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解剖学vol.14 【ハムストリング】

こんばんはーちょんまるです!!!

今回からハムストリングについてやっていきます!!!

といっても、臀筋群のように分けて話すと一つ一つめちゃくちゃ少なくなるかもしれないので、まとめて話すかもしれません笑
それは今から書いて行く気分に任せます!!!



それでは早速いきましょーーーう!!



1.ハムストリングとは

ハムストリングとはふとももの裏にある筋肉たちを言います。

大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋の3つから構成されています。

ハムストリングスとも呼ばれることがありますがどちらでもオッケーです!


①大腿二頭筋

ハムストリングの中で外側にある筋肉です。

大腿二頭筋は長頭と短頭があります。

長頭は二関節筋ですが、短頭は膝関節のみまたぐ単関節筋になります。


②半膜様筋

ハムストリングの中で内側にある筋肉です。

半腱様筋の下にあり、股関節と膝関節をまたぐ二関節筋です。

筋腹が下の方にあり、股関節よりも膝関節への貢献度が高いです。


③半腱様筋

ハムストリングの中で内側にある筋肉です。

半膜様筋の上にあり、股関節と膝関節をまたぐ二関節筋です。

腱がとても長いのが特徴です。




2.位置関係

ハムストリングは外側と内側に分けて考えられます。

外側ハムストリングは大腿二頭筋

内側ハムストリングは半膜様筋・半腱様筋です。

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3.起始・停止

・大腿二頭筋
起始:坐骨結節(長頭)
   大腿骨粗面の外側唇中部1/3(短頭)
停止:腓骨頭

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・半膜様筋
起始:坐骨結節
停止:脛骨の内側顆・斜膝窩靭帯

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・半腱様筋
起始:坐骨結節
停止:脛骨粗面の内側(鵞足を形成)

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4.作用

・大腿二頭筋
股関節の伸展
膝関節の屈曲
下腿の外旋(若干)
・半膜様筋
股関節の伸展
膝関節の屈曲
下腿の内旋(若干)
・半腱様筋
股関節の伸展
膝関節の屈曲
下腿の内旋(若干)




5.支配神経

・大腿二頭筋
長頭:脛骨神経(L5〜S1)
短頭:総腓骨神経(L5〜S1)
・半膜様筋 半腱様筋
脛骨神経(L5〜S2)

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↑黄色が脛骨神経で青色が総腓骨神経です↑


↓これは青色が脛骨神経と総腓骨神経です↓

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6.ニーインとの関係性

スクワットなどをするとき、膝が内側に入ってしまうことがあります。
これをニーインと言います。特に女性に多くみられます。

ニーインする理由としては様々ありますが、その一つとして大腿二頭筋の拘縮が考えられます。

大腿二頭筋というのは下腿の外旋という作用を持っています。
下腿、つまり膝から下だけ外旋するというのはニーインの形になると言えます。
イメージできますでしょうか??

ですので、ニーインする人は大腿二頭筋が拘縮しているという人が多くみられます。




7.鵞足

半腱様筋の停止部は、脛骨粗面の内側と言いましたが、鵞足と呼ばれることもあります。

鵞足には半腱様筋の他に、薄筋と縫工筋が付着しています。

これらの付着がガチョウの足に似ていることから、鵞足と呼ばれるようになりました。

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8.姿勢との関係性

ハムストリングは大腿二頭筋の短頭以外、骨盤(坐骨結節)に付着しています。

つまり、それらが拘縮すると骨盤は後傾し腰や背中が丸くなり、よって猫背になる可能性があります。

ですのでしっかりとリリースしておくべき筋肉だと言えます。



9.作用のタイミング

ハムストリングが主に働くタイミングは、股関節をフラットの位置から伸展させるときです。

ですのでスクワットのような股関節屈曲位からの伸展動作にはあまり関与しません。

ケーブルを足にかけて後ろに引くような種目が効果的と言えます。

デッドリフトにおいても股関節屈曲時に最大負荷になりますので、エキセントリック収縮を最強にかけられる種目として効果的だと思います。




10.まとめ

(1)ハムストリングは大腿二頭筋・半膜様筋・半腱様筋の総称
(2)外側ハムは大腿二頭筋、内側ハムは半膜様筋・半腱様筋
(3)起始・停止
  ①大腿二頭筋
  起始:坐骨結節(長頭)
     大腿骨粗面の外側唇中部1/3(短頭)
  停止:腓骨頭
  ②半膜様筋
  起始:坐骨結節
  停止:大腿骨の内側課・社膝窩靭帯
  ③半腱様筋
  起始:坐骨結節
  停止:脛骨粗面の内側(鵞足を形成)
(4)作用
  股関節の伸展(全体)
  膝関節の屈曲(全体)
  下腿の外旋(大腿二頭筋)
  下腿の内旋(半膜様筋・半腱様筋)
(5)支配神経
  大腿二頭筋
  長頭:脛骨神経(L5〜S1)
  短頭:総腓骨神経(L5〜S1)
  半膜様筋・半腱様筋
  脛骨神経(L5〜S2)
(6)ニーインする人は大腿二頭筋が拘縮している可能性がある
(7)鵞足には半腱様筋・薄筋・縫工筋が付着している
(8)ハムストリングが拘縮すると猫背を引きおこす可能性がある
(9)股関節がフラットの位置から伸展に大きく働く




以上ハムストリングでした!!!


結局全部まとめてやっちゃいました!!笑


長くなりましたが読んでいただきありがとうございました!!!


次回は、まだ決めてませんのでお楽しみにお待ちください!!!


それでは次の記事でお会いしましょう!さよなら!!!


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