やさしい日本語とは。
みなさんこんにちは!One Terraceの高平です。
最近街で外国人の方を見かけることも増えてきましたね!
今回は外国の方から見た”やさしい日本語”についての記事になります。
やさしい日本語とは?
「やさしい日本語」とは、普段使われている言葉を、外国人にも分かるように配慮した簡単な日本語のことです。
1995年の阪神・淡路大震災の際、外国人の方に「避難」等の意味が通じず多くの被害を受けられたことから、できるだけ正しい情報を伝えられるように考え出されたものです。
「やさしい」には、かんたんな言葉を表す「易しい」と、相手に配慮する「優しい」の2つの意味が込められています。
日本語は本当に美しい言語ですね。
世界には、141の国・地域において約380万人の方々が日本語を学習しており、(国際交流基金 2022年度「海外日本語教育機関調査」)定住外国人が理解できる言語として「日本語」は62.6%、「英語」は44%という調査結果が国立国語研究所より示されています。
多くの言語があるなかで、すべての外国人に対して母語で情報を伝えることが一番理想的ですが現実には不可能です。
上記結果には私も驚きましたが、現在は定住外国人が英語よりも理解できる日本語でわかりやすい情報を発信することが求められています。
前回の記事と重複する箇所もございますが、
以下ポイントを学び、皆さんも日本語があまり得意ではない方とお話してみてください!
やさしい日本語のポイント
全体的にゆっくり話し、言葉ははっきり発音する。
一文を短く、区切って話す。
主語を明確にし、二重否定やあいまいな表現などは避ける。
難しい言語は、簡単な言葉に言い換える。
漢字、外来語(カタカナ語)、略語、オノマトペはできるだけ使わない。
※オノマトペとは物事の状態を表す擬態語(ふっくら、すべすべなど)、音を言葉で表した擬音語(ガチャン、ドカン)、人や動物の発する声を表した擬声語(ワンワン、ブーブー)の3つの種類がある。敬語は使わない。
※「私(あなた)は~です(ます)」が基本方言はできるだけ使わず、標準語で話す。
「やさしい日本語」には、こうすれば必ず理解してもらえる、という決まった答えはありません。
他にもポイントはあると思いますが、まずは上記7つのポイントを意識して相手を思いやり、易しい言葉と、「わかりやすく伝えよう」とする優しい気持ちで話してみていただければと思います。
自治体の取組事例について
やさしい日本語について考えさせられたのは震災からと前述しましたが、今回は私の地元である北海道・函館市での取組事例をご紹介します。
下記は函館市のホームページの中に簡単な構文で漢字にはよみがなを振った「やさしい日本語」のページとなります。
緊急の時でも見やすいシンプルなページ構成で、警察・消防・函館市夜間急病センターの電話番号と「交通事故のとき」、「火事のとき」などのそれぞれの場合に、どこに電話をすればいいかを解説しています。
みなさんの住んでる地域でも「やさしい日本語」を取り入れているものがたくさんあると思いますのでぜひ気を付けて見てみてください!
ここまでご一読いただきありがとうございました!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?