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年始特別編:2024年の抱負を考える話【s2:7話】
2023年は「人嫌いを直す」を掲げて割とうまくいった。パートナーを作ろうと思って、交際には至れなかったが何回かデートはできた。こんな連載をやっているくらいなのだから、今年の目標は言うまでもない。パートナーを作りましょう。以上。
とはいえ目標設定をせっかくやるのなら、有効な目標設定をしたいのが人情というものであろう。
ぶっちゃけ目標設定って役に立つの?
先日、同僚に「目標設定って役に立ったことありますか?」と問われた。言われてみると目標設定によって何かがうまくいったか? と言われると難しい。
その時は即答できなかったが、年末年始でちょっと考えてみた。
とっかかりのない時に使えるメソッドの一つに反実仮想を想定するというものがある。「目標のない人生」というのを考えてみるのだ。
何も目指すものがない。目の前を現象が流れていって、受動的に対処するだけの状態。辛いことがあればとにかく逃げる。しんどい現実から息を潜めて、なるべく消耗しないように過ごす。そういう生活を10代の頃に送っていたが、まぁしんどかった。
しかしそう感じるのはしんどさの絶対量が違うからだとも思える。しんどさが少ない状態でぼんやり生きているのはそれはそれで幸せなのではないか、とも思える。
なのになぜ、目標設定が必要なのだろうか。Whyを深掘るときに使えるフレームワークの一つになぜなぜ分析がある。今回はChatGPTに頼ってみた。要約するとこんな感じである。
しんどさが少ない状態でぼんやり生きているのはそれはそれで幸せだと思うが、なぜ目標設定が必要なのか?
方向性を与え、モチベーションを高め、自己実現に向けて前進するために重要だから
なぜ方向性、モチベーション、自己実現が大事なのか?
個人の内面的な満足感や幸福感に大きく寄与し、充実した人生を送るために重要だから
満足感や幸福感が高ければ、目標は要らないのか?
目標設定は自己の成長、生活の質の向上、変化への適応などをサポートするために役立つことがある
重要なのは、自分自身の価値観やニーズに基づいて判断すること
5回に満たないが、「生活の質」という根本的な部分が出てきた。究極的には生活の質を向上させることを目指している、という意識を持つのは大事そうだ。
結果は遅行する
モチベーションには外発的動機と内発的動機がある。外発的動機は報酬や懲罰といったもので、外から与えられるものである。対して内発的動機は好奇心や関心といった内から湧き上がるものである。
様々なところで言われている話だが、外発的な動機は長く続かないと言われる。そこで思い出したのが『ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣』だ。
そこで自分もレビューに書いていたのだが、結果は遅行指数であり、結果を目標にするのは悪手なのである。何より、結果を目標にしてしまうと、達成後のモチベーションがなくなってしまう。ゆえに「パートナーを作る」という結果にフォーカスした目標は悪手なのだろう。全然目標設定は単純ではなかった。
上掲書では状態にフォーカスすべきだと説かれている。たとえばパートナー作りであれば(たぶん)「自信を持つ」「気遣いができる」「楽しく話ができる」の遅行指数としてパートナーがいるわけで、結果のみにフォーカスするとしんどくなるのは当然だったのだ。
では状態にフォーカスして目標を検討してみよう。理想の状態は「魅力的な人間になる」であろうが、魅力を定義できないのだからこの目標には意味がない。上に挙げた条件はあくまで仮説なので、高速に検証しなければならない。
試行回数を増やすには使えるリソースを底上げするしかない。そして人間が使えるリソースは体力、精神力、時間の三つである。体力と精神力については『メンタル・タフネス 成功と幸せのための4つのエネルギー管理術』で言及されていた「身体的エネルギーがハイ、精神的エネルギーがポジティブ」を目指すべきだと思った。
ハイ・ポジティブのために
去年の4月からブラジリアン柔術を始めて思ったのだが、体力が増すとやる気も上がってくる。対して年始に体調を崩して思ったのだが、体力が減るとやる気も下がってくる。そこで以下のような図式化を行った。
![](https://assets.st-note.com/img/1704421970007-o2DWhc1hUB.png?width=1200)
体力の面積が小さくなれば、気力の面積も小さくなる。逆に体力の面積を大きくすることで気力の面積も大きくなり、やりたいこと・やるべきことに取り組むことができる。30歳を過ぎてようやく気付いた。
体力があっても気分が落ち込んでいると何もやりたくない状態に陥ってしまう。気分の落ち込みは様々な出来事に影響を受けるが、これまで一番効いたのはセルフ・コンパッションの考え方であるためこれを高めることで気力を維持したいと思う。
体力と精神が揃ってはじめて「やりたいこと」に着手できる。読書とか、映画とか、旅行とか、情動にとってプラスに働くことをやる。
ここまでやってようやく無理なく「やるべきこと」に着手できるのだと思う。勉強は割と「やりたいこと」に入るが、やりたいことを無視してパートナー作りを頑張ると消耗することは昨年に理解したので「やりたいこと」を軽視するのはやめようと思った。
目指す状態である「パートナーづくりのために高速に仮説検証を繰り返す」はエネルギーをものすごく使う。ゆえに土台をしっかりすることが大事で、
やるべきことに向かえていないなら、やりたいことができているか
やりたいことに向かえていないなら、気分が落ち込んでいないか
気分が落ち込んでいるなら、体力が落ちていないか
の順で問題を考え、体力>精神>やりたいこと>やるべきことの順でアプローチしていく戦略を今年はとっていきたい。今年は状態にフォーカスする。
時間を捻出するために
体力と精神力について考えたので、もう一つのリソースである時間の捻出について考えたい。時間の捻出に大事なことは無駄な時間を減らすことである。現代社会で最も無駄なのはソーシャルメディアを見てしまう時間だろう。そこで今年は平野さんが紹介していたone secを使ってみることにした。
早速Twitter(X)とYouTubeに設定してみたが、不意にアクセスする機会が減ったので良いと思った。iOSでの設定が少し面倒なのが玉に瑕か。
時間を無駄にする要因としてゲームも挙げられるが、これは周回プレイが苦手なこともあり、昨今のスマホゲーとは縁を切っている。ティアキンやStarfieldといった「数年待っていた大作」が出ない限りはハマることもそうない。今年ハマるとしたらStar Wars Outlawsくらいだろうか。
もう一つ大事に思えるのは睡眠時間だが、これはポケモンスリープのおかげで改善傾向にある。とはいえ昔から睡眠が苦手で全く眠くならない人なので引っ越し後にルーチンを組み直したい。
まとめ
今年は状態にフォーカスする。高速に仮説検証を繰り返すためのエネルギーを維持する
エネルギーを維持するために体力、精神力にアプローチする
結果は遅れてやってくる
今後は日報を有料部分に記載しようと思う。
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