自分には何もないと思って転職活動をした話
「クリエイティブの評価って、もちろんその実力って場合もあるけど、こんな案件を手掛けたっていう、実績に紐づくことも多い」
この数ヶ月もう現職を辞めようと思って、本当に悩んで悩んで悩んでいました。
理由は「自分には何もできない」と思っていたから。現在8年目の私だが、印刷会社で入社2年目までは営業配属。その後は雑誌編集、企画、イベント企画・運営など、業務を転々としてきた。
最初は楽しかった。
ただ、これが印刷会社というのが問題なのである。地方の印刷会社なんて10年ほど前までは、the印刷会社。それだけじゃ存続できないよねってことで、広告代理店のような仕事に手を付け始めたって感じ。
何が言いたいかって、体制が全然整ってないってこと…。上司は毎年変わるし、年度初めに立てた目標もころっと変わったり、評価体制が整ってなくて、評価されなかったり…。
楽しいが、だんだん不安になっていくのをひしひしと感じてた。お客さんと少しは話せる、企画も少しは考えれる、雑誌の編集もできる…でも、私は一体なんなんだ?って。
それで、8年目。いつのまにか中堅になって、後輩も増えてきて…なのに私って何を教えてあげられるんだろう。って悩み始めたら沼にはまったよね。笑
だから、もう辞めようって思って、今年の夏は転職活動を始めた。
転職エージェントの人や、エージェントの経験がある友達に相談して、面接をして、ひたすら悩んで…
ってやっていくうちに「あなたの経験って魅力的ですよ。」ってよく言ってもらえることに気づいた。
私は営業も企画も、イベントもって色んなことをしてきたけど、薄く浅くで何もできないって決めつけてた。
でも、それが人から見ると、色々経験してきたのね!ってなるようだ。段々と自分の経歴への味方が少しずつ変わってきた。
そして、友人に言われた一言で、8年間の悩みはストンと落ちた。冒頭にも書いたこの言葉。
「クリエイティブの評価って、もちろんその実力って場合もあるけど、こんな案件を手掛けたっていう、実績に紐づくことも多い」
ああ、そうかって。もちろん私がやった案件って今までにある。でも、私はそれでも自分の力が及ばない…とか、もっとこうじゃなくちゃいけないとか、全然自信をもっていなかった。
だけど、友人からのこの言葉で、手掛けてきた案件に胸を張ろうと思った。何ができるのと聞かれたら、あれをした、これをしたと言う。自信たっぷりにだ。(もちろん、できないことはできないという)
そうしてみると、自分ができることが分かってくる。更に、足りない部分も分かってくる。今までの「自分には何もない‥」という全面ネガティブ思考が「私はこれができる。でも、これが足りない。ここを頑張ろう」に変わったのだ。
最近では、割りかし好きなコピーライティングもするようになって、なんだかワクワクしている。
どんな仕事に就いても、こういう悩みに直面するタイミングってあると思う。そんな時は、自分がしてきたことに焦点合わせてみるのはどうかな?って話。
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