
上出長右衛門窯の道行がはじまります
こんにちは。上出惠悟(かみでけいご)と申します。
私は石川県にある九谷焼の窯元である上出長右衛門窯(かみでちょうえもんがま)の六代目として、現在20名程の職人、並びにスタッフとともに日々九谷焼の製作、そして販売を行っています。活動内容については、下記の記事に詳しく掲載されておりますので、宜しければご覧ください。
さて、このnote「上出長右衛門窯の道行(みちゆき)」は、私たちがこれから発表しようとする新製品の製作過程をリアルタイムで、皆様にお伝えしようという試みです。
製作には焼物ならではの様々な制約があり、その中でアイディアを膨らませながら紆余曲折して進んでいきます。これまでは、製品が出来上がってからSNSなどで発表するに留まっていました。もちろんそれだけでも十分お楽しみ頂けると思いますが、品物が生まれ行く過程を深くお伝えすることで、私たちと皆さまだけが共有できるストーリーが生まれ、より親しみを持って製品をお楽しみ頂けるのではないかと考えました。

これまで製作過程は工場の中でじっくりと秘密のうちに進められてきました。一つのものが生まれる時、アイディアから一直線に形になる訳ではありません。面白いと思っていた形がある時からころりと変わったりすることはよく起こります。実は紆余曲折がある過程が面白く、また、それを知ることにより私たちが何を目指しているかが一番よくわかると思うのです。
過程が面白い。これは「旅」によく似ています。電車の車窓から見える美しい景色、思わぬ人との出会いやハプニングなど、旅と同じように、目指していた場所と時間を、品物一つ一つがその懐に抱いています。旅は道連れ世は情け。是非私たちの道行にご同行ください。上出長右衛門窯の製品が好きな方はもちろん、九谷焼や工芸、手仕事に興味がある方もきっと楽しんで頂ける内容ではないかと思います。

私たちはファンクラブや会員制度を設けていませんが、「道行」定期購読者様には何か限定イベントなども開催したいと考えています。
あ、ちなみに道行でのことは他言禁止です。画像はもちろん、「次の上出長右衛門窯の新商品は〇〇らしいよ〜」もいけません。どうか購読頂く皆さんだけでお楽しみください。それでは、皆さん道行でお会いできたら嬉しいです。ありがとうございました。道行第1回はこちらからどうぞ。
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