【調剤喫茶】夢を再考、飲食業の新時代に向けて
こんばんは。薬剤師のいしまるです。
本日は来る「新時代」に向け、再考が必要となった飲食業界ついて考えていきます。
私自身は、まだ飲食業に従事しているわけではありません。そのためこの記事の内容は、すでに店舗を構えていらっしゃる方に助言ができるような、力のある記事ではないことをご承知おき下さい。
その上で、記事に対するコメントや実情についてのご指摘・ご意見などあればありがたく頂戴いたします。
私の夢は、です。
調剤喫茶とは、その名の通り「調剤」を行う薬局と「喫茶」としての飲食業を提携させる作りになっています。
流行りの「薬局×○○」に当てはめるなら、「薬局×飲食」となるでしょう。
したがって私は薬局の薬剤師としてだけではなく、飲食業についても見識を深める必要があります。
昨今の飲食業界といえば、コロナ禍の影響が大変顕著です。零細企業のみならず大手も軒並み煽りを受け、名のある老舗ですらも閉店する話が聞かれるようになりました。これは私の夢にも関わる一大事です。
まだ実店舗がないため、損害は出ていませんが、当初予定していたスタイルをそのままに店舗を構えていたとしたら、間違いなく存続の危機に瀕していたと思われます。
では第二波、第三波とやってくるであろう感染症時代に対して、夢をアップデートしなくてはなりません。
現在飲食店で行われている対応策は、主に3つで、①テイクアウト、②デリバリーサービス、③EC販売となっています。
これから画期的な打開策が提案される可能性もありますが、まずはこれらを取り入れておくべきでしょう。
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①テイクアウト**
これに関しては当初から少しだけですが、設計図に組み込まれている話題でした。現案では「薬局の待合でも提供でき、そのまま持ち帰れるハーブティー」となっていたところを他のメニューに広く適応できるかがカギとなりそうです。
とはいえ具体的なメニューまでは、現段階では完成されていないので、ここでは「出来るかもしれないし、出来ないかもしれない」としか言えません。
テイクアウトを視野に入れたときに考えなくてはならないのは、「お店のコンセプトを残せるか」と「客層にマッチするか」です。
最近テイクアウトをネタにした投稿は増えてきて、「高級店の味をテイクアウトしました!¥80,000-です!」というものを目にするようになりましたが、これは果たしてどうでしょうか?個人的には印象は良くありません。投稿の続きでも恐らくは「値段ほどの価値は見出せない」という落ちになっていると思います。
私はこの事象を「お店のコンセプトを残せるか」に成功しなかった例ではないかと考えています。テイクアウトで高額な値段となるわけですから、恐らく店舗も相当な高級店なのでしょう。しかし高級レストランに求められているものはなにも食事だけではありません。お店の立地・雰囲気・スタッフの気遣いなどを含めての高級価格設定となっているはず。
例えば料理の原価が1万円だとして、残り7万円の付加価値が調理だけにかかってくるわけはないのだから、テイクアウトの値札は、お客さんが実際に食事をするであろう環境にも注意して設定するべきだと思います。
調剤喫茶farmateíaでいうと、その付加価値は「専門家に声をかけられること」です。これをどうにかテイクアウトに載せられなければ、価格を抑えるしかありません。
『実際にテイクアウトしていただいた商品のレシピを同封し、ポイントやアドバイスを盛り込んで手紙のように配信する』のは一つかもしれません。
もしくは『敢えて格安設定にして提供し、栄養がしっかり管理されていることと、美味しいことを周知するための広告とする』のも良いと思います。
客層にマッチするかという点ですが、客層は飲食をしている方なら間違いなく気に留めているところでしょう。年齢や収入区分がおよそ横軸になりやすいですが、来客動機や交通手段にも注視しすべきと考えます。
当店への来客動機は、健康相談や医薬品購入、処方箋受付などが考えられます。
例えば、腎不全の方に低タンパク食や減塩食を勧めれば購入してくれる可能性があります。(外出先は減らしたいだろうから、医食の一石二鳥の購入を狙う)
またストレスの多い期間と予想されるため、ハーブなどの香りや生薬を提供することも喜んで頂けるかもしれません。
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②デリバリー**
食品の宅配サービスは、Uber Eatsの躍進もあり首都圏ではほぼ困ることはないと思われます。もちろんそれまでに顧客を得られていればいけないので、苦労するのは広告宣伝面でしょうか。
考えなくてはならないのは地方でのデリバリーですが、これに関しては全くアイデアがありません。将来ドローン配達が一般的になれば、少し変わるかもしれませんが、現状どの飲食店も地方ではデリバリーが難しいだろうと思います。
調剤喫茶farmateíaでは、調剤部門で恐らく宅配を行うことがあるため、薬を届ける際に一緒に提供できる仕組みなどを作れば、利用者は出てくるかもしれません。
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③EC販売**
オンラインでの販売は消費期限の長いものに限られる気がします。よって適応できるメニューは限定されるでしょう。食事をEC販売するならば、冷凍食品や缶詰などの保存食品になるでしょうか。
個人的な話をすると、祖母がワンプレートタイプの冷凍食品を利用しているため、これをうまく取り入れられないかと考えています。メニュー数があれば定期便などでお届けすることもできそうです。
またレシピと具材のセットを販売をするのも良さそうです。薬膳料理などでありがちな「そんなの一般家庭にない」を逆手に取り、実際に使用するレシピに合わせて具材を販売します。工作キットのようなものです。
これは店舗で行うことも出来そうです。
オンラインではセット販売、店舗では具材ごとの小売とすれば来客頻度を増やせるかもしれませんね。
なんだか考えていたらワクワクしてきました。
明日からGWも明け、私は日常の仕事に戻るわけですが、ちょっと眠れなそうです。
ではまた!
サポートありがとうございます! 栄養ドリンクに変えさせていただきます!!💪