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受託開発->交通系IT->note(2021年9月から)。検索などの開発を行っています。

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    • 読書記録ログ

      私の読書記録です。

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    noteに入社したので、noteを書き始めます

    はじめまして、chovといいます。9月からnote株式会社で働いています。 これまでnoteでアウトプットしていないのにどうしてnoteに? と思われる方もいらっしゃるかと思いますので、自己紹介も兼ねて入社エントリのような形で初投稿です。 Who am I1991年に横浜で生まれ、横浜で育ちました。1998年のベイスターズ優勝の折にはスタンドで声を涸らしながら応援したのを覚えています。当時から若干オタク気質はあり、選手名鑑を読み込んでは二軍(横須賀)にも足を運び、確か19

      • 『決戦!株主総会』には史書としての面白さがある

        2018年から2019年にかけて世間を騒がせたリクシルのトップ人事をめぐる記録……と銘打っているのだが、実質的には現CEOの瀬戸側から描かれており、前CEOの潮田側の描写は少ない。 潮田側の登場人物が取材をあまり受けなかったとされているし、そこには一面の事実はあると推測しているのだが、結果的にこの本の存在自体が中国の「正史」めいているのが面白い。 どういうことか、中国史に詳しくない人のためにざっくり解説しよう。中国史書の歴史は長い。古くは司馬遷が紀元前に『史記』を著してか

        • 中世史に興味がなくても『喧嘩両成敗の誕生』は面白く読めると思う

          ITに限らず、エンジニアと話していると人文系の学問が好きではない、何が面白いのか分からないという声を聞く。「暗記科目だから」という意見を聞くが、高校レベルだと化学のほうが暗記科目だと思っている私としては納得できていない。 試験勉強という観点だと暗記になりがちだが、(文献資料のある)歴史は時代どうしの繋がりや、現代との繋がりを考えると途端に面白くなるというのが持論だ。『喧嘩両成敗の誕生』は意外な角度から現代と中世の繋がりを見せてくれるという点で、歴史の面白さの詰まった一冊だと

          • 2022年に買ってよかったもの

            今年はあまりものを買っていないので、「モノ」「本」「エンタメ」の三部門で見ていく。去年はこちら。 モノ部門からはGRⅢxを除くと安いものしか出てこないGRⅢxは旅カメラに最適な一台 スマートフォンで写真の撮れる時代になぜカメラを持つのか。人それぞれ理由はあるだろうが、スマートフォンの写真は光学的な正しさよりも補正による映えを重視するから、というのが私の答えになる。 どう現像するかを機械に委ねっきりになるのは良くないというのが私の信念だ。Lightroomの自動補正は参考

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            『大江戸科学捜査 八丁堀のおゆう』はトンチキに見えてちゃんと推理小説している良作

            「大江戸」に「科学捜査」という文字列は普通続かない。江戸時代には科学的捜査は存在しないのだから。書店で見かけてインパクトに惹かれて読んでみたが、なかなかに良い推理小説だった。 主人公、関口優佳はミステリマニアの元OL。祖母から相続した家に文政年間の江戸に通じるタイムトンネルがあり、江戸と現代を行き来して同心たちと犯罪捜査に挑む……という突拍子もない設定。時代物はこういう突拍子なさを受け入れる素地があるジャンルなのだ。 現代の科学捜査で無双!かと思いきやそうはいかない。科学

            『メガバンク銀行員ぐだぐだ日記』と『ポストモーテム』をあわせて読むと味わいが深くなる

            薬の飲み合わせのように、世の中には読み合わせて効果の変わる本がある。最近だと『三体』と『宇宙人と出会う前に読む本』はなかなかに読み合わせが良かった。 『ポストモーテム みずほ銀行システム障害 事後検証報告』は2021年2月28日を皮切りに短期間で多数の障害を発生させた事例を日経コンピュータがシステム面からまとめた堅い本。対して『メガバンク銀行員ぐだぐだ日記』は(本文中ではイニシャルであるが)富士銀→みずほ銀のベテラン銀行員が銀行の内幕をユーモアある筆致で描いた柔らかいエッセ

            『いのちの車窓から』を読んで、星野源は根本的に「作り」が違うんだよなと思った

            インターネットで見かけた一節を見て、まぁ読んでみるかと思った。 正直なところ、この一節を見てものすごく反感を抱いた。いや、別に自分は人見知りではあるが、それを人にさも被害者のようには言っていない。とはいえ明確に「コミュニケーションを取る努力をしない人間」を非難している論調だ。 けれど、この文章は後段のほうが大事なのだ。やはり全文を読まなければいけない。一文だけを見てキレるインターネットしぐさはやめよう。 そう、星野源は絶対的な「陽」なのだ。根本的に人間が好きで、素直にそ

            サッカーがわからないので、強さをプロ棋士で想像してみた

            サッカーがわからない。ゆえに日本がドイツに勝ったと聞いてもどれくらい凄いのかがわからない。 大会前から知っている日本代表の選手といえば吉田麻也、長友佑都、久保建英の三選手くらい。オールナイトニッポンのリスナーなので、吉田麻也選手についてはサッカー選手というよりはベラジョンのCMに出ている人という認識でいる。 そんな人間でもFIFAランキングというものがあり、ナショナルチームの強さが格付けされていることは知っている。最新版(2022-10-06版)を見てみると、ドイツは11

            考えることの多い本は良い本だと思う―『ジョブ理論』

            「ビジネス書」というジャンルは範囲が広い。個人的には「ビジネスに役立つ洞察を与えてくれる書物」のつもりでビジネス書という定義をしている。本書のオビには「21世紀のベスト・オブ・ビジネス書!」という派手なコピーが躍っているが、この定義に従えばベストかどうかはともかく良いビジネス書であると思う。 ただそれは本書の内容を鵜呑みにせよというわけではなく、議論のとっかかりにしていく土台として、ではある。 ジョブ理論については様々な人が引用している。自分も本書を読むまでは「顧客が解決

            大胆な創作で新たな松永久秀像を描く意欲作—『じんかん』

            戦国時代に多少知識があれば、松永久秀の名前くらいは聞いたことがあるだろう。東大寺大仏殿を焼き討ちした「悪人」としても有名であるし、最期は信貴山城にて茶釜と運命をともにした「茶人」としても知られる。漫画『へうげもの』の1話で爆死していたが、爆死は後世の創作である。 出生に謎が多く、悪人の側面と文化人の側面が両極端であることからか、しばしば創作で扱われる人物である。しかし、主役というのは珍しい。本作は出生を大胆に創作することで、様々な「悪」を大切なものを守るために行ったと描いて

            会社将棋部で職団戦に参加してきましたレポ

            11/3(木・祝)に東京体育館で開催された第122回職域団体対抗将棋大会(職団戦)にnote将棋部で参加してきた。 私自身は大人になってから将棋を本格的に始め、現在は将棋ウォーズで3級。将棋大会に参加するのも初めてである。初段に届いてないと一方的にやられて終わるだろうなと予期して参加したが、予想以上に楽しかったので将棋大会初参加レポとしてお届けする。 いきなり棋士がいてビビる入場を済ませると入り口に高野秀行六段と中村太地七段が案内に立っており驚く。新会館建設クラウドファン

            noteがきっかけかは分からないけど、8年ぶりに大学の同級生と再会した話

            ある日の夜、Twitterに一通のDMが届いた。差出人は大学の同級生で、編集者をやっている男だ。 大学卒業以来、彼とは一度も顔を合わせていない。けれど私がnoteに転職したのを知ってリプライをくれたりして、オンラインでは繋がってはいた。その彼が島根の振興イベントのお手伝いをしているのだが、ワークショップの参加者を探しているという。そこでお誘いのDMが届いたというわけだ。 正直なところ、以前の私なら何かと理由をつけて断っていただろう。社交は好きではない。ワークショップの内容

            他人に興味がない理由は分かったが—『2度目の会話が続きません』

            会話が苦手だ。とはいえ結婚式場で映像カメラマンのアルバイトをやっていた時期もあるので、初対面の人はギリギリ話せる。基本的にはもう二度と会わない人々なのもあるだろうけども。とはいえ私に限らず、見かけ上はギリギリ社会生活を送れている人見知りはこう思うだろう「2回目以降がつらい」と。 別にそれで良いと大学生くらいまでは思っていたのだが、就職活動で苦戦を重ねたことで「会話や関係構築が苦手だと人生非常に苦労する」という真理を嫌というほど分からせられてしまった。以来、様々な本を読んだり

            これは能力主義に対する信仰だ—『PEAK 超一流になるのは才能か努力か』

            才能と努力を対比させつつ描くエンタメは多い。最近だと『はねバド!』はとても好きだ。本書は超一流となった人の研究を通して、能力や成果は才能ではなく努力に由来する、と説く。 たとえば先天的なものに由来すると思われていた絶対音感でさえ、幼少期に正しく訓練すれば獲得できるという。それどころか、大人になってからでも脳は鍛えられるらしい。脳が育つ例としてロンドンのタクシードライバーなんかが例に出されるのだが、再現性の薄そうな話が多いというか、「種としての人間」と「個としての人間」を混同

            実務面と歴史面のチグハグが気になる—『脱税の世界史』

            確かKindle月替わりセールで購入。読み物としては面白いが、歴史を語る書籍としては新書という制約を加味しても微妙。 本書は元・国税調査官の著者が脱税をテーマに歴史トピックを扱う一冊。税務の現場感覚から書かれている部分は面白いのだが、歴史や社会を論じる部分はアマチュア特有の飛躍や史料の甘い扱いが見られる。 宮崎市定の『科挙』のような格調高い歴史系新書に慣れていると面食らうこと間違いない。レーベルで差別するのは良くないが、やはりレーベルには編集の質が出てしまうな、と感じた。

            著者の赤裸々な告白に力付けられる—『ソーシャル時代のハイブリッド読書術』

            ネット書店とリアル書店、デジタルなメモとアナログなメモ、物理書籍と電子書籍など、様々な戦術を組み合わせた読書術を紹介する一冊。 本読みならば言葉にしなくとも慣れ親しんだ手法が多く見られるので、その辺りでは新規の学びはそこまで多くなかった。また、2013年の本ということもあり、後半の「ソーシャル時代の」「デジタルな」読書に関する記述はちょっと古い。本書ではEvernoteを推奨しているが2022年ならばObsidianやRoam Researchなど別のツールのほうが良さそう