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未来は倍になる

昨夜から一気読みしていて、今日読み終わったんだけど、女優の上白石萌音ちゃんが解説文を寄稿していて、萌音ちゃんの文才に、やられたー多才すぎるって。彼女のエッセイ読んでみたい。

で、実写化するなら主演は萌音ちゃんがいいけど、高校生だからな~他の登場人物はどうしようかな~などと妄想しながら、寒い中生きている。

瀬尾まいこ『そして、バトンは渡された』2019年本屋大賞。

読んだことあると思っていて、文庫を買って、読んでいたら、初読だということに気付きました。よくあるやつ、逆パターンもよくある。

すごくよかった。萌音ちゃんの解説が全てを物語っているから、そこ読んで!って感じなんだけど。


読み終えた後も、脳内ぐるぐるしているのが、血のつながらない主人公を引き取り、親になることを「明日が二つになる」とした継母、継父の言葉だ。以下は継父のセリフ。

自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日が、やってくるんだって。親になるって、未来が二倍以上になることだよって。明日が二つにできるなんて、すごいと思わない?未来が倍になるならしたいだろう。それってどこでもドア以来の発明だよな。

家族のために自分の人生ってままならないこと多いよなぁ、とか、子どもの数だけ心配事や悩みが増えて、それなのに反抗されて割に合わないよなぁ、などとクサクサする昨今、今日この頃だったけど、そんなの吹き飛ばす発想に「そ、それもそうだね!」と。

今は本当に大変な時で、あぁでもない、こうでもないと思案しながら、家族の安全を保つのに必死で、どれだけやっても安全という保証はないし、家族の人数分不安が倍増する感じなんだけど、

未来は2倍、3倍になる、ってか、もうずっと前から、何年も、生まれ落ちたその瞬間から、私の明日は2倍、3倍だったんだなぁって。

もちろんそれだけじゃやっていけないし、やさぐれる時もあるんだけど、時々そうだった!と思い返しながら、この日々を越えていきたいなぁと思いました。

もっと早く読んどくんだった!でも、今この時の、この私だからここが響いたのかもしれないし、どっちでもいいか。


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