見出し画像

スペシャル解剖学【大腿四頭筋】

※この記事は【スペシャル解剖学マガジン】にも掲載しております。月に2冊以上買われる方は、マガジンをご登録される方がお得になります!ぜひお試しください!



こんにちはー!ちょんまるです!

今回は大腿四頭筋について書いていきます!

大腿四頭筋と聞くとパッとこない人もいるかと思いますが、いわゆる太ももの前の筋肉です!

名前の通り4つの筋肉で構成されているのですが、複合筋としては人体で最大の筋肉になります!

私たちが生きる上で死ぬほど大切な筋肉ですので、この筋肉を知っているに越したことはありません。

それではいきましょうー!!


記事のご購入を悩まれている方へ。内容はこんな感じです!⏬

・大腿四頭筋とは
・起始停止
・作用
・支配神経
・膝との関係性
・起始部の特徴
・使うタイミング
・筋連結
・内側広筋の鍛え方の真実


大腿四頭筋とは

大腿四頭筋とは名前の通り4つの筋頭から構成される筋肉です。

大腿直筋 ②外側広筋 ③内側広筋 ④中間広筋 の4つを合わせて大腿四頭筋と呼びます。

主に、膝の伸展作用と、大腿直筋のみ股関節の屈曲作用があります。

画像1




大腿直筋

大腿四頭筋の中でも一番表側にあります。

画像2


大腿四頭筋の中で唯一の二関節筋で、股関節の動きにも関与します。






外側広筋

大腿四頭筋のなかで外側にある筋肉です。

画像3


膝関節のみをまたぐ単関節筋です。

股関節を跨がないので膝関節にしか関与しないと思われがちですが、そうでもないんです!
続きは下の【筋連結】でお話しします!!!




内側広筋

大腿四頭筋のなかで内側にある筋肉です。

画像4

内側広筋も膝の伸展に作用します。

膝がしっかり伸ばせない状態になるエクステンションラグは内側広筋の筋力低下が原因の一つだと言われています。






中間広筋

大腿直筋の下に隠れている筋肉。

画像5

実は大腿四頭筋のなかで一番体積が大きい筋肉です。

断面図をみると外側広筋とほぼ繋がっており、内側に比べて外側の筋発揮が強いことが分かります。




起始・停止

①大腿直筋
 起始:腸骨の下前腸骨棘(AIIS)・寛骨臼の上縁
 停止:膝蓋骨・膝蓋腱を介して脛骨粗面

画像6



②外側広筋
 起始:大腿骨の大転子の外側面・転子間線
   臀筋粗面および粗線の外側唇
 停止:膝蓋骨・膝蓋腱を介して脛骨粗面

画像7



③内側広筋
 起始:大腿骨粗線の内側唇
 停止:膝蓋骨・膝蓋腱を介して脛骨粗面

画像8



④中間広筋
 起始:大腿骨の前面および外側
 停止:膝蓋骨・膝蓋腱を介して脛骨粗面

画像9


4つともすべて脛骨粗面に停止します。


作用

①大腿直筋
 股関節の屈曲
 膝関節の伸展
②外側広筋
 膝関節の伸展
③内側広筋
 膝関節の伸展
④中間広筋
 膝関節の伸展

大腿直筋のみ二関節筋なので、股関節を屈曲させます。


支配神経

大腿神経(L2〜L4)



膝との関係性

大腿四頭筋は四筋全て膝蓋骨(膝のお皿)に付着しているため、膝との関係性が強いです。


膝がポキポキなったり、引っかかったりする場合(特に膝の真ん中あたり)は、大腿四頭筋へのアプローチで改善することが多いです。



起始部の特徴

大腿四頭筋は今まで説明してきたように”モモの前”の筋肉ですが、外側広筋内側広筋に関しては起始部が、大腿骨粗線の外側唇と粗線の内側唇ですので、若干後方から前面に向かって付着しています。

粗線から出る走行を斜走線維と言います。(あとで詳しく解説します!)

画像10





使うタイミング

走っていてブレーキをかける時や、ジャンプする時に使います。

ジャンプの時は、大腿四頭筋が伸ばされた反動、いわゆる伸張反射でギュッと収縮しジャンプできます。



筋連結

内側広筋と外側広筋は大腿骨頭の下から始まる縦走線維と、粗線から始まる斜走線維があります。

内側広筋でいうと、斜走線維は大内転筋の筋膜と連結しています。

内側広筋を鍛える時は、内転筋も使いながら膝の曲げ伸ばしをすることで、効率よく鍛えることができます。

(おまけ)
大内転筋腱膜が内側広筋へ下りてきて内側にへばりつき、菅ができます。
これを内転筋菅と呼びます。ハンター菅とも呼ばれます。(かっこいい笑)
ここには大腿動脈と大腿静脈、伏在神経が通ります。

画像11





また外側広筋は、大腿二頭筋、大臀筋、腸脛靭帯と連結しています。

画像12

外側広筋は股関節を跨いでいないので、ガニ股とは関係がないと思われがちですが、これらの筋肉と連結していることで外側広筋も一緒になってガニ股を作る筋肉となります。

そういう人に対しても外側広筋は積極的にリリースする対象になります。



内側広筋の鍛え方

内側広筋膝関節の最終伸展位(膝を伸ばしきるとき)において力を発揮することが分かっています。
そのため内側広筋のトレーニングは最後まで膝を伸ばしきることが大切です。





まとめ

(1)①大腿直筋 ②外側広筋 ③内側広筋 ④中間広筋の総称
(2)起始・停止
   ①大腿直筋
    起始:腸骨の下前腸骨棘(AIIS)・寛骨臼の上縁
    停止:膝蓋骨・膝蓋腱を介して脛骨粗面
   ②外側広筋
    起始:大腿骨の大転子の外側面・転子間線
      臀筋粗面および粗線の外側唇
    停止:膝蓋骨・膝蓋腱を介して脛骨粗面
   ③内側広筋
    起始:大腿骨粗線の内側唇
    停止:膝蓋骨・膝蓋腱を介して脛骨粗面
   ④中間広筋
    起始:大腿骨の前面および外側
    停止:膝蓋骨・膝蓋腱を介して脛骨粗面
(3)作用
   大腿直筋のみ股関節の屈曲
   四筋とも膝関節の伸展
(4)支配神経
   大腿神経(L2〜L4)
(5)膝の違和感は大腿四頭筋と関係が深い
(6)モモの裏から膨らんで付着している
(7)ブレーキやジャンプで使われる
(8)様々な筋連結を起こしている
(9)内側広筋は膝を伸ばしきって鍛える




以上です!!

大腿四頭筋はとても大きく、日常生活には欠かせない筋肉なので正しく安全に鍛えましょう!!


それでは、次回の記事でお会いしましょう!さようなら!!!!😉



☆☆☆☆オススメの記事☆☆☆☆


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?