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日本×アラビアの庭園に誘うパフェのお話

さて、美味しかったパフェの話をしましょう。

ちょっと慌てているので、余計な雑談は無しに、スッと感想だけ置いておきます。
何故慌てているか。
それは、このパフェがもうすぐ終わってしまうから。

「これ美味しかったぜ!昨日で終わったからもう食べられないけどな!HAHAHA!」なんていうのも物悲しいのでね。

抹茶好き歓喜なパフェのお話です。

*****

FAR EAST BAZAAR
「アラビアの利休パフェ」

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うん、相変わらずの美しさ。
パフェ自体も素敵だし、背景が黒基調になるのも、机が金色でゴージャスなのも含めて美しいです。

結構なお手前でと、まるで濃茶を飲んだような濃厚な香りと爽快な苦味の抹茶にエジプト西方砂漠で実るナツメヤシの実デーツ。
日本の伝統とアラビアが融合するパフェ。

様々な融合やコラボを果たしてきた日本の伝統ですが、アラビアと、っていうのは中々珍しい組合せですね。
これぞ、ファーイーストバザールの強みを活かしたスイーツ。
期待が高まります。ドキドキ。

最初にアイスよりも大きなサイズでデデンとささっているのは抹茶クッキー。
端的に言うと、めっちゃ抹茶抹茶してて美味しかったです。
サクサク割るほどに、噛み締める程に、抹茶の苦味が広がります。

えぇー...どうしよ、これ食感素材として残しておいた方がいいかなぁ、なんて思いつつも、あっという間に食べきってしまいました。美味しい、って罪。

そして利休のジェラートは2つデデンと。
片方は定番の花蜜ミルクに変更可、ということでしたが、利休感を堪能し尽くしたかったので、そのままに。

容赦なく抹茶です。
食べやすいように甘く...?
いやいや、容赦なく苦いです。
甘みは上にかかるデーツ密や黒豆の花蜜煮などで補完してくれ、ということでしょうか。

小さい頃は、抹茶のこの苦味が苦手でした。
でも、今はそれが良き!
味覚がちょっと大人になったのでしょうか。
上質な苦味は美味しいのです。心が安らぐ。

そしてドンと超偉そうに佇むのは、アプリコットのコンポ―ト。
ムチッとしていて、噛むとグジュッと甘い蜜が染み出す瑞々しさ。
この瞬間の贅沢感が凄い。

茶色いジェラートは、チョコじゃありません。
デーツ。
抹茶とデーツ。なかなか独特な組み合わせです。
デーツって思ったよりも甘くて、抹茶の苦味とよく調和します。

さあ、この辺りまでくると、「おや」と思うことがあります。

デーツのジェラートにかぶさるように、少し溶けてきた鮮やかで深い緑色の抹茶ジェラートが覆い被さる感じ。

この見た目は、庭園。
土に良い感じに苔が生えたような見た目。
ジェラートよりも少し明るい色合いの抹茶クリームも出てきて、黒っぽいデーツ密もあって、その茶色と緑の掛け合いはより複雑性を増してリアルな自然!

さらにクルミという食感素材は庭園におちる石ころを思わせ、アプリコットのコンポートの瑞々しさは近くに流れる川を想像させます。

目を瞑ると、自然に満ち溢れた庭園が頭に浮かび、とても心安らぎます。
あ、これがお茶の世界か、とにわかにも足を踏み入れたような気になってきます。落ち着く。

最後の締めは抹茶羹。素晴らしい一貫性!

抹茶とデーツの二本柱のパフェ。
非常に筋の通ったパフェで、最後まで心地よく、日本とアラビアが融合した不思議な世界観に浸ることができました。

今回のシーズナルが「抹茶」と知った時、「そうか抹茶か…他でも似たパフェ食べられるしな」と後回しにしてしまい、こんな終了間近となってしまいましたが、いえいえとんでもない。

やっぱりファーイーストバザールの世界観の作り込みは並大抵のものじゃないです。食べて良かった!

地中海のパフェにも期待です!


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