比較は常に、十文字で考える
ついつい、比較してしまうのですよね。
数字があると、比較してしまうのは人間の性。 先日書いたように、そもそも数字は比較するためにあるわけです。
この比較、上手く活用できると、自分の現在地を把握できるとても良い手段になるのです。一方で、上手く活用できないと、苦しくなる要因にもなる。
この比較の技術というのは、様々なものが数字に置き換えられる世の中で、生き残るためのサバイバルスキルではないかと思うのです。
十文字な比較の方向性
比較には二つの方向性があります。縦の方向と横の方向です。 縦の方向は、過去の自分との比較。横の方向とは、似たような相手との比較です。
リサーチにおいて、この十文字の比較は基本中の基本です。自分が何を言いたいのかを考えて、どちらの方向で比較するべきか考えるのです。
どっぷり環境に浸かっているほど、意外に他方の比較は出てきにくいものです。定点的に比較することが多く、片方の比較ばかりになってしまう。
ですが、比較には2つの方向性あるということは、常々念頭に置いておいた方が良いのです。メッセージに合わせて使い分けるべきものだからです。
私はnoteにおいては、ずっと縦方向の比較をお勧めしています。ついつい横方向で比較してしまうのですが、あまり良い事がありません。
縦方向で比較することの重要性
縦方向で比較することは、過去の自分と比較するということです。相手は常に自分。この比較が、一番健全だと思います。
SNSでは、他の人の影響力が数字になって見えてしまいます。それと比べて、つい自分も「もっと」と思ってしまいがちなのです。
その気持ちはある程度までは健全だと思います。もっと良いものを、もっと面白いものを。そう思うならば、比較が健全に機能している状態なのです。
一方で、コンテンツの質に意識が向かず、 数字だけが気になりだしたら要注意です。気持ちは大変よくわかるのです。私だってそうなのですから。
ただ、比較対象を自分としないと、数字を増やすことばかりに意識が向いてしまいます。より多くの数字。それは結果であり、目的ではないのです。
縦方向での、量的と質的な比較
そんなことから私は、スキ率を最重視して見ています。読んで頂いた方の何割に自分の言葉が刺さったのか。これが一番のKPIだと思います。
残念ながらこのスキ率は、広く読まれれば読まれるほど、下がっていく数字でもあります 。
20世紀最高のコンサルタントと称されるワインバーグさんも仰っていたように、メッセージは広めるほど薄まってしまうものなのです。
ただ、なんとかして少しでもこのスキ率を高止まりさせる。それを考えことは、受け入れて頂けるコンテンツには欠かせません。
もう一つ見ているのは質的な評価です。自分の成長を感じる時は、過去のアウトプットが恥ずかしく思えるようになった時です。
これには二つ条件があり、一つはその時々でベストと思えるものを出し続けていること、もう一つは、圧倒的に成長していることです。
一つ目は、言い訳をしないための条件です。その時その時でベストなものを出していた。そう思えることは、その時々だけではなく、後々の評価にも重要なことです。
もう一つの圧倒的な成長は、成長を感じるには大きな差分が必要なためです。ある程度差が付いた時に、初めて成長は成長と感じられます。
そして、過去のアウトプットが恥ずかしく思えるわけです。なんでこんなアウトプットを出したのだろうと。それがまさに成長の証です。
過去の自分を超えていけ
このように、量的・質的の両面から、縦の比較として、過去の自分を超えているかどうかを判断していくわけです。結局、現在とはその積み重ねです。
SNSに限らず、現実では運の要素が大きく入ってくるものです。その時々の全てが自分の実力でない。むしろ、運の要素の方が大きいかもしれません。
一方で「平均への回帰」という言葉もありまして、長期的には自分の実力の度合いに、結果は収斂していくとも言われます。
短期のブレに惑わされず、長期・自分へと集中しましょう。過去の自分を量でも、質でも上回れているかが大切。他の人と比べてもしょうがない。
ただ、もしどうしても比べるのでしたら、同期のライバルが良いと思います。始めた時期も、投稿の内容も似ているような、そんなライバル。
その比較には意味があると思います。そのぐらい、SNSにおいての横の比較は扱いが難しいと思っています。
リチーチは十文字の意識が大切です。そして、続けていれば上手くなる、過去の自分を超えられる。続けることが、何事においても大切なのです。
過去の自分が恥ずかしいと思うぐらい、成長してやろうではありませんか。
頑張りましょう!
ではでは。
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直接リサーチには関係無いのですが、数字を見るということはどのような意味を持つことかを教えてくれる良書です。有名なフェルミ推定を題材に、どのように見えない事象を見えるようにしていくかを教えてくれます。就活・転職の対策としても、ぜひ。
<このnoteを書いたしょこらはこんな人です>
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