自己肯定感の海で溺れたい。
この前、スーパーで大根を選んでいると、
長女次女に
「お母さんの足ー!!」
と大きな声で言われて、笑いながら怒った。
その横で、三女は小さいカゴにバナナをいれて、
「ナナ!ナナ!ナナ!ナナ!」
と壊れたラジオのように繰り返す。
夫は、新商品のカップラーメンを見つけてニコニコ笑う。
家族を眺めて、わたしは幸せを噛みしめる。
こんなにも穏やかすぎる日々を過ごせているのは、きっと…この世界に本があったから。
そして、いつかわたしは、本を出版したい。
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わたしの愛すべきフォロワーさんは存じてくれているだろうが…
幼少期、わたしの部屋は押し入れだった。そして両親は毒親だった。
親のことは、何度も悩んで、憎んで、嫌いになって、そして、今はなんとも思わなくなった。
温かい家庭というものに憧れて、若くして結婚し、2人の娘に恵まれた。年子姉妹。超可愛い。
だが、そのころの夫は突然いなくなった。
長女は1歳、次女0歳だった。
4年間、誰の手も借りられない、完全ワンオペシングルマザーとなり、つらすぎて…何度も何度も消えようと思った。
家に漢方薬しかなくて、何度か救われた。
ありがとう、漢方薬。
物心ついた頃から、辛い日の方が多かったわたしを救ってくれたのが、本だった。
本を読んでいる間は、良いことも悪いことも全て忘れて、本の世界に没入することができる。
学生の頃は、休み時間は大体図書室にいたし、
いまも時間ができると、本屋にいく。
フィクションも好みだが、
自分と近い経験をしている人のエッセイを読むと力がでる。
同じ闇にいる人(いた人)がいる。
それだけで、救われるし、
そこから抜け出した人がいたら、
わたしもいつか…と希望になった。
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わたしが本を出すことで、
毒親育ちのひと。
離婚に悩むひと。
シングルのひと。
育休明けに転職したいひと。
ブラック企業に入社してしまったひと。
ただの、3児の母だけど、
もしかしたら、たくさんの人に、
わたしの言葉で寄り添えるかもしれない。
お前はだめだと親に言われて育って、
いまでも自分に、だめ出しをする日々だけど。
でも…言葉を綴るときは、自己肯定感が爆上がる。
わたしは、言葉を綴る自分が好きだ。
ただの34歳だけど、自分の言葉を本にして、
自己肯定感の海でどっぷりと溺れたい。
大それたことをたくさん綴ってみたが、
夢なのだから、どうか、語らせてほしい。
いつか絶対、本をだす。
夢を夢で終わらせないために、
今日も明日も、これからも、わたしはnoteを綴り続ける。