アート思考、デザイン思考、ロジカル思考を整理しておく
-最近流行っているアート思考
-ここ数年よく耳にしたデザイン思考
-ビジネスの鉄板であるロジカル思考
今日は、この3つの思考法について整理しておきたいと思います。
3つの思考を簡潔にまとめた本に出会いました
最近読んだアート思考本で図解されていた「3つの思考法」がすごく分かりやすかったので、noteで紹介しておきます。それがこちら。
ロジカル思考とデザイン思考は意見を収束させ、アート思考は発散しています。
非常にシンプルな図解で、僕は「なるほど~」と心の中でうなりました。
「ロジカル・シンキング」や「デザイン・シンキング」は、実は「おなじ」ものをつくるのに向いています。「論理学」は基本的に、誰が考えても同じ結論に到達できるものです。演算をして人によってちがう答えが出てくるとしたら、それは論理的とは言えません。
一方、アートは徹底して「ちがい」をつくります。アーティストは常に「ちがい」のある作品をつくり、またそれを鑑賞する人によっても作品の解釈には「ちがい」が生まれます。ロジックやデザインとはちがい、アートは「おなじ」を増やさず、「ちがい」を増やすのです。
デザイン思考には右脳的な発想が必要です。ただ、デザインは視覚的にメッセージを伝え、人の動きを1つに集約させることが目的。その意味で、デザインとロジックは「おなじ」を作ることなんですね。
たとえば、電子レンジのボタンの押し方は1つだけ。ここに多様な解釈があると、電子レンジが使い物にならわいわけです。
仕事に向いているのはロジカル・デザイン思考
この本にも書かれているのですが、仕事(とくにサラリーマン)に向いているのは、圧倒的にロジカル思考とデザイン思考です。
サラリーマンの場合、1人ですべての仕事を進めることは稀。他者との合意形成をしながら、仕事が進んでいきます。
だから、人によって解釈が異なる資料(お前はこの企画書で何が言いたいんだ?となるような資料)は、仕事では役に立ちません。
プロジェクトとは、全員で同じ石段を積み上げながら、高みを目指していくもの。
誰が考えても同じ解釈に落ちないアート思考は、他人を支える足場にはならないので、普通の仕事には役に立たない。
それが分かったのが、今回の大きな発見でした。
結局のところ、アート思考は必要なのか?
この本を読み、ふとツイートした内容がこちら。
説明してきた通り、仕事で最も活用しづらいのがアート思考。そして、現代人に最も不足しているのもアート思考だと思っています。
アート思考というと、さぞ高尚なモノに思ってしまいそうですが、その本質は「自分の内なる声を聞く・表現する」こと。
アートは受け手によって解釈が多様である以上、正解も間違いもありません。唯一アートに正解があるとすれば、それは「自然に感じたことをありのままに表現すること」ではないでしょうか。
それで、なぜこのアート思考が圧倒的に不足しているのか?
それは、ロジカル思考・デザイン思考が、他人のモノサシを軸にした思考法だからです。答えが1つに収束するというのは、自分の考えは無視して、外のモノサシで物事を考えているということに他なりません。
なので、ロジカル思考に費やす時間が増えれば増えるほど、他人のために費やすリソースが増えるわけです。
ロジカル思考の沼にハマっていると、今考えていることが、真に自分視点なのか、それとも他人視点であみ出したものに過ぎないのか、自分でも分からなくなってきます。
他人のモノサシで物事を考えてしまう、そのクセから抜け出すのがアート思考なんです。
アート思考を身に付ける習慣
僕もアート思考人間ではなく、アドバイスなんてする立場でもないですが、いくつか「自分の内なる声を聞く方法」があります。
-感情をありのままノートに書き出す
-マインドフルネス瞑想に取り組む
-大自然に身をゆだねる
ポイントは、自然に身を突っ込んで、ありのままの自分をモニタリングすること。
この3つを習慣化するだけで、ロジカルで凝り固まった思考法から解放される感覚を覚えることができます。とくに、感情をそのままに吐き出すメモ書きはどこででもできるので、オススメです。
メモ書きについては、こんな記事も書いています。
本日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。
何かしらの参考になれば幸いです。
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