コンパクトディスクたち(第2話:302号室)

前回は初めて購入したCDが佐野元春のナポレオンフィッシュだった気がすることを書きました

「この人なんで文章の最後に「。」を入れないのかしら?と思ったそこの同年代のあなた、最近の新社会人に句読点を入れて文章を送ると、威圧感を感じるから怖いとかいう報道を小耳に挟みましてね

実は自分も昔から、句読点をどこにつけてよいのか、下手なんです
あればあれで便利ですけど、つけすぎも目障りで

改行という便利な手段もありますし

てなわけで、気が向いた時に句読点を入れるスタンスで参りますのでお見知りおきをー、それはさておき。(どこで入れとんねん←えせ関西弁)第2話になりました。早速(←どこが)話を始めますね、、、、女子寮に入寮したときのことです302号室に戻します

住民を紹介します。南にサッシタイプの窓があり窓の右側の二段ベッドの主が部屋長(里見さとみねえさん)である。里見ねえさんは顔が工藤公康さんにそっくりな、眼光鋭い4つ上、当時22歳、会社の稼ぎ頭バスガイド歌うますぎて何かっていうとコブシを回してくる「それをぉ〜〜ぉ捨ててぇおいてねぇ〜」とか「しゃんぷぅぅぅつめかえておくれぇぇぇ」とか眼光ギラっとさせて人を使うのが上手な先輩だ

窓際左側二段ベッドの主は、副部屋長(柊子しゅうこねえさん)である。柊子ねえさんは顔が堀ちえみさんにそっくりな黒目で、笑うと笑福亭鶴瓶さんにそっくりな糸目になる穏やかな1つ上、当時19歳、期待の2年目、私と同じ「としょう出身だけど彼女は商業科、私は情報処理科」である。
高校時代の面識はなく、302号室が初対面だがあまり積極的に会話をするタイプではないらしく一緒にいるとこちらも静かに読書などに没頭できて好きだった。

廊下側左側二段ベッドの主は、同期入社(とも)である。ともは、わたしの田舎とは違って1.5倍都会の市内にある、憧れの森英恵デザイン制服が人気の女子校出身で、里見ねえさんと同じ高校だ。入社日に、大きな羽布団が部屋の真ん中に置かれていたので、てっきり先輩入居者の所有物かと思ったら、こやつのものであった。そして初めて入ってきた私に、大荷物の開墾を手伝うよう言ってきた。私はやつにドン引きしていた。極力親しくならないようにしたかったが、向こうも同じなようでつるむことはなかった。

つづく

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