霧の彼方に
わたしは 霧の中を歩んでいる旅人
何年も前に 両親は 霧の中に消えた
その痕跡を探している
霧の中からもどった人が 両親を見た事がある と言った
霧には 不思議な力がある
広大で真っ白な雪渓が霧でおおわれた世界 感覚がしびれる
そんな時もあった そして 霧には 別の世に誘う魔力がある
森を歩いていると人影が近づいてきた
人では無かった
異形のものたち
でも 美しかった
両親を探してことを 話した
村に案内する と言った
村に近づくにつれ 多くの異形のものたちに 出会った
かれらは 長寿 だと言う
夕闇の帳がおりる頃 村に着いた
家に案内された
旅の目的を聞かれ、温かく迎えられた
家族を紹介された
次の朝 散歩をしていたら 美しい川をみつけた
ここにも異形の者たちがいた
空を飛べる という 翅がある
--- つづく ---