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思い切り良く引っ越す話:契約編【s2:4話】

s2:3話連載トップs2:5話

前回は引っ越しを決心した。今回は具体的な引っ越しの話。

筆者は現在横須賀市在住である。関係ないが自分の住んでいる市で自社のCXOがAI顧問をやっているのでわりと混乱する。

横須賀の家はもともと祖母の家で、祖母が病気になる→横須賀にマンションを買う→祖母の死後空いていて両親がたまに使う、みたいな感じだった。なので親孝行がてら引っ越し時に家電をアップデートしていった経緯がある。具体的にはルンバ、電子レンジ、テレビ、サウンドバーは両親へのプレゼントとして買っている。これらの家電は持って行けないので家電は改めて買う必要がある。とはいえ実家の私物をほぼ全て処分したので横須賀の家が新たな実家扱いとなる。

そういう訳もあって、引っ越し時にはかなりの家電を買う必要があったりする。状況的には新生活の一人暮らしに近い。

筆者はこれまで3回引っ越しを行っている。実家(~2014-11)→川崎市幸区(~2018-02)→川崎市宮前区(~2023-02)→横須賀市ときており、今回は横須賀市→東京23区で4回目の引っ越しとなる。転勤族ほどではないが引っ越しのプロ感が出てきた。引っ越し慣れした人間が一から家具を揃える課程は珍しいと思うので経過を記載していこう。今回は契約編。

引っ越しは事前調査から始まっているのだ

最近ではだいぶ適正化が進んでいるが、不動産屋は担当者によって当たり外れの大きい分野である。まず大きな罠としては物件情報サイトの存在がある。よく言われる話であるがおとり物件もあったりするし、物件情報サイトに載っていない物件も多い。そういうわけで、物件情報サイトは相場の調査に使うのが最も的確な使い方であろう。

そして住むエリアを決めたら不動産屋を探したほうが早い。筆者の場合は不動産屋の知人にお任せするルートを使っているのだが、流石にこれは誰にでも使えるものではないだろう。一般的なテクニックを伝えると、一つの判断基準として免許番号を見るというのがある。とりあえず不動産Gメンのこの動画を見たほうが早いだろう。Gメンも言うほど善の業者ではないと思うのだが、悪徳業者よりはだいぶマシであると思う。顔出ししてるからあんまり悪いことやると叩かれるレピュテーションリスクもあるし。

とはいえ知人も最初は動画でボロクソに言われている免許番号が若く、ターミナル駅、空中店舗のところで働いていたので、そういうところも一概に悪いとは言えないと思う。動画で言われている通り優秀な人は独立するので歩留まりは悪いと言われればそうなのだが。※当該不動産屋の名誉のために言っておくと今は免許番号が順調に増えているので悪い業者ではないと思う。

相場確認は物件情報サイト、実地確認は信頼できる業者に、というのが鉄則であろう。ちなみに地方は地場の不動産屋のほうが強いが都内だと大手が率先してグレーなことを多数やらかしたせいで逆に物件情報の透明性は高いらしい。

筆者の場合、物件探しは事前でLINEにて希望を送る→商談時に何個か図面を見て内見するところを決めるという馴染みの業者エクスペリエンスを味わっているのだが、普通はその場でいくつか条件を話し、図面を見て、内見の予約を取る感じになると思う。

この時気をつけるのは自分の優先順位を考えることである。立地、設備、賃料のうち2つくらいは両立できるが3つは両立できない。設備を重視するので立地は無視してこれくらいの賃料でどうでしょうか、みたいな探し方が適切だと思う。あるいは立地を求めるので設備を無視する択もある。筆者は立地を求めて設備を無視した結果だいぶつらくなったことがあるので設備重視である。だからといってリモートワークなのを良いことに結婚せずに横須賀に行ったのはやりすぎだったと思う。

横須賀は家庭のある人向けの土地である。車がなくても暮らせるが軽自動車はあったほうが過ごしやすい位の栄え方で、米軍基地や大きな工場があるおかげか寂れてもいない。米兵のみならず工場で働く外国人も多く、国際的な街が好きな人にはぴったりだ。川崎駅前に比べれば治安も良い。工場で働く外国人労働者向けの輸入食品店もあるのでエスニック好きにもオススメである。ガソリンが高いこととか、エイヴイ以外のスーパーは基本的に高いみたいな欠点はあるが、それでも総合的には良い街だと思っている。

物件に対する筆者の優先順位であるが、設備重視で立地を重視せず(事前に調べた相場賃料を出して)築年数は新耐震ならOKくらいで探してくださいとオーダーしている。命に関わるので昭和56年の耐震基準は流石に満たしてほしい。

それでもバイク可となるとめちゃくちゃ限られるので難しい。良い子はバイクなんか乗っちゃダメだぞ。暑いし寒いしぶつかったら死ぬし疲れるし、おまけに雨が降ったら濡れるという何も良いことがない最悪の乗り物だ。試しに10mm/hくらいの雨の中を高速走行してみると良い。風邪を引く。そのぶん防衛運転が上手くなるし、エンジンを感じながら運転するスキルもつくし、何より楽しいのだけど。

バイクのデメリットを理解し、レヴォーグに乗ってなおバイクのほうが愛情を注げると分かったのは横須賀生活の教訓だったと思う。

内見の必須アイテムはレーザー距離計

話がそれた。物件が絞れたら次は内見である。内見時に必要なものは何だろうか。個人的第一位はレーザー距離計である。

こいつで寸法を測り、部屋をイメージする時点から戦いは始まっている。新しい部屋はついついテンションが上がってしまうが、寸法を事前にきちんと測っておくと冷静になれる。新居のレイアウト妄想を現実的なものにするために、レーザー距離計は必須で持つべきアイテムだろう。もちろんメジャーでも良いのだが、計測時間を短縮するためにこちらを推奨したい。

内見しながらレーザー距離計で寸法を測っていたら「めっちゃいいじゃんそれ」と言われた。つまり不動産屋相手でもドヤれるアイテムである。最近は持っている人も多いらしいが、それでも一般人が持っているのは珍しいと思う。DIYでもしていないとあまり使わないし。

この時、自分の生活に最低限必要なサイズを理解しておくと良い。筆者の場合は机とベッドと色々としまう棚が一つあれば最低限どうにかなるので、机とベッドを置けることを確認すれば「暮らせる」と判断する。

あと、これは反省なのだが、内見時にチェックするポイントは事前にメモしておくと良い。筆者は寸法とインターネットの確認に夢中になっていたら契約A数を見るのを忘れた。

不動産DXはすごい

むかしの不動産は電話とファックスをメインで使っていたこともあり、契約もアナログだろうと思い商談時には源泉徴収票と印鑑を持って行った。しかし2023年の不動産業界はだいぶ電子化されていて、内見予約も物件申込もWebで完結するようになっていて驚いた。源泉徴収票を印刷する必要はなかったのだ。

ちなみに内見予約に使っていたプロダクトを調べてみたところ、開発元のイタンジさんもRailsな会社ということで親近感が湧いた。AirFlowを使ってAWSとBQを繋いでいるのかー、とか参考になる。グループとしてはnoteも利用いただきありがとうございます。

で、どういう物件にしたのかは有料部分にて。

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