前回、サンダーバードみたいな帽子を被らなくてはならないというところまででしたので、そのつづきをお話しします。 入社式の日、５階大会議室に集まった100名ほどの新入社員、バスガイドのヒヨコたちは全員着慣れないスーツや、高校の制服を着用しパイプ椅子に着座していた。 五十音順に席が用意されていて、私は中央より右の最後列に通された。そこから見渡すと新入社員全員の後ろ姿を確認することができた。学生時代のころから私は最後列が好きで、全員の後頭部を眺めてはノートにスケッチして授業を聞き
前回のつづきです、初めて社会人になって女子寮に入った、その部屋のメンバーを紹介したところで終わってました。 そう、私の住んでいた寮には18から25までの独身女性が100人前後住んでいたわけで、白いコンクリート３階建の旧館１棟（101から312号室まで）、中庭を渡り廊下で進むと２階建の新館（８部屋ほどだったと思う）と大浴場があり、それらの周囲は高いブロック塀とさらにその上に鉄条網が張り巡らされ、さらに鉄条網には蔓薔薇（つるばら）が巻きついていた。 不審者の侵入を防ぐためなの
前回は初めて購入したCDが佐野元春のナポレオンフィッシュだった気がすることを書きました 「この人なんで文章の最後に「。」を入れないのかしら？と思ったそこの同年代のあなた、最近の新社会人に句読点を入れて文章を送ると、威圧感を感じるから怖いとかいう報道を小耳に挟みましてね 実は自分も昔から、句読点をどこにつけてよいのか、下手なんです あればあれで便利ですけど、つけすぎも目障りで 改行という便利な手段もありますし てなわけで、気が向いた時に句読点を入れるスタンスで参りますの
先日古本が売れた。値段交渉は不得意だから一緒に暮らしている「ぎんお」に丸投げした。ぎんおは数字が好きでレシートやポイントをチェックする。ぎんおは大昔同学年で競う数学テストで全国1位になったこともあるらしい。今はメルカリの値付けとナス科バラ科イネ科など家庭菜園二毛作を楽しんでいる
40年前の話だ 私の５つ下の弟 彼は小学生低学年の頃、「善行生徒」で市長から表彰されたことがある 聞くところによると、クラスメートに介護が必要な生徒がいて、先生に変わって常に一緒にいることが「善行」にあたるとされたんだとか。 本人曰く「先生に頼まれたから」とのことだが、なぞに金メダルみたいなものをもらってきており当時健在だった母は有り難そうに仏壇にメダルをそなえていた 善行かどうかはさておき、はたまた善行したからメダルってどうなの？という疑問もさておき、とにかく弟はそういう
メルカリでCDを売ってます CDとわたしとの付き合いは、かれこれ３０、、いやもっと？昔からになる 忘れっぽくなった記憶をたどろうと踠（もが）くと、ぼんやり浮かんでくるのは、日本の田舎の商業高校（とある商業高校略して、以後としょう）の32HR(さんじゅうにほーむるーむ＝3年２組の呼び方）の教室の、黒板を向いて机に着座している自分と、その右隣に座っている石村くんである 石村くんは「クラスの男子の中」で成績が1番良かった としょうの担任（担当教科は情報処理、部活の顧問はサッカー
