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【業界研究】コンサル転職ってエージェント使った方がいいの?

どうも、外資系うさぎのちょこさんです。

突然ですがちょこさんフォロワーさん各位、定期的な自分のキャリアの棚卸ししてますか?

ちょこさんは特に転職の意思がなくともビズリーチやOpenWork上の職務経歴は半年に1回くらいは更新して、エージェントや各御社の人事の方などから面白そうな話が舞い込んできたときはとりあえずお話くらいは聞いてみるか、ってスタンスで生きています。

思い立ったら即行動できるように、常に適切な備えをしておきたいですね。

というわけで、今回はツイッタランドでときおり話題になる、"コンサル転職考えてるけどエージェントって使った方がいいの?"というお話です。

結論から言うとコンサル未経験者は基本的に使っておけなのですが、どういうときに使うのが最も効果的でどういうときに使うと意味がないのか、ってあたりを解説していきます。

ちょっと長めのnoteになりましたが、これを読むと確実に転職に向けての第一歩を踏み出せるようになるので、がんばって全部読んでください。



さて、本編入る前にいつものコピペです。
この記事も有料設定していますが、全文無料で読むことができます。もしいいねと思っていただけた場合は、ちょこさんの大好物のおいしいチョコレートを一粒調達するための費用としてカンパいただけると大変うれしいです。

では、本編をどうぞ。

あ、やっぱり全文無料と書きましたが、これは広告記事ではないので本文中では特定のエージェント名を挙げてここがおすすめ!ってのは書いてないです。
ただそれだと結局どこに登録すればいいのって気になって夜しか眠れない各位が困ると思うので、有料エリアに過去にちょこさんの転職を手伝ってくれたり、そうでなくともしっかりサポートしてくれたりしたエージェントのリンク+ひとことコメントくらいだけ掲載してあります。

もしちょこさんが過去に利用したことがあるエージェントがどこか気になる各位はチョコレート台のご支援代わりに閲覧くださいましね。


さて、こんどこそ本編どうぞ!


◆まず転職エージェントのビジネスモデルを知ろう

ちょこさんほどのプロの転職家になってくるとこのあたりはもはや当たり前のことなんですけど、転職慣れしていない各位へ向けてまずは転職エージェントがどういう仕組みのビジネスモデルなのか、というところから解説していきます。

というわけでまずはこちらのスライドを御覧ください。

あ、このあたりもう余裕で知ってるよって各位、このセクションは読み飛ばしていただいて大丈夫です。


- エージェントは営業、求人企業は顧客、そして求職者は商品

一番大事なところからいきます。


まずここの理解を揃えましょう。
転職エージェントから見た顧客は求人出してる企業側であって、ちょこさんも含めた求職者はただの商品にすぎません。
ビジネスモデルとして、エージェントは、顧客でありお金を払ってくれる求人企業の満足度を高めるために存在する、と思っておいてください。


ここでひとつ誤解を持ってほしくないポイントがありまして、だからといって全てのエージェントが別に商品のことをどうでもいいと思っているわけではない、ということです。

企業が必要な商品は何かを理解し、良い商品を探し、両者をつなぐ。
良いエージェントは求人企業にも求職者にもメリットのある転職をサポートしてくれます。

自分が高額商品としての自覚をもったうえで、良い営業マンを探すつもりでエージェント探しをしましょう。


- スカウトやヘッドハンティングという言葉に騙されてはいけない

これ、転職初心者が勘違いしがちなところなのですが、一般的なイメージとしてのスカウトやヘッドハンティングって"キミはなんて素晴らしんだ!ぜひ我が社へ来てくれたまえ!"といったようなやつだと思います。
こういうメールを受け取ってなんか舞い上がっちゃった経験、誰でも一度はあると思います。
そう思っていた時代がちょこさんにもありました。

一方で、転職活動用語でスカウトやヘッドハンティングって"あなたの経歴がこの会社のこのポジションに合うかもしれないのでとりあえずお話聞いてみませんか?"くらいのニュアンスでしかありません。
たぶんマッチングアプリのイイネくらいのレベルです。

スカウトやヘッドハンティングと言っておきながら書類で落ちるときは容赦なく落ちるものなので、こういった言葉に一喜一憂してはいけない、と覚えておいてください。


(2022.03.21追記)
ITエンジニアの転職スカウトにまつわる昨今の事情が詳しく語られているnoteを久松さんが作成されたので紹介しておきます。
コンサルもまぁ、こんな感じと思っておいて大丈夫かと...。



- 非公開求人なんてのも(コンサル業界には)ない

そもそもなんで非公開求人なんてものがあるかと言うと、特に事業会社の場合はて募集ポジションを公開することのデメリットがそれなりに大きいので、例えば新規事業や重要なポストなど募集内容から事業戦略に関わる機密事項が推測できるような場合、非公開求人としてエージェント経由でのみの採用をすることが多いです。

一方で、コンサル業界においてはそういうのはほぼ無いので、基本的に中途採用サイトとかに応募受付中の全ポジションの情報が公開されています。
例外をあげると、新規ユニット立ち上げなどで秘密裏に競合他社から経験者を集めたい場合、などでしょうね。

ただ、こういうのはよほど高いポジションにならないと縁がないことなので、コンサルファームは募集中のポジションを常に全公開していると思ってOKです

参考までにPwCコンサルティングのポジション一覧のページを張っておきますね。
なぜPwCを貼ったかというと、一覧にちゃんと募集ポジションの名前が正式名称で書いてあって見やすいからです。
一覧ページには部門の略称だけしか書いてないファームとかたまにあるんですよね...。


◆コンサル未経験者がエージェントを使うメリットって何?

このあたりからようやく本題です。
さっそく、さっきの図に書いてあったエージェントが求職者にしてくれることについて解説していきましょう。


- メリット①:自分の経験とマッチしたポジションを探してくれる

最初の難関、自分の経験やスキルだとどんなところに応募できるのかってやつです。
その前に、コンサルファームってどういう組織になっていて求人ってどういう形で公開されているのか、とか、求人票に書いてあることをどう読んでいけばよいのか、というそもそものところが未経験者にはかなりのハードルです。

良いエージェントは、こういったスキル/経験的なところや、コンサル転職でどんなことを達成したいのかってお気持ちをしっかりヒアリングして、各社無数にあるポジションからどれをどんな順番で受けると良さそうかという提案をしてくれます。

業界に慣れてくるとこのあたりは自力でできるようになるんですけどね。
昔々国語の教科書で習ったとおり、少しのことにも先達はあらまほしきことなり、ということで未経験者はしっかりエージェントから情報を入手してください。


- メリット②:選考の情報や練習の場を提供してくれる

応募するポジションが決まったらいよいよ本格的な選考対策です。

コンサルファームにおいてはケース面接という独特な形式の面接があります。
これを解説しようとするとnote1本じゃ収まらない気がするので盛大にはしょるとして、これはちゃんと対策をしておかないとまず撃沈します。
コンサル転職に強いエージェントであればケース面接の練習相手にもなってくれるはずです。

さらに、面接も何回あるのか、1次ではマネージャクラスがケース面接で論理的思考力を見る、2次ではパートナークラスが人間性を見る...とか、過去の面接ではどんなことを聞かれることが多かったのか、といった選考全体の流れや、選考の各段階でどういう対策をするべきかアドバイスを貰いながら準備をすることがとても大事です。

そうそう、世の中たくさんのフェルミ推定やケース面接の本がありますが、これをただ単に読むだけではなく、自分なりに練習問題をたくさん解いてみたり、身近に現役コンサルタントがいれば何かしらのお礼をして指導してもらったりと、アウトプットを重ねながら準備をしていきましょう。


- メリット③:求人企業との調整・交渉を代行してもらえる

これは本質的なメリットというより、手間のかかる調整をまるっとお任せできるので楽です、って感じですね。

これはどこの業界でも同じことが言えますが、志望する業界の中でまずは中堅企業から応募し、場数を踏んでから本命企業群の面接に臨む、といった進め方が王道です。

各社選考のスピード感や面接の回数など違ってくるので、そういうのを踏まえながらあなたにとって最適なスケジュール調整をしてくれるエージェントは良いエージェントです。

交渉事は内定受諾時の入社時期の調整や、ひとつのポジションでお祈りされてしまった場合に別のポジションで受け直すことができるかとか、とかそのあたりですね。


ちなみに、他の業界でときおり見聞きするお給料やタイトルの交渉はコンサル業界においてはほぼ無意味だと思ってください。
無意味というか余地がないです。

コンサルファームもどこもタイトルごとの給与レンジやタイトルごとの期待値が明確に決まっているので、交渉でなんとかする性質のものではない、と覚えておいた方が無難です。

万一まかり間違ってうっかり高いタイトル年収で入ってしまうとパフォーマンス不足でつらい思いをするのは自分ですからね...。


各ファームのお給料水準の目安(ちょこさん調べ)はこちらからどうぞ。



◆エージェントとの出会い方、ダメなエージェントの見極め方

ここまではエージェントを使うメリットについて解説してきました。
ではその肝心のエージェントとはどこで出会うのが良いのか、ハズレのエージェントを避けるにはどうすればいいか、というあたりもついでに解説していきます。

- よいエージェントと出会う方法

結論はひとつです。
コンサル業界に特化したエージェント3社くらいに自分から登録して面談してもらう。
もうこれしかありません。

このnoteをじっくり読んでいる各位は少なくとも総合コンサルへの転職を考えている、もっと言えば最大手グループのアクセンチュア+Big4のどこかに入れるといいな、と考えているはずです。

であればもうやることは明確です。
そうです、アクセンチュアやBig4の選考にものすごく詳しいエージェントに直接連絡をとって転職活動を手伝ってもらう、それだけです。
ね、簡単でしょう?

前述のとおり、大手コンサルファームで未経験者が応募できるようなポジションに非公開求人なんてものはないので、わざわざ色んな転職サイトに登録して下手すると本当に星の数ほどあるんじゃないかってレベルの数多のエージェントからのスカウトメッセージを待つより自分で行動してしまう方が手っ取り早いし確実です。

あと、コンサル業界特化でない総合的な転職エージェント(リクルートとかJAC)とかに登録しても良いのですが、やっぱり餅は餅屋なので最初から特定業界特化してるところに登録するほうが良いんじゃないかとちょこさんは思います。
おいしい餃子食べたかったらファミレスや定食屋じゃなくて餃子専門店行きますよね。
そういうことです。


- ダメなエージェントの見極め方

まぁ、コンサル転職に定評のあるエージェントを選んでおけば基本的に大丈夫です。

逆に、なんでコンサル業界に特化したエージェントを選ばないといけないかというと、コンサル業界の知見に乏しいエージェントにあたってしまうと致命的だからからです。

大抵のファームは1度に1ポジションしか受けられず、再応募も1年くらい空けないとNGなので、もし準備不足のまま、しかもいきなりド本命のファームの面接設定されてあえなく撃沈なんてことになったら目も当てられません。
そういうエージェントは恨んでいいです。

そんな事態を避けるために、さっきちょこさんが挙げた3つのメリットに関してそのエージェントがどれだけ知識を持っていてどれだけ自分の力になってくれそうか、を確認しましょう。

各ファームの募集状況、応募を検討しているユニットの情報、面接の特徴、面接スケジュール設定のコツ、そういうのをどんどん質問してください。
もし微妙な答えが返ってきたらそのエージェントは力不足なので担当を変えてもらうか、別のエージェント会社に切り替えるとかしてみてください。

最初にも書きましたが、我々は転職エージェントに取って数百万の価値がある商品です。
なので、自分を担当することになったエージェントが自分という高額商品を任せるにふさわしい営業マンなのかはしっかり見極めていくことが大事です。


◆エージェント使わなくてもいいケースって?

一言でいうと、さっき挙げたメリットが特に不要な場合です。

もしちょこさんが何か突然血迷って別のコンサルファームに転職するとか考えだした場合、特にエージェントは使わずの各社の中途採用ページ見て自分から応募します。

逆に、コンサルじゃなくて事業会社とかスタートアップに転職したいと考えた場合は、自分で調べられる情報には限りがあるのとちょこさんクラスになると非公開求人のお話も結構舞い込んでくるというかシニアなポジションってそもそもそんなおいそれと公開できないので、ハイクラス転職に特化した転職サイトや、スタートアップに強いエージェントに登録します。

なので、これからコンサルチャレンジを考えている各位は基本的にエージェント使う方向で行きましょう
その方が身のためです。

もしくは、自分の身近に現役で大手コンサルファームにお勤めのフレンズなどいる場合は、その方経由でのリファラル応募も良いです。
ちゃんと経験を積んでいる方であれば、エージェント以上に応募先ボジションの情報を提供してくれたり、ケース面接の練習相手などになってくれます。
持つべきものは友達とフォロワーさんです。

リファラル応募のメリットなどについても長くなりそうなので別noteでそのうち書きますね。
引き続きちょこさんリファラルへのご応募もお待ちしております。



◆まとめ

というわけで、今回もそれなりの長さになりましたのでこのあたりで切り上げようと思います。

世にはびこる、なんか文字数多いけど結局何も言ってないような転職エージェント紹介のアフィリエイトブログとはちょっとひと味違った解説になったんじゃないかと思います。

エージェントへの登録にハードルを感じていた各位もいるかもしれませんが、応募先企業に書類を出すまでは何をやっても失敗にはならないので、ぜひ気軽にコンサル特化エージェント何社かに登録してみてください。

何事も行動を起こさないと始まりません。
あなたの転職活動がよいものをなることをちょこさんも期待しています。


なお、下記のキャリア相談室でエージェント選びやエージェントがオススメしてきたポジションなどに関するセカンドオピニオン、ケース面接の練習などのご相談もお受けしておりますので、よろしければこちらもご利用ください。


◆オススメの1冊

これ、ちょこさんが今、初心に帰ったお気持ちで解きながら読んでるフェルミ推定本です。

最近、Twitterの方で紹介しまくってますが、総コンのケース面接に備えるのであればこの本をストレスなく読むことができ、同じような考え方で自分なりのアウトプットを出すことができるか、を一つの目安にして対策をしてみると良い感じなんじゃないかなと思います。
それくらい実践的です。

こういった本を読んで自分でも一緒に考えながらアウトプットすることを純粋に楽しめるか、そういうところからコンサル適性を判断できたりもします。
ぜひコンサル沼に一緒にはまりましょう。



ではまた次回!

このnoteは有益だと思っていただけた各位、ぜひチョコレート代のご支援やシェアをよろしくおねがいします!



ご質問などはこちらから!




ここから先はちょこさんがお世話になったことがあったり、転職活動中に中の方とお話してみて評価が高かった転職エージェントです。
ご参考まで。
※リンクが3件貼ってあるだけなのでご注意!


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