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均一化される人との距離感

珍しく人恋しくなってしまっているのかもしれません。

うっせーわと歌われて、めんどくさいと揶揄されて。散々な扱いだった人付き合いも、長い間無くなってしまうと寂しく感じてしまうのは、私の贅沢さなのだと思います。

もともと社交的な人間ではありませんで、サバサバとした職場でほどほどにコミュニケーションする程度で十分だったりする人です。

ただそんな私でも、さすがに人に会わなさすぎだと思うぐらいに、昨今の状況は寂しく感じます。

別に飲みにケーションがしたいということではないのですが、普通に人と会って話せることって、やっぱり素敵なことだったんだなと思うわけです。

確かに通信技術は圧倒的に上がっていて、色々なことができるようになったんですけれどもね。

ということで、今日はそんな人との距離感に関するお話です。

遠い人は近く、近い人は遠く

テレワークの影響で一番大きく感じるのは、人との距離感の均一化です

会えないぐらいに離れている人とは、Webによって距離感はぐっと近くなりました。これはWebの本当に良い点だと感じています。

一方で、もともと近くにいた人は、なんだかガラスを一枚隔てたような、それまでには感じたことのなかったような、空気の壁を感じるのです。

これは、現在の技術の限界なのではないかなと思っていまして、Webを通じたコミュニケーションでは、人間関係がみんな一定の距離感になってしまうのではないかなあと感じています。私だけ?

また、距離感がのっぺりした結果、感情の起伏も薄くなったような気がしています。笑ったり、怒ったり、泣いたり、楽しかったり。もちろんあるのですが、何か抑圧された箱の中に押し込められている感じがします。

とはいえ、実際また会えるようになってお付き合いが増えたりすると、お付き合い過剰な感じに受けてしまうのかもしれませんが。

要は、無い物ねだりですかね。

近さの利: 微細な情報が伝えるパッション

今回の長期間のテレワークを経て、会った時のメリットをより明確に感じられるようになりました。想像以上に、言語外の情報は重要だったということです。

表情の変化、視線の動き、言葉を発するまでの空気。そのような、ものすごく微細な情報によって、相手の感情を感じることができていなのだなと。

この微細情報が圧倒的なリアルの強みだと思います。逆に言えば、この微細さを感じる必要が無いならば、それはWebで十分なコミュニケーションなのです。

そのため、人と会った時には、顔を見て、目を見て、空気のふるえや、間の流れ。そんな微細な情報をしっかりキャッチしてコミュニケーションしなきゃなあと思ったりしています。

ちょっと前のノートで、人間は変化に気づくことができるが、常態に気づくことができないと書いたのですが、まさにこれですね。

失って初めて気づく、リアルのコミュニケーションがどれだけ情報に満ちていたものだったのか、という学びは大きなものだった気がします。

遠くの利: 三次の隔たりからのフィードバック

とはいえ、Web環境は良いことも沢山ありまして、環境的に遠くの人とコミュニケーションしやすくなったことは圧倒的なプラスです。

『六次の隔たり』という言葉があります。自分と相手の間に6人を中継すれば、この世界中にいる誰とでも繋がることができるというお話です。

これ自体も結構面白いお話なのですが、それ以上に面白いと思ったのが、自分に最も有効な客観的なフィードバックをくれるのは、二次から三次ぐらいの隔たりの人だというお話です。残念ながら出典忘れちゃったんですよね。

一次の隔たりですとあまりに近すぎて、フィードバックが適正にならないらしいですね。一方で、四次以降ですともうほとんど他人なので、これまた有効なフィードバックにならない。

そのため、自分をスレスレで理解しているぐらいの、二次から三次の隔たりの人の方が、自分に対して適切なフィードバックをくれる可能性が高いという話を聞いたことがあります。

このnoteは正にこの状態でして、私はnoteには元々の知り合いの方は誰もいませんで、それが故に、ものすごく客観的なフィードバックを頂けていると思っています。

皆さんに日々読んで頂けて、フィードバックを頂けていることに改めて感謝しきりです。

そのため、最近若干忙しくて眠いんですけれども、なんとかnote書こうかなと頑張れる気になるんですね。独りの日記では1億%続いていません。

ただ、最近ちょっと上手く書こうと思って色気を出して、睡眠時間がピンチになるという悪循環なので、この辺で…

まとめ

ということで、 Webは人との距離感を均一にしている気がしており、リアルでのコミュニケーションは微細情報がものすごく重要だと気付けたよ。

一方で、隔たりのある人とも繋がれて、フィードバックをものすごく適切に頂けるようになった気がするよ、というお話でした。

でも、やっぱり会ってちゃんと話したい!

『アレン曲線』という、職場の中でのコミュニケーション頻度と、物理的な距離の負の相関関係(=遠い席ほどコミュニケーション頻度が落ちる)を示した研究結果があるのですが、まあそりゃそうだって感じですよね。

距離が離れれば、コミュニケーションの頻度は減るわけです。なので意識してコミュニケーションを持って、一回一回の会話を大切にしないとな、と感じています。

本当に、独りでいるのが大好きな私ですらこう思うのですから、社交的な方たちは中々大変なのではないでしょうか。今年の後半には、日常化が進んでいると信じましょう。

皆さんも、何卒ご自愛くださいませ。

ではでは。


<このnoteを書いたしょこらはこんな人です>


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