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抽象度の高いブランディングより、Small &Quick Winの蓄積

どうも、広告屋のエルモ(@elmo_marketing)です。

今日のお昼、こんなツイートをしました。

他より先に良い手段を見つけて、早めに利益を刈り取るマーケ手法は焼き畑農業みたいなものでして、永遠に新しい手法を探し続けなければなりません。「金脈を見つけては掘る」、この繰り返しでお金を稼ぐパターンです。

たとえば、リスティング広告でお買い得なキーワードを見つけて効率よく新規を獲得したり、他社がやっていない訴求をいち早く広告に取り入れて獲得層の面を広げる、というのが一例。

でもこの手法、「あいつら、あれでうまくやっているらしい」と周囲に気付かれると、すぐに皆がやりだして、スキマが埋まってしまうんですよね。

なので、また新しい金脈探しをイチからやり直しになります。

そこで、独自性を打ち出し、他社と同じモノサシで計られないようブランディングが大切だよね、というのがツイートの趣旨でした。


はい、ここから180度意見を変えます。そしてここからがこのnoteの本題

抽象度の高いブランディングより、Small Winの蓄積

ただ現実的には、上から抽象度の高いブランディングを掲げるよりも、小手先のテクニックでも「Quick Win」「Small Win」を重ねていったほうが、ブランドを形成しやすいとも思っています。

というのも、ブランディングが大事とは分かってはいるものの、目先の新規獲得・売上を優先しなければならない企業やプレイヤーのほうが圧倒的に大多数だからです。

信用を失うような小手先テクニックならいざしれず、お客様にベネフィットを提供しているのなら、Small Win、Quick Winの連続で信用を積み重ねていくのもひとつの手だと思います。

今となっては国民認知度99.9%のプロダクトにいくつか携わったことがあるのですが、それらサービス黎明期の共通点は「とにかく明日の売上を立てること」でした。当時はブランディングのブの字も聞こえてこないくらい、1人でも多くの人にプロダクトを届けることで精いっぱい。

いま振り返ると、小手先のテクニックや小さなアービトラージを追い求めているうちに、いつのまにか巨大ブランドに成長していた、そんな感じです。


何が言いたいかというと、小手先のテクニックをつかった焼き畑農業的なマーケティングはたしかに短命なんですが、やらないよりマシですし、その積み重ねでブランドを形成することもあるってことです。

瞬間的なNo.1をとり続けることが、No.1のパーセプションを得るもっともシンプルな方法。

ブランディング屋や広告屋は絶対に必要なんだけど、上から戦略だけを語っているだけでは、誰にも響かないし動かない。刈り取り広告をdisってる場合じゃないよって話でした。

今日のところはこれでおしまい。

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執筆時間:23分

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