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先生のファシリテーション力UP講座

自分のインストラクションを意識して練習してみよう。2020年2月24日、IID世田谷ものづくり学校(東京目黒区)で開催した「先生のファシリテーション力UP講座」は、6つのファシリテーション技術でも最優先の「インストラクション」について学び、対話し、練習をする時間になりました。

講師は私、ちょんせいこ(54)と木村彰宏(29)。子どもたちが主体的、対話的で深い学びを探究する時、先生のインストラクションは大きな環境要因になります。そんなお話からスタートした講座は、若手教員を中心に学生からベテランまで、多様なメンバー構成で進められました。
 

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●インストラクション レッスン

前半の担当は私。ファシリテーション6つの技術を説明した後、インストラクションのレッスンへと進みます。

「ファシリテーション6つの技術」
1 インストラクション(説明・指示)
2 クエスチョン(質問・問いだて)
3 アセスメント(評価・分析・翻訳)
4 グラフィック&ソニフィケーション(可視化&可聴化)
5 フォーメーション(隊形)
6 プログラムデザイン(設計)
引用「よくわかる学級ファシリテーション1かかわりスキル編」(岩瀬直樹・ちょんせいこ 解放出版社)ちょんせいこが一部修正

インストラクションはシンプルに言えば、言葉です。私たちはけっこう、自分の言葉に無自覚、無意識な時が多い。でも、伝わりやすいコツを意識して練習を続けるとグン!と良くなります。例えばそれは、声の色を大切にする、不要なノイズをなくす話し方、情景を語る技術などです。
           
講座では、小学校1年生の教室の様子を具体的に説明する。中学2年生の授業が脱線した時、どう伝えるのかを考える。など、子どもたちのライフステージに寄り添い、個人と集団をアセスメントしながら話すインストラクションモデルを共有しました。参加者のみなさんも練習してみます。

●インストラクションのポイントは、メタ認知

後半は木村彰宏ことアッキーが担当。彼が示す「ファシリテーションの地図」には、ファシリテーターとしての自分の現在地やインストラクションとアセスメントの働きが俯瞰されています。伝えたいのはメタ認知の視点。

実は講座のはじまり(チェックイン)で、全員が「ファシリテーターを表すカード」(しるらないカード)を選び、グループ対話を設けたアッキー。最後に「主観的で良いから振り返ってみよう」と、この講座で自分の参加度が変化したポイントを3つのフェーズで可視化し、対話へと繋ぎました。

この流れの中に「自分の変化をメタ認知してみる」ファシリテーターのプロセスコンサルテーションが機能しています。講座後のTwitterでは、こんなやりとりがありました。

●これからも続けていきたい

リアルでガチな現場に役立つファシリテーション力を広げていきたい。仲間のネットワークをつくりたい。そんな思いでコレカラも「先生のファシリテーション力アップ講座」を続けていきたいと考えています。ご参加のみなさま、ありがとうございました。最後の写真は共催の「こたえのない学校」代表の藤原さとさんとのスリーショット。この出会いにも感謝です!

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