ウシにひかれてトーハクまいり
1月3日、上野の東京国立博物館に行ってきた。
「博物館に初もうで」という特集で、タイトルは「牛に引かれて善光寺参り」という諺をもとにしたもの。なんともオシャレじゃないか。
トーハクこと東京国立博物館は永らく縁のないところだったが、3年前友人に連れていってもらってからけっこう気に入っている。
丑年の私が、初詣がてらここに来るのは当然だろう(こじつけ)。
会場は4章に分かれていた。
第1章:牛にまつわる信仰史
第2章:牛と共同した暮らし
第3章:牛車と王朝の様式美
第4章:描写された牛の姿形
トーハクは、基本的に展示品の撮影が可能なのだが、撮るのに夢中にならないように、一度すべて観て回る。
※所有者の意向で撮影禁止のものには禁止マークが付いている
十牛図がいいなぁ。
昨年訪れた金沢の西田幾多郎記念哲学館を思い出す。
ここで出迎えてくれたのも十牛図だった。
解説を読んだからと言って分かるわけもなく、むしろ???が増えるばかりである。
学べと言われているのかもしれないなぁ。
会場中、牛牛牛の中、目を惹いたのは
駿牛図断簡(すんぎゅうずだんかん)
チラシに「見返り美牛図とでも呼びたい」とかいてあったが、本当に優美な後ろ姿だった。
そして、展示品も見事だが、建物も美しいのである。
すっかり気分を良くして、昼食も構内で食べることにした。
ホテルオークラレストランゆりの木は、席がゆっくりしていて落ち着く場所だ。
昼どきに博物館にいて、昼食は遅い時間にしたので、人も少ない。
美味しくいただいて外に出ると、空は晴れやか。
「牛に引かれて善光寺参り」は、
身近に起こった出来事に導かれて、思いがけない縁が結ばれることのたとえ。
今年、佳きご縁がありそうな、
そんな初もうでだった。
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