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太っている人、痩せている人の腸内細菌とは?の計その1

私です、腸活良孔明(ちょうかつりょうこうめい)です。

早速ですが、我が君よ。

君は食事のカロリーを気にしておられますか?

どんな食品も、パッケージのラベルを見ればカロリーが書いてありますな。健康維持やダイエットにも、このカロリーは欠かせない数値である事は明白です。

それに最近では、カロリー計算をしてくれるアプリなども登場し、より一層このカロリー数は身近で当たり前の事のように思われます。でもカロリーを意識しているのに、痩せない、むしろ太ってしまった、という経験があるのではありませぬか?

我が君はそんな時、こう思ってしまってはおりませぬか。

「ワシは代謝が悪いのだろう、有酸素運動をしてみても変わらぬではないか。」

・・・恐れながら我が君よ、もしかするとそれは「代謝」が原因なのではなく我が君の「腸内細菌」のせいかもしれないのです。

実は、太った人の腸内細菌と、痩せている人の腸内細菌には違いがあるのです。

今回は2回に分けてご説明してご覧に入れましょう。

1回目の今回は、バクテロイデーテス門というグループの細菌と、フィルミクテス門というグループの細菌の違いについてお話したいと思います。

いやはや、ややこしい名前です、この時点で拒否反応を示す人も多そうです。腸飛(ちょうひ)殿など、桂林の山のごとく大きな口を空けてあくびをする始末であります。

しかたありません、ここに策を講じる事にしましょう。

ええい!

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どうでしょうか?

これでかわいく、親しみやすくなりましたでしょう。

バクモンとフィルモン、ハハハ!

・・・無論、正式な略称ではありませんよ。ここだけの愛称です。ですが、黄河の水が乾いた砂浜に染み込むように頭に入ったのではないでしょうか。

では、まず簡単にご説明致しましょう。腸内に、

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という事になるのです。

それぞれがどんな働きをしているかと言うと、

バク門の細菌は、脂肪が過剰に溜まるのを抑えてくれる「短鎖脂肪酸」を作り出します。

ムッ?その「たんさしぼうさん」とは何者かと?

なるほど・・・

腸飛(ちょうひ)殿、いいですか?

たんさしぼう"さん"、は人の名前ではなく、短鎖脂肪酸と書くのです。

この短鎖脂肪酸については「食物繊維は腸内細菌のため!の計」にて別途ご紹介することにいたしましょう。これは日を改めて、公開する事といたしますぞ。

今は取り急ぎ、この

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という事を頭に入れてください。

では、次のフィル門についての説明をさせていただきます。

フィル門の細菌は、食べ物からたくさんのエネルギーを吸収し、体に蓄えるという事をしています。

そうです、その通り。なんと、それぞれは反対の働きをしているのです。

バク門は、食物繊維から短鎖脂肪酸を作り出して脂肪を抑制する

フィル門は、脂肪を体に蓄積する

となるわけです。

ということは、食品ラベルのカロリー表示を参考に計算して食事をしていても、自分の腸内にいる2つの細菌の比率によって、カロリーの吸収量が変わってしまうのです。

おや?これにはさすがの我が君でも、驚きを隠せないようですな。

例えば「137キロカロリーのヨーグルト」を食べたとして、普通の体重の人には137キロカロリーでも、太った人には140キロカロリーになるかもしれないのです。(計算はあくまでも例です。)

これは恐ろしき事でございましょう。

つまり、カロリーを気にして食事をするならば、

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ということなのです。

・・・となれば、当然ご自分の腸内細菌とか腸内環境が気になりますよね?

今は、専門の医療機関や自宅でできる検査キットが販売されておりますので、そちらで調べてみるのも良いかもしれません。

なんですと?

医者かかるのも嫌だし、検査にかかるお金が気になる・・・と?

何と弱気な事を。そんな事では、腸内環境を整えて世を平定するなど、うたかたの夢と消えてしまいますぞ、しっかりしてくだされ。

ですが・・・ではこうするのはいかがでしょう。

じつは、簡単な方法があるのです。

腸内細菌を調べなくても、腸内のバク門の細菌を増やしてしまえばいいのです。

バク門の細菌が作り出すものは何でしたかな?

そう、脂肪を抑制する短鎖脂肪酸でしたな。

では短鎖脂肪酸を作るのに必要なものは・・・?

そう!食物繊維です!さすが環羽(かんう)殿!

つまり普段の食事に食物繊維を多く取り入れる事が、御身に対して「イイ変化」を起こすきっかけになるかもしれないという事なのでございます。

この食物繊維をどう摂るのか。
という事については、また別にご紹介したいと思います。

今日の軍議はここまで。

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