見出し画像

母の部屋の模様替え変わることへの抵抗


もう90歳になるんだから無理よ。
荷物の片付けはと母。
早くやっておくんだよ、自分の荷物の片付けは。心の叫び、いや口に出して言っていた。

移動前は理解していた


ベットの移動の理由はいくつかある。

🔲大地震がくればテレビは飛ぶ

🔲押入れが開かない

🔲テレビ置きのテーブルで掃除ができない

押入れの洋服がなかなか取りづらいので取りやすくする。

私の都合もあれば、母の安全と使いやすさも考えてのことだ。



レンタル業者さんが移動


ベット移動の約束した日に二人で来てくれた。
いつもの担当さんと相談していたが私の指定した日はあいにく会議で来られない。


親身に相談にのってくれてた担当者じゃないのは少々不安。



介護ベットは重い。

重量は100キロくらいあるようだ。
母のベットはモーターが3つある。
頭と足と上下に動くから。


介護用ベットは上げ下げも頻繁にするのでいいモーターを積んでいると教えてくれた。


ただひきずればいい訳でなく、ベットを上の方にしてからイメージは螺旋を描くように移動すると聞いた。


私が動かしたくても動かないはずだ。


掃除機の壊れてしまったわが家、以前も老健から母を迎えるために部屋を整える時も掃除機は壊れた。2度目だ、何かあるのかな。


この棚高さと位置ではまたテレビは飛んでくる、意味のない配置
テーブルはベランダに置く、
粗大ゴミは約1ヶ月後



翌日は兄が母をかかりつけ医に連れていくので、その時に掃除機持参でねと頼み、私は留守なので掃除をしてもらい、テレビを置いた棚を一段上げてくれていた。


みんなの協力があっての部屋の安全模様替え。


微調整後これで一旦落ち着く


変わったら抵抗してえらいことに。



テレビの棚の位置が高くなったので見やすくはなったけどテレビの位置は遠くなった。


翌日は息子も帰ってきたので、テレビ位置の微調整をする。
テレビが飛んできても安全な位置にするのが一番の目的。


右だ、左だ、テレビの向きなど何度も、やっては母から声がかかる。


もっとこっちにやって。


だめよ、その位置はテレビが飛んできてしまう。


なだめながら、テレビ線が届かないからダメと嘘をつきながら、息子と調整をする。


一旦納得したはずなのに、夕方私が歯医者から帰ると、また言う。


なんでベット動かしたの?
前の方が良かった。


なんで、なんで。


息子と顔を見合わせる。
こっちはカッカして説明をしてしまう。

息子は冷静だ、周波数を同じにしちゃダメ。

私はどうも母と同じ周波数になる。
わかっちゃいるが、同じ周波数で戦かっては血圧を上げている。

高齢者は環境を変えるのは慣れるまで大変だとよく聞くけど、住まいを変えるだけでなくベットの位置を変えるのも、一大事で抵抗されるんだと身をもってわかる。


ベット移動から3日目が過ぎ、どうにかあきらめて、慣れてきた。
あまりどうして?を言わなくなった、ふぅ。

7月からは自分の部屋とリビングの不用品に着手する。

暑いから出歩くのもしんどいから、自分の老前整理、終活している夏。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?