松ぼっくり

とってもぽかぽかないい天気

チョッチョが大きい声で、私のことを呼んでいる

こんないい天気だというのに

私は自室にこもって、このnoteを書いていた

旦那ちゃんとお散歩に行っていたチョッチョ

「マーマー!たーだーいーまー!マーマー!」


今日も元気なチョッチョ

帰ってきたなー

げんきだなー


呼ばれるがままにチョッチョの元へ行くと

何やらにやにやしている


「マーマ、ただいま!」

「おかえり~手、洗った?」

帰ってきたら手洗いうがい

習慣づいてたほうが楽だと思う

最近自分でやるようになっていたんだけどな

ふと、娘が何かを後ろに隠している

「見てみて~☆」

にっこにこで私に差し出してくれたのは

2つの松ぼっくりだった

「森で拾ってきたの~♡」

森?近くに森はないわよww

旦那ちゃんに聞くと近くの公園で

拾ったらしい

小さなおててにはまだ大きい

2つの大きな松ぼっくり

「ママとおそろいって、聞かなくて。」

旦那ちゃんは一つにしたらって言ったらしい


昨日の夜中、いきなりがばっと起きたチョッチョ

びっくりして「どうしたの?」って聞くと

大きな声で泣き出して

「ずーっとママと一緒に家にいたいぃ~」


4月から保育園に入園したチョッチョ

そのタイミングでのころなちゃん

介護の仕事をしている私は休むことができず

もうほとんど休園状態の保育園に

預かってもらっている

保育士さんも人数を減らしているから

担当も担任の先生ではない

お友達を作ろうにも、人数が少なくて、持ち上がりの子が多い

保育園に通い出して

「いきたくないよ」って泣いたのは

昨晩が、初めて

チョッチョが泣き疲れて眠るまで

「そうだね」ってただただ背中を撫でるしかなかった


きっと、みんな通る道

通常だったら「行きたくなくてもつれてきてね」って

保育園からも言われるんだろうな

「絶対なれますから、頑張ってきてください!」って

言ってもらえるんだろうな

私もそのつもりだった

でも、現状は

「なるべく休んでください」と言われてしまう

灰色の空気が流れる

私が悪いんだと、どうしても思わされる空気

娘が今行きたくないのは、ころなちゃんとは無関係

それでも、相談ができない


ないものねだりはしてもしょうがない

現状を受け止めるしかない

頭ではわかっている

仕事が休めないことも

保育園の対応のことも

政府の対応のことも

でも・・・

やっぱりつらい

だってチョッチョが泣いたときに

頼れる人は誰もいない

保育園の先生に、頼れない

「休んでください」って言われちゃうから

「お仕事、休んでいただけませんか。」

「お母さんに変わりはいないですからね。」

わかる、よくわかる

だけど、本音は

そんなことを言われても困ってしまう

きれいごとでは、生活が回らない

この状態が、短期間なのか

長期間なのか、わからない

施設の上層部は、現場に比べて危機感の色が違う

今小さい子供のお母さんたちが

どんな気持ちで出勤しているかなんて

想像してはもらえない

「休む?なんで?みんなおんなじ状況なのに。」と、

本気でびっくりされる

灰色の空気が漂う

私が悪いんだという空気


今やめるのが正解?

自分だけよければいいのか?

私が辞めたって、介護や医療の仕事はなくならない

実家の近くに住まなかった私が悪いのか

できると思って頑張ってきた、私は間違えたのか

子供がかわいくないわけがない

預けたくて預けているわけじゃない

「子供にとって親はあなただけ」なんて

わかっているよ

危険度が高いことも

わかっているよ

でも

正解はわからない

もう、頭がぐちゃぐちゃになる

昨晩チョッチョの背中を撫でながら

本当は私も発狂したかった


「ママはこっちの松ぼっくりで~チョッチョはこっち♡」

ニコニコしながら、チョッチョが私の手を取る

小さな手で、頑張っている

チョッチョが私を必要としてくれる

ひどい親なのかもしれない

それすらよくわからない

だけど今日、チョッチョがくれた松ぼっくりで

私は幸せな気分になった

終わりは見えないんだけど

発狂しそうでも

後悔をしても

私にはできることしかできない

日々は続くんだなと思う


チョッチョ、ママは一生懸命頑張るね

ゆるりゆるりばかりできない毎日だけど

こんな風にふんわりした時間なるべくたくさん重なるように

安心してチョッチョがママに甘えられるように

チョッチョがくれた松ぼっくりみたいに

ママもチョッチョに元気があげられるように














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