相手を主語にして考えることは、それだけで立派なビジネススキルだって話
今日は、週末の小話を備忘録として残しておきます。
先週末、久しぶりに友人とご飯を食べに行きました(と言っても、友人の自宅に遊びに行っただけ)。家族以外と食事をするのは、半年ぶりくらいです。
その友人は大学の准教授をしています。
授業のリモート配信、国際学会のオンライン化、一部授業はリアルで実施などなど、コロナの影響をメチャクチャ受けている職種のひとつです。
んで、こんな話になりました。
准教授「リモートワークどうよ?」
自分「滞りなく仕事は進みますね。それでも対面のほうが良い仕事も確実にありますし、週2くらいで出勤するのがベストかなぁと感じています。」
准教授「うわ、出た~。でも、オフラインとオンラインの併用が一番コストがかかるよ。大学の授業も一緒で、リモート配信とリアル授業で準備は2倍かかるわけだけど、パフォーマンスは大して変わらない。つまり、生産効率は半分だよ」
たしかに、言われてみるとその通りで、ぐうの音も出ませんでした。
完全に僕には、他者の視点が抜けておりました。
誰を視点に語るかで、意見は180度変わる
あらためて、立場によってモノゴトの良し悪しの判断は180度変わるんだと感じました。
たとえば、先ほどの、出勤とリモートのハイブリッドワークスタイルの話もその一つ。主語が、個人(勤め人)と経営者では、リモート化に対する意見は真逆になるときがあります。
(世の中は勤め人の数が圧倒的に多く、世の中の空気に従わないといけない面もあり、実際には本音の意見があまり出ていない気もしますが。)
・主語は誰か?
・視点は長期か?短期か?
でマトリックスにした図がこちら。
個人の目先の意見
「満員電車通勤がなくなって、それだけで快適。家で問題なく仕事ができるし、生産性は間違いなく上がりました。週に1日2日、必要なときだけ出社できればいいです。」
会社側の意見
「社員は嬉しいだろうけど、リモート対応と出勤対応をどちらも整備しないといけないからね。リモート設備の提供に加えて、万が一に備えてオフィスも一応用意しておかないとだし。経営、現場のマネジメントも労力は単純に2倍だよ。それでいて、社員のアウトプットはこれまでと同じだから、むしろ生産性は下がってる。しかもこれから、リモート下で長期で新規案件が生まれるのかも不透明だから、いろいろと不安だよ。」
適当に書きましたが、出勤&リモートのハイブリッドワークスタイルに対する両者の意見はこんな感じではないでしょうか?
(僕は経営者ではないので、あくまで憶測ですが)。
相手を主語にして考えられる人は、人の役に立ちやすい
「自分は自分の人生について考える」が基本スタンスで良いと思うのですが、その一方、他人を主語にしてモノゴトを考えられる人は強いです。
自分のことしか考えていない状態が続き、過度に自己内利益の追求をしていると、必ず周囲に困りゴトが発生します。主語が違えば、意見が変わる例で見た通りです。
ここに、人の役に立つきっかけがあると思います。
みんながみんな自分のことしか考えていない状況下では、他人を主語に考え、相手の意見に寄り添う行動の価値が上がっていきます。
つまり、他人や相手を主語にして考えられることは、それだけで立派なスキルだと思うのです。
ちょっと話が飛躍しますが、「最近なにもかもうまく行かないなぁ。自分にも良いことが起きないかなぁ」と思っている人は、自分を主語にするのをやめて、まわりを主語に考えてみると、良いことが転がってくるチャンスがあるかもしません。
誰かの役に立てば、お返しに良いことが転がってきやすくなりますから。
ということで、相手を主語に考えられる人はそれだけで強いって話でした。
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
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