2021年はサロンビジネスが崩壊するらしいけど、なにが起きるんでしょうか?
どうも、エルモ(@elmo_marketing)です。
岡田斗司夫さんのYoutubeを拝見したところ、どうやら今年はオンラインサロンビジネスが終わりを迎えるようです。
「2021年メディア大予言」というタイトルなんですが、このコンテンツは一見の価値。ぜひ見てみてください。
岡田さんのyoutubeより転載
Youtubeの内容をかいつまむと、ポイントは以下の通り。
①インターネットはレイトマジョリティに到達した
②ブログ→Youtubeの次が見つかっていない
③マジョリティが参入するとサロンは崩壊する
(つまりサロンはYoutubeの次にはならない)
本日のnoteでは、
・なぜサロンビジネスは崩壊に向かうと言われているのか?
・Youtubeの次が見つかっていない本質的な理由は?
・それでもサロンをうまく活用する方法はあるっしょ。
あたりについて、解説していきます。
サロンビジネス崩壊の序章か?
「2021年はサロンが終わる」という予言を見つけたタイミングで、キングコング西野さんがやっているサロンがプチ炎上する事件が起こりました。
失業保険(24万円)を使って映画のチケットを大量に買ったり、個展の撤収作業を5万円で買える権利が完売したり、はたから見ていると常軌を逸した行動がフォーカスされています。結果的に、ソーシャルで燃えています。
(※お金をどう使うかは個人の自由であり、わざわざ外野が意見することでもないのですが、ご了承ください)
サロンで事故が増えるのはマーケット側の問題
ぼくはこの一件、サロンビジネスがスケールしづらい環境にあることを示す象徴的な事件だなとみています。
どういうことかというと、サロンマーケットが増えるにつれて、加速度的にサロン関連の事故が増えて、マネジメントコストが無駄に上がっている状況に陥っているのかなと。
その背景は、岡田さんの「インターネットはレイトマジョリティ層に到達した」という一言に尽きます。
図解すると、こうなります。
■初期(アーリーアダプター層)
参加者100人×事故率1%=事故1件
■後期(レイトマジョリティ層)
参加者10,000人×事故率5%=事故500件
この図を見ながら考えてほしいのですが、サロン関連で起きる事故(ソーシャルで取り上げられる可燃性が案件と捉えてください)の件数は、初期と後期ではこれくらいの差が出てきます。
まず、相対的にアーリーアダプターは頭がよいです。「お金の使い方が上手」と考えてもいいでしょう。
逆に、レイトマジョリティ層は、ちょっとお金の使い方がへたくそなんですね。「どこに」「どのタイミングで」「いくら」お金を使うのか?という投資判断の質が、アーリーアダプターと比べて悪い。だから、後期の事故率というのは高くなります。
さらに、後期はサロンマーケットの拡大期でもあるので、参加者の増大も起きるため、事故率の増大とあわせたダブルパンチが、サロンビジネスで起きます。
要は、お金の使い方が下手くそな人が大量に流入して、事故が多発するんです。
なので2021年サロン崩壊説というのは、サロン側の問題というよりも、マーケットサイドの変化によるところが大きいんですね。
まあ、このあたりは、参加人数を絞るであったり、あとあと事故りそうなプロダクトをサロンに置いておかないくらいしか対策が見つからないので、かなり厄介だなと感じています。
もうひとつ、おまけの話を。
ブログ→Youtubeの次が不在な理由
岡田さんは、Youtubeの次が見つかっていないと断言しています。
これに関しては、僕も100%同意です。
サロンがYoutubeほどの収益を生むビジネスにならない理由は、簡単にいうとビジネスモデルが違うからです。
Youtubeやブログはメディアビジネスで、サロンは直販です。
この両者の違いから、サロンビジネスを拡大させる足かせになっているのではないか?と、個人的には思っています。
「良いモノなら直販でも売れるじゃないか?」と思う方も多いでしょうが、個人に払うお金に対して、ソーシャルの人はとーっても敏感になります。つまり、サロンは存在自体が可燃性が高いんですね。笑
あとは純粋に、資本力のある広告主が作った商品の満足度は70点~120点の域に収まるのですが、イチ個人が販売するサービスの満足度は-100点~100点まで振れ幅が大きいという問題もあります。
サービスの質に振れ幅が大きく、しかもサロンサービスの大半は無形物ということもあり、ソーシャルで標的にされやすいんですね。
ということで、なかなかYoutubeやブログのように、急拡大することができないビジネスだと思っています。
ただ、サロンビジネスはサブスクですし、コミュニティも作れるので、ぜんぶがぜんぶ悪いわけではないよね、というのが僕の所感です。
余談
ちなみに、僕がいま入っているサロンで、急拡大に成功しているところは、サロンの顔をしつつ実質的にはメディア機能を担っているサロンが多いです。要は、オーナーの発信内容にお金を払ってるケースです。このパターンは、コミュニティ内のマネジメントも不要で、ユーザーの入れ替えが起きても、サロンオーナーの独力でどうにか場をコントロールしやすいと思っています。逆に、サロンがオーナーを離れて自走するデメリットはあるんですが。
最後に、とはいえサロンのニーズは大きいのでは?
ここまで、「サロンはオワコン」方向の話題ばかりを書いてきましたが、実際はそうでもないのかなぁって意見もあったりします。
たとえばこんな意見です。
このえとみほさんのご意見、ごもっともだと思います。
いまは働き方改革の名の下、「ビジネスについて学ぶ場・機会」が職場で急激に減少している傾向にあります。(主に大企業の話ですね。)
上司ガチャでハズレを引いた、希望する部署以外で働くことを強いられている、そんなビジネスプレイヤーにとっては、師を選べるオンラインサロンは超魅力的な環境ではないでしょうか?
さらにいうと、オンラインサロンのメリットは、ネットの力を活かして、本来遠い存在であるはずの誰かにアクセスできる権利を得ることにあると思います。(この事実を過小評価している人が多いと思うので、太字で書いておきます!)
田端大学しかり、箕輪サロンしかり、けんすうさんのアル研究室しかり、ビジネスで圧倒的な成果を出してきた人たちに、お金さえ出せば直接コミュニケーション取れるようになるなんて、少なくとも10年前にはありえなかったことです。
この10年前には存在していなかった著名人へのアクセス権をどう活かすか?が、サロンを活用する肝だと思います。
「一目置かれて、彼らに引き上げてもらうにはどうするか?」「今持っている仮説をぶつけて、フィードバックをもらう」など)をちゃんと考えさえすれば、サロンのコストパフォーマンスって実は相当高いわけなんですね。
ちなみに、個人的な経験則でいうと、サロンを活かすコツは、「コミュニティに貢献する(盛り上げる)」or「サロン内にない希少価値を提供する」だと思います。ソーシャルメディアと違って、ユーザー間の距離感が近いので、GIVEをしたあとのバック(TAKE)は早いですよ。
さいごに
ということで、岡田さんの「2021年オンラインサロン崩壊説」を切り口に、個人的なオンラインサロンに思ってることを書いてきました。
まとめるとこんな感じです。
・オンラインサロンって崩壊に進む方向らしいよ
・しかもビジネスとしてはやっぱりサロンは美味しくない
・でも、(ユーザーとして)サロンは他にはないメリットを享受できる魅力もあるぞ
気づいている人もいるかもしれませんが、
実はこの記事、「オンラインサロンは崩壊してほしくないなぁ〜」と思いながら、書いていました。なので、最後に少しばかり、サロンの魅力と個人的な有効活用法を紹介した次第です。笑
ここ数年でせっかくうまれた新しいビジネスの芽が摘まれるのは見ていてイヤですからね。
ではでは、今日はこのへんでおしまいです。
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