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説得しにくるやつら

坂道を登りながら、こう考えた。
お菓子食いてー
しかし、ぼくはダイエット中である。
お菓子はだめだ。
そうとわかっていながらも、足はもよりのスーパーにはいっていく。ポテトチップス、ポリッピー、チョコレートもある。
どれを食べれば太らないだろうか……
愚問である。
太るのだ。どれを食べたって太る。
でも食べたい。なぜって……、食べたいんだもん!
こんな経験はないだろうか。
だめだとわかっていても、スーパーにいく。そして、お菓子を選ぶ。

デパートでも同じだ。
定期入れがぼろぼろになったから、買わなきゃ。どうせなら長持ちさせて、経年変化を楽しみたいな。
「こちらは特別な革を使っているので、手に馴染みます」
「エイジングしますか?」
「もちろんです。だんだん馴染んできて、お客様だけの味わいになります」
にっこり。
営業トークに営業スマイルしやがって。
わかっているのだ。高いものを買わせようとしているだけだって。でも手が伸びる。
これを十年使ったら、どんないい味わいが出るんだろうな。
いつの間にか自分で自分を説得しはじめている。

自分で自分を説得する
おそろしいことだ。だめよだめよと言いながら、自分で自分に説得を試みているのだ。こうなってくると、頭の中がぐちゃぐちゃになってくる。
碇シンジのような感じだ。
「買わなきゃ駄目だ、買わなきゃ駄目だ、買わなきゃ駄目だ!」
頭がパンパンになったら、とにかくいったんその場を離れよう。店を出るのだ。
デパートの店員だって、こちらが「ちょっと考えます」って言っているのに、手を握って「買って買って!買ってよー」なんて言わないから大丈夫だ。「在庫があまりないので…」とか言うかもしれないが、無視しよう。

まずは自分の脳の癖を知ろう。
脳を味方につけるのは難しいかもしれないけれど、操られるのを避ける方法を身に着けよう。


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