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王子が岳1人登山した日のこと。(約一年前の出来事)


約一年前、心身のバランスを崩し「適応障害」と診断された時に書いていたnote。

身近な人にもあまり詳しくは話してこなかったことだが、この一年間自分なりに向き合い、この経験があったからこそ今の自分がいるんだ、と心の底から思える様になったこのタイミングで公開してみようと思う。

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2週間ほど前から
自分が自分じゃないような感覚があった。

それでも自分の変化を見て見ぬ振りして
「みんなも頑張ってる、自分だけ休めない」と
自分で自分のお尻を叩きながら、だましだましやってきていた。  

だけどそれは、突然に何の前触れもなく

______ぷつん

何かが切れるような感覚と共に涙が溢れきて
真っ暗なベットの上で
2時間ほど止まらなくなってしまった。

きっかけは些細なものだった。

彼と夜、電話の約束をしていて
夕飯が思ったより遅くなり

電話の時間が押すかも知れない、ごめん。
という連絡があり

「大丈夫だから、ゆっくり食べてね」と 
LINEで返信を打とうとした時。

この事柄自体
(約束の時間より電話の時間が遅れた)は
本当に悲しくもなく

そりゃそういう時もある、へっちゃらよ〜と
思っていたけど。

自分の言う(正しくはLINEにてメッセージを打つ)
“大丈夫”
って言葉に異様に反応してしまった。

どうやら色々と大丈夫ではなかったらしい。




心当たりはあった。

職場にて素晴らしくコーヒー愛と情熱に満ちた
直属の上司
(上司が悪いなんて1ミリも思っていなくて、ただただ人間同士合わなかったんだろうと心から思っている、バリスタとしてすごい人。)から毎回行われる勤務後のフィードバックで、私を成長させようという熱い気持ちで
有難いことにたくさんご指導していただいたりしていた。

そのうち… 

言われた通りやると、自分軸を持ちなさいという話になる
     ↓
自分なりに考えてやっても注意される
     ↓
何をやってもうまくできない
     ↓
自分はダメな人間だなぁ

っていう思考回路になり。

上司と勤務が被ると、常に見られていて欠点を探されているような感覚に陥り、事情を知らない常連さんに心配される程に様子がおかしくなる日もあった。

それは仕事だけでなく、
日常生活でも感じるようになってきたり。

好きでこの仕事や職場を選んだはずが、
気がつけば自らを苦しい状況に追い込んでいるような。

でも、その職場は
憧れの職業で、会社で。

念願かなっての入社だった。

周りのみんなもそれを知っているからこそ応援してくれて。

応援してくれるみんなには期待を裏切るような気がして相談できず、弱音を吐ける場所を自分では見つけられず

溜まりに溜まったものだった。

とっても苦しい時間だった。

だから今、お休みを頂けてほっとしている自分がいる。

_______

もし、
自分の大切な人が同じ様な状況に陥っていたとしたら

自分のことは自分でしか守れないのだから
自分で自分を守るためにも
勇気を出して行動してほしい。

休むなり辞めるなりしてほしい。

周りの目なんて気にせず、、と
心からそう思う。

なのに自分は自分を大切にできていなかったなぁと…
反省。

まずは自分のことを大切に大切に扱っていこう。 


_____そんなこんなで


人生で初めて精神科を受診した日に
人生で初めて1人登山をすることになった。


1日の終わりに

“今日は私は登山を頑張った、やり切った”
と思える様に。

今日何かを頑張れた証とやり切れる力が
自分にもまだあるんだと確認したかったから。

登山してる時、

自分のペースを大事に、休憩をちょこちょこと挟みながら進むと息切れもそんなにしないし

疲れていない自分に気がついた。

前回、同じ場所を登山した時は、他人のペースに流されせっせと息を切らしながら登っていたので

登山=しんどい

というイメージが少しあった。


でも今回は違う、
自分のペースで時には道端でしゃがみ込み 

海を眺め空を見上げ
休憩を挟みながら

ただただ自分のペースで進んだ。

そっか。

“人生も自分のペースで歩んでいこう”

そう思った。
山登りは人生の縮図とはよく言ったものだ。


なので、その日から1ヶ月は休職することに。

ゆっくり休みつつ、
じっくりこれからを考えていきたい。







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