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エクアドルの大地に立った!という気持ちになれるチョコレートのお話

私はエクアドルに行ったことがありません。

ま、まあ…多分日本人はエクアドルに行ったことがない人の方がずっと多いとは思うのだけれど。

しかし、チョコレート好きとしては、我等に神の食べ物チョコレートの恵みを届けてくれる大地を踏まなくて良いのか!
それでチョコレート好きなんてよくもまあヌケヌケと言えたものだ!

なんて、そんなに熱烈ハイパー悩む程ではないけれど、全く思わないわけではありません。

私は元来オタク気質なので、「聖地巡礼」という考えは骨の髄に染み込んでいるわけで。
だから、カカオ生産の地、エクアドルに行くことはわりと夢だったりするのです。

そんな夢を、ちょっぴり叶えてくれるスイーツのお話です。

トシヨロイヅカ「プラントショコラ」

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大地です。
大地をイメージしたチョコなんです。

"土に見立てたティラミスをスコップの形ですくって食べる”というようなスイーツに出会ったことのある人はそれなりに多いかもしれません。洒落た飲食店なんかで、プチブームでしたからね。

しかし、これはその比でなく、大地感溢れます。

大きさにバラツキのあるサクサクのクランブルショコラと、そこに埋もれながらもまばらに見えるナッツ。
超・土!
THE・土!
ビバッ!土!!!

しかも、単なる見立てスイーツよりも、なかなか拘りがあるようです。

2011年、トシヨロイヅカはエクアドルに農園を開設しました。
Toshi Yoroizuka Ecuador Cacao Farm。

そこで育ったカカオを使っているのです。
エクアドルの大地。
単にそれっぽいからエクアドルという名を語っているわけではなく、正真正銘、エクアドル出身カカオです。

そしてその味わいは、バナナ。
本格的なカカオが感じられるからこそ、バナナは神秘的に輝きます。

チョコとバナナって相性良いですよね。
関係があるかはよく分からないですが、「チョコレートができるまで」の流れを追っていくと、「カカオの発酵に良いのは、バナナの葉で覆う方法だよ!」ということがほぼ必ず書いてあります。

このことについては、Dari Kさんの記事がちょっと面白い。
確かにバナナの葉が一番良いって言うけど、他のものでも合うんじゃない?ということとか、本音のこめられた文章で私は好きです。

まあそんなこんなで、チョコとバナナは、ルーツからなんだか切れない縁があるようで。
だからこそ、エクアドルの大地を表現したプラントショコラでは、バナナの芳醇な香りと味わいを出してきたんですね。

一見、どっしりと落ち着いた見た目なんですが、油断するべからず!

強い。

カカオもバナナも、どちらかが譲り合ってバランスを取ろうという気はさらさらありません。
かといって、一方がもう一方を食おうという嫌な感じも全くない。

どちらも自由に豊かに個を出して、それが奇跡のバランスでガチャンと一致した!みたいな相性の良さになっているんです。


私はエクアドルに行ったことはないけれど、確かにエクアドルの風を、大地を感じられるチョコレートでした。

いやでも、やっぱりちょっと行ってみたいですね、エクアドル。

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