- 運営しているクリエイター
記事一覧
6月15日(月)*2歳4ヶ月―ムスメ、やさしいおせっかいをする
ムスメが「おでかけしたい」というので、バスに乗って隣町まで出ることに。
バス停で待っていたら、すぐに目的のバスがきたものの、なんとドアも開いてもらえないまま素通りされてしまった。
見えなかったのか、それとも急いでいたのか……。
実はバス停で待っているのに、目の前をバスが通り過ぎてしまうのは、これでもう三回目。
存在感が、薄いのかしら。
次のバスまで20分。
子どもとふたりで過ごす20分の待ち時間
6月8日(月)*2歳4ヶ月―ムスメ、ヘアサロンデビューを果たす
ムスメが生まれて2年と4ヶ月。
伸ばしっぱなしの髪の毛がいよいよわずらわしい季節になってきたので、ムスメを連れて生まれてはじめてのヘアサロンへ。
キッズカット実施とHPにある美容院に予約をいれて、いざ。
人見知りも場所見知りも経験のないムスメ。
美容院に入るなり「こんにちはァ!」とごあいさつ。
子ども用のカット台に着席し、あっというまにカットがはじまった。
「お名前なんていうのかな」
「いく
きみは、わたしのひかり
あれは、わたしが二十歳の誕生日を迎える少し前のことだった。
そのころのわたしは、毎日繰り返し、不思議な夢をみていた。
子どもを産み、育てている夢だった。
そのころのわたしの生活といえば、もうぐちゃぐちゃだった。
いちばん親しかった友人が亡くなり、続いて恋人にふられた。
ちょうどそのころ、職もなくした。
わたしをふった恋人は、わたしをふったあとすぐにわたしの友人だった女性と結婚し、まもなく自殺した
5月21日(木)*2歳3ヶ月
今日のムスメ。
入浴と夕飯を早々に済ませて、夜の散歩へ。
「おつきさまって、ちっちゃいよね」
空に浮かぶ三日月を見て、ムスメがつぶやく。
――小さく見える?
「うん。とりさんがふんだらいたいから、おかたづけしなくちゃねー」
(本当はとっても大きいんだけれど、遠くにあるから小さく見えるのよ)
正しい答えが、君のいまの感性を摘んでしまいそうで、そっと言葉を呑みこんだ。
5月20日(水)*2歳3ヶ月
あしたは地域の子どもたちと一緒に遠足へ。
日差しがきつそうだから…と去年の帽子をひっぱり出してきたところ、きつくてもうサイズアウト。
一年で頭の大きさまで変わっちゃうんだもんなぁ。
あたらしい帽子を買いに、隣の町まで。
イヤイヤ期というか、第一次思春期まっさかりのムスメ。
なかなか気に入るデザインの帽子がなくて、店員さんとてんやわんや。
次々と帽子を持ってきてくれる店員さん。
かたっぱしから
5月19日(火)*2歳3ヶ月
今日のムスメ。
わたしの尻に顔をつけて何やらひとりで喋っている。
――何しているの。
「おならとおはなししてるの」。
――おならと、なにをしゃべっているの。
「おなら、妖怪ウォッチがすきなんだって!」
――そうなんだ。
じゃあママも、ひいちゃんのおならとお話ししてみるね。
そういってムスメの尻に顔を近づけたところ、
「ちょっとやめてよ!これはぼくのおしり!ぼくのおしりだよ!」
!?