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どんな時だって、美味しいケーキは幸せをくれる〜ルノートル〜

百貨店の休業。
食料品だけは営業しているところが多い...とはいえ、備えてスイーツの買い置きをした人は多いんじゃないかな。

昨日は「緊急事態宣言前日はこんなに人混みが・・・」と一昨日の銀座の三越が結構取り上げられていたように思う。
アチャー、皆、考えることは同じだ。

確かにね、ヤバイ混んでるなと思ったんだ。

手洗いうがいは通常時の3倍以上やったけれど。
あとは感染・発症しないことを祈るばかりである。

味覚は・・・、うん、今のところは問題なし。
毎日スイーツを食べて、感想をメモしているから。
味覚に問題が出たら気が付けると思う。

銀座三越で買うスイーツと言えば・・・。
チョコの王様エヴァン様やマカロンの女王ダロワイヨを始め、まあ色々あるけれど。
私はまず、「ルノートル」を挙げたい。
だって、まだ日本ではそこでしか買えないもの。

フランス菓子界の父、とまで称されるガストン・ルノートル氏によるお店。

ルノートルのケーキと言えば、コレ!
スペシャリテ、フイユ・ドトンヌ

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私は2年くらい前のクリスマス仕様の時に初めて購入した。
インパクト大の華やかな見た目に対して、シュワっと溶ける繊細なメレンゲで構成されたケーキ。
メレンゲって、こんなにも主人公になれるものなのか。
濃厚さと軽やかさって、両立するんだな。
その感動を、今でも覚えている。

日持ちのする買い置きとしてフィナンシェ等の焼菓子をいくつか購入したのだけれど、それはまた別の機会にしよう。

本日は、早速食べた日持ちのしない生ケーキのお話。
ルノートルのケーキは800円ちょいがスタンダード。
百貨店のケーキでも500円台が普通なので、高級だなあ感が凄い。
もちろん価格が全てではないけれど、購入後のワクワク感と、無事に持って帰りたいという祈りが尋常ではない。

コンセルト

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何だコレ可愛すぎるだろう。
チョコレート好きにとって、こんなに理想的なケーキが存在しても良いのだろうか。そう誰かに問いたくなる。
プロからすればこれよりも高みが沢山あるのかもしれないけれど、私にはもうその先の世界が見えない。
完璧なんだ。

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濃厚なめらかなクリーム層、しっとりビターなスポンジ層、サクサク楽しい食感層...6層ものチョコレートは、それぞれが異なる個性的な役割を果たして輝く。

フォークを上からザシュッと勢いよく真っ直ぐに差し込む。
一度に口に含むとそのハーモニーたるやもう...。
見た目や名前の通り、音楽を想う。
様々なチョコレートが奏でる調和が在る。

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プレジール

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たっぷりのクリームがモチっとこの細長な一本に凝縮されていて!!
マダガスカル産バニラのクリームの美味しさは、なんだか安定感がある。
スッと身体に広く染み渡る甘さだ。

そしてチョコの層!
白い花を連想させる上品な爽やかさは、バニラのクリームとの相性がアッパレ、見事だ。

全体的にとっても軽やか。
一番上はキャラメリゼのような、どこか甘い苦味が時折感じられて。
それがメリハリある印象になって、凄く心地良い。

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これから、外に買いに出るには少し罪悪感を伴うかもしれない。
だから次にこういう賞味期限がほぼ当日なケーキを買えるのはいつなのか…。
もしも味覚障害になったら、今の想像以上にずっと”美味しい”を味わえないのかもしれない。

全部”かもしれない”だけれど、本当に何があるか分からない。
だから、「我慢する」という選択肢よりも、食べられる機会には「全力で楽しむ」ということを心掛ける。

心掛けなくても、スイーツ自体が素晴らし過ぎて、全力で楽しいんだけどね。

ケーキって、誕生日やクリスマスくらいにしか食べない人も多いのかな。
世の中には素敵なケーキが沢山ある。

ちょっとしたご褒美にだって、次を頑張るエネルギー補充にだって。
もっと身近に楽しんでも良いんじゃない?

私は沢山の言い訳をしながら、沢山の美味しいを堪能したい。

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