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お菓子用の小麦粉のはなし

私がお菓子用に買っているのは、

"地粉"

と呼ばれる、名もなき小麦粉です。
自称 地粉マニア

そんな私の小麦粉遍歴をご紹介しましょう。

10〜18歳(実家)  日清フラワー小麦粉

…20代は何もせず…

30代(愛知県) 通販で色んな粉を
         買い漁る(輸入小麦)

40代(愛知県) 地元卸店で、国産小麦と
       出会い、惚れ込む

30代、40代は、3年づつ海外生活。
現地小麦粉をひたすら使う。


「地産地消」
と言えば、野菜や米を思い浮かべるかな?
愛知県は、小麦の生産も比較的盛ん。

地粉は、その土地で取れる小麦粉を、
規模の小さな地元の製粉所で加工している。

どこでも手に入る訳では無いが、
すごく希少価値がある訳でもない。

ただただ、地元で取れる小麦粉を、
地元で加工しただけの、素朴な小麦粉。

知られていないだけで、
そう言う小麦粉が、全国各地にある。
主に、中力粉が多くて、
知らん間に麺類に加工される事がほとんど。


具体的な、銘柄がない、

いわゆる"地粉"は

昔風に言えば、うどん粉
海外風に言えば、オールパーパス

ものによって、色々なのだけど、
薄力粉と書いてあるけど、
実際には中力粉くらいのものが多い。

実は、何でも作れる万能選手です。


長い間、薄力粉は

"スーパーバイオレット"(ふわふわ系)
"ドルチェ"(焼き菓子系)

の2つを使っていた。

作るお菓子によって、
小麦粉を使い分けすることが、
こだわりだと思っていたし、
カッコいいと思っていた。

でも、海外生活で
色んな粉が手に入らない状況に
なった時、一つの粉で、
意外と何でも作れることに気がついていた。

帰国した後、小麦粉を買い始めた小売店に
置いてあったのが、

愛知県産 イワイノダイチ

という、中力粉。

セールでは10k買ってた


一つの銘柄で、工夫して、何でも作れる
…コレって、最高にcoolじゃない?

そうやって方向転換した私は、
色々な薄力粉を買うのをやめた。

その後、お店は閉店したけど、
今も地粉を買っている。

主な仕入れ先は、産直。

800g  300円くらい

コレ以外の地粉も、出かけた先で
いつもチェックして、見かけたら必ず買う。

パン用もあるのよ。

規模の小さな製粉所と言うのは、
結構たくさんある。


先日の記事で紹介した本に、
書いてあったけど、

日本の製粉技術、小麦ブレンド技術は
世界トップレベル。
生産される種類の多さも
他国の追随を許さない。

タンパク質の量で、
薄力粉、中力粉、強力粉と分類するのも
珍しい。

独自に進化している日本の小麦粉…
ガラパゴスケータイを彷彿とさせるね。

私は、海外の小麦粉を使えた事が
自分にとって、かけがえのない経験だった。

そして、もう、使う事が出来ないのは残念。

そう思っていたけど、

外側から、日本の小麦粉を考えるきっかけに
なったことは、とても価値があったと、
今になって感じている。

日本の小麦粉で、同じことをすれば
いいと気がついたから。


パンの小麦粉についても、
書きたいなぁと思います…

ほんとうに
なーんでも、
作れちゃうのよ。



海外にいた頃書いた記事を再編集したもの↓
小麦粉オタク具合が笑えます。

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