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カヌレを知りたくて、美味しいカヌレを食べたくて。

「カヌレ」というお菓子を、最近ジワジワと目にする機会が増えた気がする。

カヌレの話になると、私は「カヌレの正解が分からない」とこぼしてしまう。悪口では決してない。
「好きか嫌いか」と問われればもちろん「好き」だし、「好きか好きか」と問われても「嫌いか嫌いか」と問われても、答えは「好き」だ。

私はカヌレが好きだ。
美味しいと思う。
可愛いと思う。

けれど、正解が分からないのだ。

他のスイーツの正解が分かるかと言えばそれもよく分からないのだけれど。
う~ん、なんだろう、この気持ち。

多分、どのお店のもある程度形が決まっているものだからかもしれない。

昔、マカロンについても同じような気持ちを抱いていた。
「お店によって違うの?」と。
違う。全然、違う。
今は色んなマカロンを食べているから、それらが全然違うことを知っている。

カリカリ系、しっとり系、ねっとり、ふわふわ、ザクザク...表面の食感に非常に特徴があり、
またクリームも全然違う。

マドレーヌやフィナンシェについてもそうかも。
代表的な形は決まっているから、「何か違う?」って思っちゃう。
違う、全然違うのだよ。

それらのお菓子と比べて私の人生におけるカヌレ体験はそれほど多くない。
だから、まだカヌレの真髄の一端もまだまだ見えていないのだ。
知りたい。
カヌレの魅力を知りたい。

最近少しずつ、カヌレを買うことも増えてきた。
私の最近のカヌレ事情を少し振り返ってみよう。

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COFFEE STYLE UCC

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美味しいコーヒーと共に楽しむ、小さなカヌレ。
プチカヌレも時々見るようになったけれど、これは罪悪感が少なく満足度の高い、とても良いお菓子だ。

小さいから、表面のカリッとした部分がたっぷりに楽しめるのも嬉しいところ。
人によるだろうが、やっぱりこの「端のカリッ」は多くの人から愛されている部分だと思う。

そしてさすがのUCC。
とてもコーヒーによく合うカヌレだ。

パティスリー・パロラ

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色が、濃い!!

ボルディエバターをふんだんに使用した特製カヌレ。
カリっと香ばしい外側と、しっとり柔らかな中身のギャップが物凄い。

ほんのり広がるラム酒の味わいがよく馴染んで、ウットリとした時間を楽しめる。

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PAUL

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抹茶が!抹茶が凄い!!
キャラメリゼ的な、コーヒー的な、カヌレらしい芳ばしさがザクっとした食感と共に楽しめる。
そして、しっとりフワリの中央は、容赦のない抹茶の苦味が光る。
異なる性質の苦味のぶつかり合い。
そんな中、ヒョッコリと顔を覗かせる不思議な甘さ。
これは素敵!!

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カヌレは、上から見た花みたいな形も可愛いよねー!

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中の緑も素敵!!
幻惑的な森の迷宮みたいだ。

Numéro 5 Paris(ヌメロサンク・パリ)

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カヌレ参上!みたいな。

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食べた瞬間、カヌレ素人にも分かる、「これは間違いなく美味しいカヌレだ」感。
外はしっとり柔らかで。
それでいてモッチリと弾力もある薄皮。
リベイクするとカリッとした食感も楽しめそうだ。

苦味が強めで、それが凄く綺麗で、憧れるような苦味。
美味しいが、染み渡る。

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カカオの魅惑に捕らわれたい、みたいな断面でしょう?

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上に可愛らしいトッピングがあったり、気になっているカヌレが色々ある。

いくつ食べたら理解出来る、というものではないのだろう。でも「よく分からないから」で敬遠してしまうのは勿体ないなと、色々なスイーツに触れて、感じるようになった。

つまり、

美味しいカヌレを食べたい。

難しい理屈は抜きに、結局はそういうことだ。

美味しいカヌレを食べたい。

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