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新年を祝うお菓子〜ガレット•デ•ロワ〜

Bonjour! 
皆さんこんにちは。

クリスマスが終わり年が明けると今度はどこでも並び始めるのが、このガレット•デ•ロワ(Galette des rois) ♛

ガレット•デ•ロワ

近年、日本でも見かけることが増えてきましたよね。フランスでは年が明けるとケーキ屋さん、パン屋さん、スーパーマーケットでもたくさんの種類のガレット•デ•ロワが並びます。

地域や地方によって多少違いはありますが、一般的なものはパイ生地の中にアーモンドクリームとカスタードを混ぜたフランジパン(Frangipane)が入ったものやブリオッシュで出来たものを多く目にします。

このガレット•デ•ロワは、1月6日のキリスト教の公現節(Épiphanie)の時に食べるお菓子で、中にはフェーブ(Fève)と言われる陶製の小さな置物が入っています。

このフェーブ(Fève)、もともとはフランス語で「そら豆」を意味し、お菓子の中にフェーブを隠す風習は昔からフランスでは行われていたようです。昔は実際にそら豆が中に入ってたことから今でも言葉が受け継がれていますが、19世紀半ば頃には陶製の置物に変わったと言われています。

食べ方も独特な習慣があり、まず中に入っているフェーブが切り分ける時に分からないよう、布巾を掛けて切ります。
家族内では最年少の人が机の下に隠れて、誰がどのピースを食べるかを決めます。


フェーブを食べ当てた人は、王様もしくは王妃となり冠を被る風習があり、皆んなから祝福を受け、1年間幸運になると言われています。お店ではガレット•デ•ロワを買うと必ず紙で出来た冠を付けてくれます。

幼稚園などでも1月6日はガレット•デ•ロワを食べたり、王冠の作成をしたり、王様と王妃様の冠をかぶる遊びが行われるところもあります。またこの日は朝から様々な王冠を家から被った子供達で賑やかな光景が広がります。

パティスリーなどでは毎年オリジナルのフェーブを作成するところもあり、フェーブお目当てに買う人、長年のコレクターも多く居るそうです。スーパーなどでは子供が喜ぶキャラクターのフェーブも見かけますし、手作りする人の為にフェーブだけ売られていることもあります。

ブリオッシュ型のガレット•デ•ロワ

12月末から1月にかけて食べられるガレット•デ•ロワ、お店によって味や形、フェーブも異なるので子供から大人まで楽しめるフランスには欠かせないお菓子なのです。

では、また。
À bientôt!

パティスリーはクリスマスから年明けまで長蛇の列

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