人に優しいものや日本ならではのおもてなしに溢れている製品は、これからももっと流行ると思います。

あと、日本のデザートもお好きですよね!

大好きです!笑 上海などの一部地域を除いて、中国のデザートは甘さが強すぎたりコクがなくてあまり好きではありませんが、日本のデザートはどこで買っても美味しくて感動しました。特にコンビニで売られている季節のスイーツ(春は桜、秋は栗などの)は本当に美味しいです。日本人には甘党が多いなと思っていましたが、美味しいものばかりなので納得です。

趣味は旅行とのことですが、どんなところに行きましたか?

日本だと北海道でウニを食べたのはいい思い出ですね。ひとり旅行も好きなので、海外へもひとり旅しに行ったりしました。

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交流を求めてひとり旅

ひとり旅!どうでした?

割とノープランで行くことが多くて、宿だけ決めてあとはなんとなくやりたいこと行きたいところを考えながら、現地の人と知り合って交流するのが大好きです。現地で出会った人と交流したいというのは、私が旅をする理由の一つですね。スイスに行った時は、ランチをしている時に隣に座っていた女性と仲良くなり、途中から一緒に旅しましたね。私のリュックに手をかけていた泥棒から身を守ってくれたこともありました。笑 

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*スイス旅行にて

すごい!現地で出会って友達になっちゃうんですね!

日本へ戻る飛行機の中で隣に座った女性と友達になり、その方の家族を含めて大勢でバーベキューをしたこともあります。どんどん声かけて、一緒に旅をしてみたり食事するのが楽しいんです。旅の後もSNSで繋がって今でも交流している人もたくさんいます。

キタさんは人と話したり交流を持つのがお好きなんですね。

そうですね。今携わっている仕事も、扱っているものはデータだとしても、その先に人がいて、その人と交流するために必要なことだと思っています。人とコミュニケーションを取るためにデータを活用したいですね。


データはコミュニケーションを取るために活用したい

CHReportではまさに中国と日本のコミュニケーションをサポートする立場ですね。

日本に暮らしてみて、日本と中国は全然違った文化を持っていると感じました。距離も近いですし、漢字や食文化で共通している部分もありますが、コアの部分が違っていると言いますか。ニュアンスになってしまいますが、パッとみただけではわからない違いを感じてきました。だからこそ、両国の窓口になって交流を手助けしたいと思っています。

例えばどんなところに違いを感じますか?

私の感じた部分にはなりますが、例えば仕事の場面だと日本は責任感の強い人が多いと感じます。規律正しく、どちらかといえば保守的なイメージです。一方中国は、仕事はやれる人がやるというような感じで、主張もはっきりしていてぐんぐん前に出ていく人も多いです。

なるほど。様々な要因があると思いますが、そういった違いがあるんですね。

あとは家庭環境でも違いを感じました。中国では子供が大きくなって成人した後でも家族の繋がりが強いんです。大人になってからも、家族に相談事をしたり、コミュニケーションも活発です。良くも悪くも、家族の影響が大きいです。日本は成人を迎えたら自立して一人で生活したり、大学生のほとんどの方が学業と両立してバイトをしていますよね。家族と何年も会っていないということも聞いたりします。日本で暮らして色々な人と話したり、見たり聞いたりしていくうちに感じた違いの一つです。

キタさんならではの経験を活用して、CHReportを盛り上げていきたいですね!今後CHreportのnoteで取り扱ってみたいテーマはありますか?

日本人向けに中国のことを書いている記事がメインですが、逆に日本人が日本の将来についどう考えているのか知り、記事にしてみたいです。中国人である私からみたら未知の部分も多く、結果として中国との違いも発見するかもしれませんし、興味があります。コミュニケーションを取る手段となるような記事にしたいですね。

最後に夢や将来の目標について教えてください。

日本と中国、両方で生活していたので、両国の足りない部分や埋め合えるはずのところを私なりに理解しているつもりです。とはいえお互いが理解し合うには現実的に難しい部分もあります。それでも、両国の交流を深めたいと思っています。その方が多くの人に色々なチャンスが巡ってきて、両国にとってきっと良いことだと思うからです。微力でも、文化やビジネスの面で手を取り合えるように貢献したいです。



以上、陳心愉へのインタビューでした。代表の野尻と同様に、データの先にはコミュニケーションを取る相手がいることを意識して、データを取り扱っています。中国も日本もよく知る立場として、このCHReportを中心にその架け橋となるような活躍を見せてくれることでしょう!

最後まで読んでいただきありがとうございました!

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