イオリズム

大阪で活動している映画監督・テレビディレクター

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創造について

こうなって欲しい、こう思うはあくまで友人同士の会話に限るわけで、憶測で伝えるのは、妄言であって、創造者のやることではありません。 こうなって欲しいのでしたらこうなって欲しい環境・人の所に足を運んで掴み取りましょう。 それは、お金で買えません。 それでいて、あなたの欲するものはおそらく手に入らなく、真実を目の前に苦悩するのでしょう。 真実はあなたと思ったものと違っていても、それに身を任せ、委ね、大きく深呼吸をして そこから何を伝えるか考えましょう。 遠い国の事であっても

    • 嫌いだったプロモーションムービー制作が好きになるまで

      プロモーションムービーと言えば皆さんはどのようなモノを浮かべるだろう。 テレビCM、YouTubeに流れてくる企業CM、企業・自治体等のHPにある動画、 今、スマホを開けば山ほどプロモーションビデオが溢れている。 で・・・私と言えばそういったプロモーションムービー制作には縁が無く コロナ禍前までバラエティー番組やニュースなどで商売させていただいておりました。 ところがコロナがはじまりさぁ大変、 番組という番組が予算や感染対策の関係からあっという間に無くなった。 私は殆ど

      • 切り干し大根から得た学び

        畑でアホ程大根が採れた。 一度に食べきれないし、腐らせたくないので切り干し大根を作ろうとネットで作り方を調べた。 大根を縦5センチ 横2センチ程に切り それをベランダに干した。 1週間程で、こんなにも小さくなるのかというぐらい小さく細くなった。 両手で抱えていた大根が、手のひらに収まる程、小さくなった。 まだ大根はアホ程あるので、 次は大雑把に厚みのある一口サイズに切った。 すると、大根は小さくなるものの、乾ききらなくて、ついにはカビが生えてしまった。 古からの教

        • クリエイターの権利を主張する人

          「日本はクリエイターを大切にしない」 その人は60歳ぐらいの男の人で一眼レフカメラを持ちながら私にそう言った。 私の持っているビデオカメラを見て興味を持ってくれたのか、日本におけるクリエイターに対する扱いの酷さを話してくれた。 その男はヨーロッパ人を日本に紹介する仕事をしているらしく、カメラマンでもあるらしい。 西洋ではクリエイターは重宝され お金持ちが多いが日本では少ない。 日本では形の無いものに価値を見出せなくて その対価の低さに怒っていた。 もっとクリエイターは

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        創造について

          卒業式PTA会長の祝辞

          私はPTA会長である。 先日、息子の通う小学校の卒業式で、 PTA会長の祝辞を述べてきた。 卒業式の前日に祝辞の内容を原稿に書いた。 その内容は、「夢を持ちましょう」というありきたりなものだった。 卒業式では、その原稿を見ながら祝辞を述べるのだ。 簡単な仕事だ。 安心して眠りに付き、翌日学校に行った。 いざ、卒業式が始まると、思いもよらぬ事が起こった。 卒業証書をもらう前に生徒達が、 ひと言「夢を語った」のである。 愕然とした。 これでは、夢を持つ生徒に夢を持ち

          卒業式PTA会長の祝辞

          バックトゥザフューチャーのように #1

          その案件は日頃良くしてもらってる代理店から、とある町がプロモーション映像制作のコンペをやってるから企画書を書いて欲しいという依頼からはじまった。 半年前の話である。 いわゆる町をこうアピールしてほしいという仕様書を読んだものの何を伝えたいのかさっぱりわからず、嫌な予感がし、断ろうと思ったが、日頃お世話になっている代理店の顔を立てようと、引き受ける事にした。 まぁコンペで負ければいいんだし。 でも私は真面目だ。 私はその町を足が棒になる程歩き倒し、その町の輝いている所

          バックトゥザフューチャーのように #1

          氷の世界

          ラジオから流れてきた曲があまりに素晴らしく、40を超えて新しい才能に触れた歓びに胸を躍らせた! radikoを改めて聞きなおすと、それは49年前に作られた井上陽水の「氷の世界」だった。  日本ではじめてミリオンセラーを叩き出した有名な曲という事を知り自身の音楽リテラシーの無さに情けなくなった。 それでも前知識なく感動できた私は捨てたもんじゃないなと思う。 この感覚は深夜のテレビでたまたま見た映画「ある子供」を夜中2時に傑作と膝打ち興奮し、その後、カンヌ国際映画祭で最高