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恋愛経済学 - 限界ドキドキ度逓減の法則

再び恋愛の女神が降りてきましたので使命として書かせて下さい。

3月。出会いと別れの時期ですね。これまで当たり前のように過ごしていた環境からの決別と、未知の世界の始まりという胸が高鳴る季節です。

そんな時期には、これまで膠着していた関係にも進展があったり、新しい出会いがあったりと、とても素敵な時期ではないかなと思います。

前回『告白のジレンマ』というnoteを書かせて頂いて、ちょっと難しい内容だったのですが、意外に好評だったんですね 。

そこで今回は、限界ドキドキ度逓減の法則と言う、これまた経済学の理論を基にした考え方をご紹介したいなと思います。

限界ドキドキ度とは

まず、ドキドキ度を簡単に定義させてください。まあ今の時代、LINEやZoomといった通信手段でも十分ドキドキできるのですが、一旦分かりやすさのため、デートから得られるドキドキをドキドキ度とさせてください。

この時に、一回あたりのデートから得られるドキドキ度の事を、限界ドキドキ度と呼びます。ドキドキに『限界』という言葉が付くとちょっと笑ってしまうのですが、『限界』というのは経済学ではとても重要な考え方です。

経済学において限界とは、物事を新たに一回追加した時の満足度の増加分を意味します。つまり、限界ドキドキ度とは、デートを新たに一回することによって得られるドキドキの増加分と考えてください。

やっぱり、デートとなるとドキドキしますよね。どんなところに行こうかとか、当日は何着て行こうかなとか、相手はどんな反応するかなとか。考え出すと止まらない分けです。

今回はドキドキ度と呼んでいますが、経済学では何かをすることによる満足度のことを『効用』と呼びます。まあ、どうでもいいので次に行きましょう。

限界ドキドキ度逓減の法則

ここで、人生においてとても重大な事を申し上げるのですが、一回当たりのデートによるドキドキの増し分である、『限界』ドキドキ度はデートを重ねる度に減っていくのです。

皆さま、思い返してみてください。一番最初のデートを。

全く相手がどんな人かもわからず完全な手探りで、でも、どうなるかわからないからこそものすごく楽しみで。ワクワク、ソワソワする。そんな気持ちが初デートにはあったのではないでしょうか。

そうなのですよ。やっぱり初デートは格別なもので、そこから得られるドキドキ度というのは特別なものなのです。何事も初めてというのはとってもステキなものなのです。

一方で、二回目のデートというのは、前回のデートでの経験があるので、当然緊張はするものの、ドキドキ度は少し初回よりは下がるものです。

三回目のデートでは、さらに相手の趣味嗜好が分かってきますので、どのように接すれば良いのかもだいぶ分かってくるのではないでしょうか。

ということで、ドキドキ度の増し分 =限界ドキドキ度という観点から言うと、デートの回数を重ねれば重ねるほど下がっていくものなのです。

もちろん、ドキドキ度の合計である総ドキドキ度は、デートをする度に上がります。二人の関係はデートの度に深まるのです。ただ、増え方が緩くなるよ、というお話です。

この、回数を重ねるとドキドキ度の増し分が下がることを、限界ドキドキ度逓減の法則と呼びます。名前だけ聞くと難しく聞こえますが、まあ本当に、デートをするたびにドキドキ度の増し分は減るというそれだけです。

先ほど、経済学で満足度は効用と呼ぶと言いましたので、経済学では『限界効用逓減の法則』と呼びます。まあ、どうでもいいですね。

ドキドキ総量変化の図式化

そして、限界ドキドキ度が下がっていくことと総ドキドキ度の関係を図にしたものが、ものすごく有名な『パレート図』です。

まず、限界ドキドキ度が下がっていくということは、棒グラフにするとこんな感じですよね。


そして、パレート図というのは、総ドキドキ度の合計です。そして、一回当たりのデートからのドキドキ度の増し分が減るということは、このように段々とカーブが緩やかになっていく曲線で表現されます。


ものすごく有名な、パレート図はこのようなことを意味しているんですね。そして、この図から言えることは二つあります。

一つ目は、やっぱり初期のデートというのは格別であるということです。なので、その時のデートを大切にして下さいね、と言うことです。

そしてもう一つは、回数を重ねるほどデートからのドキドキ度は減っていくということなので、ゆくゆくはドキドキに頼らない関係性が必要になる、と言うことです。

パレート図では右に行く=デートの回数が十分多くなりますと、もうデートを重ねてもほとんどドキドキは増えない状況になってきます。

そのため、ドキドキ以外の指標、つまり、一緒にいることの安心感ですとか、価値観が合ってることですとか、別の一緒にいる理由が必要になるわけです。

そのため、最初の頃の、ドキドキで二人の関係が良く保たれている段階で、そのような別の何かを探していくことが必要だよねということが見えてきます。

このように、長く一緒にいるということは、ドキドキに頼らず、人間として長く付き合っていくということではないかな、と経済学も熱く語っていらっしゃるわけです。

ああ、若いって、本当に良いものですね…(遠い目)

まとめ

ということで、一回のドキドキ度の増し分は減っていくよという限界ドキドキ度の逓減の法則と、総ドキドキ度を示したパレート図のご説明でした。

このように、告白のジレンマや、限界ドキドキ度逓減の法則のように、経済学の概念というのはものすごく恋愛に適応できてしまうものです。

ただ、実際に経済学を学んでみると、数式ばかりで私はついていけませんでした。公認会計士の試験科目に経済学があるのですが、このように例え話を書くぐらいの理解しか追い付かなかった苦い想い出。

とはいえ、考え方としてはものすごく面白い学問なので、エッセンスを知ることは素敵なことだと思います。

このような経済学を使ったお話としては、『ヤバい経済学』という本がものすごく有名です。この本は経済学の考え方を使って日常の様々なことを説明してくれる本ですので、ご興味がありましたらぜひ。

皆さまの、遥かなる恋愛の旅路に、祝福があらんことを。

ではでは。


<このnoteを書いたしょこらはこんな人です>




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