エゴサ営業は、顧客のエンゲージを高める
どうも、マーケターのエルモ(@elmo_marketing)です。
今日は、エゴサって意外と合理的な営業ツールだなと思ったので、その話をします。
エゴサとはエゴサ―チの略語で、自分の名前や関連する商品を検索すること。自分に関心を寄せている人たちに、自ら出会いにいくのがエゴサです。
そして、エゴサーチで自分に関連するツイートを見つけ、ツイートした本人に直接アクションを起こすことをここでは、エゴサ営業としましょう。(今、僕が勝手に決めました)
売れっ子は、泥臭くエゴサ営業をしている
昨日、2019年に読んで面白かった本リストをtwitterで紹介しました。そしたら、このツイートをして驚くことがおきました。
12冊中5作品の著者・関係者から「いいね・RT」があったんですよ!
これにはかなーりビックリしました。
SNSで人と人との距離が近づいたとはいえ、直接著者の方から「本を読んでいただき、ありがとうございます」とお声をかけていただけたら嬉しいですよね。
わざわざ「エゴサ」なんてしなくても食っていける人たちが、1つ1つのツイートに反応していく、そんな泥臭い取り組みをやっているわけです。
と思ったとき、ある「気付き」が得られました。
マーケの王道は、ファンのエンゲージを高めること
マーケティングは、既にファンになっている既存顧客が売上の大半を占める一方で、新規顧客を獲得するコストが膨大にかかる。このジレンマが起きます。それを表したのが下の図です。
顧客起点マーケティングより転載。
なぜ、未認知顧客に費用と労力がかかるかというと、誰が商品を買ってくれるか分からず、多くの人にアプローチしないといけないからです。
もし、3%の確率で商品を買ってくれるお客さんと、70%の確率で商品を買ってくれそうなお客さんがいれば、あなたはどちらに声をかけますか?
きっと後者の70%の方を選ぶでしょう。
マーケティングは当てずっぽうなコミュニケーションをするよりも、いわゆる「見込み顧客」とお話をしたほうが、よっぽど効率が良いわけです。
さらに、この上の売上構成比を見てください。売上の80%は、企業・商品のコアファン層であるロイヤル顧客から生まれています。顧客との深いリレーションを築くこと、高いエンゲージを得ることが、売上を最大化させる最も簡単な方法なわけです。
つまり、マーケティング戦略の本質とは、少ない費用で新規顧客を獲得し、その一般顧客と深い関係性を築くこと、この2つが大目標になります。
このマーケの本質を理解した上で、エゴサ営業についてもう一度見てみましょう。
エゴサ営業は、既に買ったor興味のあるお客さんと接触できる
エゴサ営業が素晴らしいは、「顕在化したお客さん」とコミュニケーションが取れること。この図のように、商品やサービスについてツイートしている人たちなので、あてずっぽうに営業をかけるより、商品に興味を示してくれる・買ってくれる可能性が圧倒的に高いわけです。
人は、自分が嫌い・苦手と思っている人から話しかけられるとウザいと感じます。しかしながら、自分が興味を示している人・モノからアプローチをかけられても、なんら不快ではありません。むしろ、嬉しいことが多いのではないでしょうか?
-アーティストについて呟いていたら、直接コメントがもらえる。
-愛用しているシャンプーメーカーから声をかけられる。
-好きな漫画家から、「いいね」がもらえる。
僕が、今年読んで良かった本の著者から「いいね」がもらえたのも同じですね。「見てくれてるんだなぁ」と、勝手に好意を抱いてしまいます。
この小さな好意によって、もしこの著者が次作を出すときには、僕は迷わずその本を購入するでしょう。ファンになるとは、突き詰めると、指名買いをするということなんですね。Apple製品がまさにそれです。
【まとめ】エゴサ営業は、顧客のエンゲージを高める
ということで、今日は「エゴサ―チ」営業が顧客のエンゲージを高める、そんな話をしてきました。
著者や出版関係者、スモールビジネスオーナーだけではなく、意外と大手のマーケ担当もこれをやる価値は高いと思います。たった一人とのコミュニケーションではあるものの、その誠意が伝播していくと、大きな口コミとして広がっていくと思います。
エゴサって、自分のことが気になる、自意識過剰な人達がやる自己満芸だと思っていたのですが、じつは顧客や未来のお客様を深くつながるツールなんじゃないかというお話でした。おしまい。
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