FACTFULNESSと経済のおはなし
「FACTFULNESS」を読んだ感想です
ここ最近、世界経済の先行きに不安を感じている人が多い気がします。(米中貿易摩擦とか香港のデモとか)
2000万問題が発された時はあんなにiDeCoとかNISAとかが話題になってたのに、その勢いは落ちているように感じます。
今は確かに全体的に元気がない経済状態かもしれません。だけど世界経済は人類の歴史が始まってからというものずっといい方向に向かっているんです。
例えば、ここ30年間の中でアジア通貨危機(1997年)やリーマンショック(2008年)などを経験しながらも、世界GDPは5倍に拡大しています。
(IMF、世界銀行など信頼できると判断したデータをもとに日興アセットマネジメントが作成)
さらに世界の平均寿命は34歳であった30年前と比べると約10年伸び、現在では73歳になっています。
平均寿命の伸びというのは、所得環境の改善、栄養状況の改善や、衛生面、医療面で発展しているということを物語っています。世界の人々の生活が向上しているのです。
昨年話題となった「FACTFULNESS(ファクトフルネス)」では、事実に基づくデータを用いて、「世界は少しずつよくなっている」ということを主張しています。
人間はいいニュースよりも悪いニュースに目がいきがちです。事実景気がよくなっているのにも関わらず、「円高になった!」というニュースが瞬く間に広がれば、誰も景気の良さは実感しません。メディアも悪いニュースのほうがみんなに見てもらえるので悪いニュースばかりを報道します。
でも実際の物事はゆっくりといい方向に向かっているのです。
世界経済が成長し、世界の人々の生活が向上するのとともに、世界株式は同じくここ30年間で9倍に上昇しています。
アジア通貨危機(1997年)リーマンショック(2008年)で一時期大きく下落する場面もありましたが、4年もすれば復活し、その後株価は再び上昇しています。
人間は目先の悪いニュースに目がいきがちで、どうしても短期的な思考へ走ってしまいます。でも忘れないでほしいのが、長期的に世界経済は「世界はいい方向に向かっている」ということです。この事実を理解しておけば、今現在の先行き不透明な政治状況に対して「お先真っ暗だ!」と嘆くことなく、世界の経済成長の恩恵を受けられる気がしています。
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