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「ジャズ喫茶のマスターの話」は何のメッセージだったのかな??

お散歩ルートの途中にあるジャズ喫茶…(なんだか気になるな)と、ずっと思ってた。(やけに早くから開いてるんだな。)(オシャレなお店かな?)(常連さんばっかりかな?)入ってみたい…けど勇気がいる。


ある日、とうとうフラッと入ってみた…ら、そこはカオス。


まずストーブが焚かれていて、エッ?と思った。(なんか、イメージと違う。)次に目に入ったのは天井まで届かんばかりのCDラック。壁面には絵画。隅には陶芸作品やおひなさま。(マスターが好きなモノが全部集まってる店だ。)


静かにジャズが流れる店内には、北野武似のマスターのみ。「お店は何年前からされてるんですか?」月並みな私の質問に、マスターは己が人生をとうとうと語り出した。


30年前から店をやっているコト。
毎日2時間歩いて糖尿病を治したコト。
別の病気で倒れて今は全身が痺れているコト。
若い頃の話。
怖いモノ知らずだった40代の頃の話。
365日ゴルフに通っていたときのコト。
今は71歳であるコト。
指圧の仕事もしていたコト。
年配の常連さんは死期が迫ると挨拶にくるコト。


「ごちそうさま。お会計を。」と言って、立ち去りたいのだけれどマスターの話は途切れることなく続く…。


人生はよく旅や冒険やゲームにたとえられるけど、(なるほど)と思う。それで私には人生の途中におこる出来事が、メッセージカードみたいに感じる。何か起こると、(これは私の人生に対するどんなメッセージだろう?)と考える。


突然入ったジャズ喫茶でのマスターの自分語りには…どんなメッセージが含まれてるんだろう?考えてみたけれど…さっぱりわからない。ん?でもお店に一つヒントがあった。壁際に本が1冊ディスプレイされていて、タイトルは「異邦人/アルベール・カミュ」


一度も読んだことがない小説。マスターの自分語りとセットで何かメッセージが隠されているかも。冒険の旅の途中で【異邦人を読んで次へススム】のカードが出たみたいな感じ。謎解きのような気分で読んでみたい。





もしサポートいただけたら何か体験に使います。そして、それをまた文章にします。