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『山の上ホテル』のプリンアラモードを行列せずに食べる方法

東京の真ん中にあって、川端康成、三島由紀夫、池波正太郎といったそうそうたる文豪たちに愛された『山の上ホテル』。

創業70周年を迎える山の上ホテルは、
竣工から86年を迎える建物の老朽化への対応を検討するため、
2024年2月13日より当面の間、休館いたします。

https://www.yamanoue-hotel.co.jp/

そんな衝撃的なお知らせを見たら、それは行きたくなるでしょ。

と、考える人が多いようで、最後に泊まりたい、天ぷら食べました!といった投稿がSNSを賑わしています。

ということは、レストランは軒並み予約困難。ネットからの予約はほぼ不可能だと思われます。

『コーヒーパーラーヒルトップ』では、「受付発券機」が店頭に置かれ、お店のオープンは11時ですがその前に行列ができていて、早い順に時間指定されて、遅い方だと入店できるのが19時くらいになってしまうとか。整理券の配布が、正午過ぎに終了することもあるのだそうです。
https://www.yamanoue-hotel.co.jp/information/238

山の上ホテルといえば、アールデコ様式の建物。建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズ氏の設計によります。この建物は九州の石炭商・佐藤慶太郎氏が「佐藤新興生活館」として設立。西洋の生活様式、マナー等を女性に啓蒙する施設として利用されていました。

太平洋戦争中には帝国海軍に徴用、敗戦後にはGHQに接収されて陸軍婦人部隊の宿舎として用いられました。

ホテルとしての開業は1954年(昭和29年)。
山の上ホテル創業者 吉田俊男が建物を譲り受け、ホテルとしての営業を開始しました。

私にとって、山の上ホテルといえば、桃パフェ

そして、今回のお目当ては、復刻版の『山の上ホテルのプリンアラモード』です!

実は私、今回は、並ばずに『コーヒーパーラーヒルトップ』に入店し、このプリンアラモードをいただくことができました。というのは、こちらのコーヒーパーラーは、17時以降だったら席のみの予約ができるのです。そこで、昨年のうちに電話で席を確保していました。(電話がつながりにくいので、なんどかトライしました)

この日の様子ですと、19時以降ならふらりと予約せずに行っても、席が空いていることもありそうです。20時ラストオーダーで、21時閉店なので、どうしてもプリンアラモードが食べたいという方は、どこかで軽く食事をして、20時ちょっと前に入店するのがいいのではないでしょうか。

ちなみにプリンが品切れになるということは、ほぼないそうです。プリン以外のデザートも充実していて、今の季節はイチゴのパフェを召し上がっている方も多かったです。

やはり、”気品あふれる”という言葉しか思い当たらず。中央にすました顔の王道プリン。その左には、お上品にポーズをとった小ぶりのスワンのシュー、右にはなつかしすぎるバニラアイスがひかえています。

後ろには、まるでスワンの羽のように繊細に広がるリンゴと、まさに食べ頃のマスクメロンやパイナップル、イチゴがいろどりを添えています。

美しい!

そして、どのスプーンひとすくいも美味しいのです。

「やだー、無くなるー」と言いつつ、終了。

余韻を楽しむべく、これまた名物の12時間以上かけた水出しコーヒーのホットカフェオレをいただきました。

再オープンの時期は決まっていないようで、どの程度の修復が必要なのかを調べてみてからということだそうです。なるべく早く、そしてなるべく昔のまま戻ってきてくれることを期待しています。

まさに!

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